タイワンヒヨドリ Brown-eared Bulbul Hypsipetes amaurotis nagamichii | |
■分布:日本全土に留鳥として分布。北海道では冬季南方へ移動するものもいる。分布は日本周辺に限られ、国外は朝鮮半島南部、台湾、フィリピン北部。 ■生息地:平野から山地の林、人家周辺、農耕地。 ■本州中部で見られる時期: @ABCDEFGHIJK ■野外で識別可能な亜種 ・九州以北には亜種ヒヨドリH. a. amaurotis、 ・小笠原諸島には亜種オガサワラヒヨドリH. a. squameiceps、 ・火山列島には亜種ハシブトヒヨドリH. a. magnirosatris、 ・大東諸島には亜種ダイトウヒヨドリH. a. borodinonis、 ・奄美諸島には亜種アマミヒヨドリH. a. ogawae、 ・沖縄諸島、宮古諸島には亜種リュウキュウヒヨドリH. a. pryeri、 ・与那国島以外の八重山諸島には亜種イシガキヒヨドリH. a. stejnegeri、 ・与那国島には亜種タイワンヒヨドリH. a. nagamichiiが分布する。 オガサワラヒヨドリ以下の7亜種は、亜種ヒヨドリに比べて羽色が全体に濃い傾向がある。 | |
探鳥記 ■2015-3-28 与那国島 石垣島のヒヨドリは亜種イシガキヒヨドリと前もって知っていた。ところが、与那国はそれと同じとばかり思い込んでいたので、あまり真剣に撮らなかった。帰宅してから別亜種であると気がついて、まともな写真がないかもしれないと焦った。でもまあなんとか良い画像で安心した。 よくよく見ると図鑑の説明にあるように、嘴が太めである。与那国は地理的には石垣や西表よりむしろ台湾に近いので、生物相も台湾に近いのかもしれない。 本州のヒヨドリは渡りをするのに、これほど離島間で亜種が異なるのは不思議である。交雑しないとすれば、離島の亜種は渡りをしないのだろうか。 | |
主要更新 ◆'15-4-5:本欄新設 |