カワガラス Brown Dipper Cinclus pallasii | |
■分布:アフガニスタン、トルキスタンからヒマラヤ、インドシナ北部、中国、台湾、朝鮮半島、ウスリー、サハリン、千島、カムチャッカに分布。 日本では留鳥として屋久島以北に分布。 ■生息地:平地から亜高山の石や岩の多い渓流。 ■本州中部で見られる時期: @ABCDEFGHIJK | |
探鳥記 ■2022-5-28 八王子市 快晴 昨日ほぼ満足できる写真が撮れたのだが、T.T氏、T.I氏を誘って再度来てみた。カメラマンが数人ほどいて、1時間半ばかり出てこないという。 間もなく何回か親が餌を運んだ。口移しに与えようとした餌が流れる水面に落ちたら、親鳥がそれを拾って再び雛の口運んだ。見ていてほほえましい。まだ自分で餌を探せとは促していないようだ。両氏が満足したので30分ほどで退出した。 帰ってから画像を良く見たら、親は餌を与えようとして雛の口元まで持っていったがあえて与えず水面に落とした。親はすぐその落とした餌を拾って再び雛に餌を与えようとするが、結局与えない。 これを二回も繰り返した。現場では餌を与えたと思ったが、これは明らかに「餌は水の中にいるから探せ」と教えているに違いないと確信した。 ■2022-5-27 八王子市 晴れ 昨晩豪雨があった。カワガラスの棲む小川は酷い水量になり、二番子の巣がまた流されるのではないかと危惧した。案の定M.K氏から送られてきたスマホの写真は、普段の水量の数十倍はあろうかという茶色の濁流を写していた。 残念とあきらめたが、しばらくしてM.K氏から雛を撮っているという電話がきた。じっとしておられず現場に着いたのは4時半過ぎ。その後1時間の間に親が二回雛に餌を運んだ。雛は見られる範囲には1羽しかいなかった。 ■2022-4-26 八王子市 小雨 20分ほど観察した間、水に潜って二度獲物を捕った。巣へは運ばず自分で喰った。期待通りであればまだ抱卵中であろう。 抱卵にはほぼ3週間、孵化から巣立ちまでもほぼ3週間と報告されている。しばらく観察を続けなければならない。 ■2022-4-14 八王子市 曇り 数日前M.K氏は巣材を運んでいる場面に出遇ったという。確かめに来てみた。 着いて15分後、枯れ葉を咥えたカワガラスが戻ってきた。ただ、巣のあると思われる場所には移動せず、川べりで佇んでいるだけだった。 雨が降ってきたので退出した。その間20分ばかりだった。 ■2022-4-6 八王子市 晴れ 本日M.K氏が様子を見て報告してくれた。長年ここを観察している氏は、「餌を運んでいるようには見えず、巣そのものが流されてしまったようだ」と危惧をあらわにしている。悲劇だが自然の厳しさに他ならない。今後しばらくは状況を観察していきたい。 ■2022-4-5 八王子市 薄曇り 一昨日、昨日と寒く、雨が続いた。本日は雨も上がり暖かくなったので様子を見に来た。水量はさらに増えていて、いつもの10倍はあろうかという勢いだった。 着いてから15分の間に三、四回餌を運んだ。ただ、滝つぼは渦巻く白波で、カワガラスも上でしばらくホバリングした後、思い切って飛び込むようなしぐさを見せた。運んだ餌も、いつもよりずっと大きなハサミムシのような昆虫で、雛が大きくなっていることをうかがわせた。 その後の45分は姿を見せず、帰り際再び水面を覗いたら、遠方の岸で動かずずっとたたずんでいた。川は大きな水量のためかなり深くなっており、川底の餌も捕りづらいのだろうか。 ■2022-4-1 八王子市 T.T氏と様子を見に来た。カメラマンはすでに二人いた。11時30分から13時まで1時間半いた間、二羽がひっきりなしに餌を運んでいた。 昨夜の雨のためか、いつもの何倍かの水量だった。滝の裏に巣があって、そこに飛び込む瞬間を狙ったがなかなかうまく撮れなかった。 ■2022-3-30 八王子市 薄曇り 様子を見に来た。14時15分から30分まで15分間いたが、その間5,6回餌を運んだ。それも一匹だけではなく数匹の餌を咥えてから巣に戻った。育雛たけなわであることをうかがわせる。 ■2022-3-27 八王子市 晴 M.K氏から子育てが始まったらしいとの連絡があった。早速来てみると、30分に7、8回餌を捕っては巣に運んでいた。巣は滝の裏側にあるらしく全く見えない。幼鳥が出てくるのがとても楽しみだ。 ■2022-3-7 八王子市 晴 一羽が10分間潜って餌を捕った。それから巣に入った後30分は出てこなかったので退出した。たぶん抱卵しているのではないかと推定する。 ■2022-2-24 八王子市 快晴 前回初めて訪問してからちょうど一週間経ったので様子を見に来た。大きめの個体が羽づくろいしたり、何回か水棲昆虫らしきものを捕っていた。 その内少し小さめのカワガラスが近寄ってきた。多分先の個体は♀で後から♂が来たのだろう。二羽はコケなどの巣材は一切運ばなかったので、巣造りは完成し抱卵に移行したのではないかと推定されるが不明である。 小さな白斑が一面にある幼鳥の撮影が希望なので、またしばらく後に来てみよう。 ■2022-2-17 八王子市 快晴 朝M.K氏からカワガラスを今撮っていると連絡があり、早速T.T氏と共に1時間後に合流した。 カワガラスの番が巣造りの真っ最中で、頻繁に目の前に姿を現してくれた。満足のいく画像がいくつも撮れた。氏に感謝。 水にもぐったり 出たりしてしているカワガラスを見ていると、羽に着いた水がすぐ丸くなってはじかれている。恐ろしく撥水性の良い羽のようだ。 ■2018-11-20 奥日光 快晴 アオシギを探す間にしばしば見かけた。 ■2015-2-26 犀川/金沢市街 川の両岸は金沢市街である。そこにカワアイサやカワガラスをかなりの頻度で見ることができる。自然度は非常に高いと感じた。 写真三枚目に載せたカワガラスは散歩する人がかなり通る岸の道から5mのところに止まっており、傍を歩いて行く人を気にするふうでもなかった。 まもなく北陸新幹線が営業を始めることから、町はお祭り騒ぎだ。より多くの観光客が来て古きよき金沢の町並みや伝統文化を楽しむことになろうが、この自然もまた素晴らしい遺産であることを再認識してもらいたいものだ。 ■2014-2-5 戦場ヶ原 風景撮影中心の写真同好会に加わって一泊撮影旅行をした。戦場ヶ原では小川にカワガラスを見つけて、急遽風景から野鳥に鞍替えした。 この個体は、休むことなくもぐっては水生昆虫の幼虫らしきものを捕っていた。 ■2012-6-11 あきる野市養沢川 知人MK氏に、カワガラスが頻繁に出現するところに連れて行ってもらった。その小川には林が覆いかぶさって中は暗く、かつ小雨模様なのでさらに条件が悪く、ISO6400/F4で1/30秒というシャッター速度だった。 4時間弱の間に3回現れた。15cmはあろうかという魚をくわえた1回目、何も持たない2回目、そして虫をくわえた3回目であった。撮影できるほどの間一ケ所に留まったのは3回目だけだった。 著名な図録には、主にトビケラなどの水生昆虫を捕えるとあるが、魚も頻繁に捕るようである。繁殖期で雛に給餌しなければならないのかもしれない。 ■2011-6-27 大雪山山麓 忠別川上流の狭い河原でたった一人、しきりに右から左へ手を大きく振っている中年男性がいた。 超望遠を据えているから野鳥だろうとは思った。 まもなく目の前をカワガラスがよぎった。このカメラマンはカワガラスが飛んでいるところを撮っているのだった。手招きは「飛べ!」と促しているのだろう。 こちら二人は、しばらく遠くにいたカワガラスを撮ったが、ほとんど近づいてこなかったのでいいかげんであきらめた。 ■2010-5-31 戸隠公園 水鳥のように潜水して餌を採る。川底を歩いたりもする。この場面では親が子に餌を与えていた。 | |
主要更新 ◆'10-5-31:本欄新設 |
■2022-5-29 (八王子市) 快晴 (M.Zuiko150-500/OM-1(1000mm相当)) 面積1/2に削減。 大仕事を終えホッと一息。 ・5-28 快晴 (M.Zuiko150-500/OM-1(1000mm相当)) 面積1/2に削減。 餌は与えず、水に落とし拾う。 ・5-27 晴れ (M.Zuiko100-400/OM-1(800mm相当)) 面積1/8に削減。 餌の小魚を与えた。 ・5-3 晴れ (M.Zuiko100-400/OM-1(800mm相当)) 面積1/2に削減。 獲物は運ばず。 ・4-26 小雨 (M.Zuiko100-400/OM-1(800mm相当)) 面積1/4に削減。 獲物は運ばず自分で喰った。 ・4-14 曇り (M.Zuiko150-500/OM-1(1000mm相当)) 面積1/2に削減。 再度の巣造りか? ・4-5 薄曇り (M.Zuiko150-400/OM-1(800mm相当)) 面積1/2に削減。 滝壺に舞い上がる水しぶき。 ・4-1 薄曇り、のち晴れ (M.Zuiko150-400/OM-1(800mm相当)) 面積1/2に削減。 ・ (M.Zuiko150-400/OM-1(400mm相当)) 面積1/3に削減。 ・3-30 薄曇り (M.Zuiko150-500/OM-1(1000mm相当)) 面積1/4に削減。 カワムシ数匹 ・3-27 晴 (M.Zuiko150-500/OM-1(1000mm相当)) 面積1/6に削減。 カワムシ捕り ・2-24 (M.Zuiko150-500/E-M1X(900mm相当)) 面積1/2に削減。 潜って川虫?をゲット! ・2-17 (M.Zuiko150-400/E-M1X(800mm相当)) 面積1/2に削減。 急な流れに潜っても流されない。 ・ (M.Zuiko150-500/E-M1X(1000mm相当)) 面積削減:上から1/3,1/2。 巣造りのまっ最中。 ■2018-11-20 (奥日光) (Nik556PF/1.4X/D500(1050mm相当)) 面積削減無し。 ■2016-1-5 (犀川/石川県) (Nik540/D7200(750mm相当)) 面積1/2に削減。 ■2015-2-26 (犀川/石川県) (1Nik70-300/V3(810mm相当)) 面積削減:上から1/4, なし。 ■2014-2-5 (戦場ヶ原/栃木県) 小雪 (Nik80-400/D7100(600mm相当)) 面積1/12に削減。 ■2012-6-11 (あきる野市養沢川) 小雨 (Nik540/D7000(750mm相当)) 面積2/3に削減。 ■2012-2-5 (寄自然休養村/神奈川県) (Nik540/1.4X/D7000(1050mm相当)) 面積1/4に削減。 ■2011-6-27 (大雪山・忠別川/北海道) (Pen DA☆300/1.7X/K-5(765mm相当)) 面積1/8に削減。 |