キクイタダキ
Goldcrest
Regulus regulus

■分布:ヨーロッパ北部から中部、小アジア、コーカサス、天山山脈、アルタイ山地、ヒマラヤから中国中部の山地、ウスリー、サハリンなどに分布する。
 日本では本州中部以北で繁殖するほか、冬鳥として全国に飛来する。
■生息地:平地から亜高山の針葉樹林。針広混交林にいる場合でも針葉樹を好む。冬季はカラ類と混群を形成することがある。
■本州中部で見られる時期:
  @ABCDEFGHIJK

探鳥記
■2022-7-8 富士山奥庭
 座って待っている10時間の間にしばしば出てくれたのだが、例によってとてもすばしこく動くので撮影に苦労した。

 とくに今回は雄の隠れている朱色の冠羽を見たかったのだが、雄は全身ずぶ濡れの場面ばかりで、肝腎の冠羽もベタッとくっついているのを撮るだけだった。

 村山市から来た隣に座っていた老カメラマンが、昔ここで撮った見事に逆立った朱色の冠羽を見せてくれたのでいっそうガッカリした。

■2022-2-24 片倉城跡公園
 カワガラスを撮っているとき、寄ってきた老バーダーから湯殿川のカモ類を紹介された。寄ってみるととても狭い川でカルガモが三羽いるだけだった。

 早々に退出しようと川に沿った片倉城跡公園に寄ると、10人ばかりのバーダーがカメラを上に向けている。そこに加わって覗くとエナガの群れだった。少しの間追っているとなにやら雰囲気の違う小鳥がいる。正面から顔をみてびっくりした。キクイタダキだった。

 皆はこれを追いかけていたのだ。キクイタダキは亜高山帯の野鳥だと認識していたけれど、亜高山帯の野鳥は厳冬期低地に降りてくることがあることは知っている。これもその例に違いない。

■2015-8-5 富士山奥庭
 5年ぶりに訪れた。今年は例にないほどの猛暑日が続いていたので、標高2100m前後の高原で涼むことと、Sig150-600Cのフィールドでの使い勝手を試すことが目的。
 この時期富士スバルラインはマイカー規制があり、バスでしか行けなくなった。

■2012-12-20
 今年は例年になく種類と数共に冬鳥の渡来が多いと皆言う。そこで近場の緑の森に来てみた。ここでキクイタダキに出遇った。いままで富士山の奥庭でしか撮ったことがないので驚きである。確かに今年は多くの冬鳥が来ていることを実感した。
 なお、緑の森博物館のパンフレットには、「この博物館は雑木林など自然そのものを展示物に見立てたフィールドミュージアムである」と書いてある。

■2010-8-7
 キクイタダキは今まで撮影した中で、もっとも撮影の難しい野鳥である。小さな鳥ほど、ちょこまかと動くので、画面に入れて焦点を合わせるのが難しい。キクイタダキは日本で一番小さな鳥である。
 また、大きい鳥ほど威張っているので、水場で他の鳥と一緒になると遠慮して周りを飛び回っているし、水場に入っても隅の方で短時間水浴びした後、ほとんど周辺の枝に止まることなく飛び去る。
 さらに、小さいので画面内に大きく拡大すると、解像度が低下する。やっかいである。

■2010-7-4
 富士山奥庭の成果である。メボソムシクイに追い払われて水たまりには降りず、枝に止まってすぐ飛び去った、残念。
 でも、金色の冠だけは上を向いて見せてくれたのがせめてもの救いであった。感謝!感謝!
 ミソサザイと並び日本で一番小さい野鳥である。”goldcrest”とは”金のとさか”という名であるが、和名の”キクイタダキ”とはすばらしい名を付けたものである。

主要更新
◆'10-7-4:本欄新設
■2022-7-8 (富士山奥庭) 薄曇り、時々晴れ間(M.Zuiko150-400/OM-1(800mm相当)) 面積削減:上から1/2x2,2/3x3。











■2022-2-24 (片倉城跡公園) (M.Zuiko150-400/E-M1X(800mm相当)) 面積1/3に削減。





■2019-5-24 (中国・四川省) (Nik556PF/D500(750mm相当)) 面積1/2に削減。





■2015-8-5 (富士山奥庭) (Sig150-600C/D7200(900mm相当)) 面積1/3に削減。



 ♀ ■2012-12-20 (さいたま緑の森博物館) (Nik540/1.4X/D7000(1050mm相当)) 面積1/6に削減。



■2010-8-6 (富士山奥庭) (Pen A☆300/1.7X/K-7(765mm相当)) 面積1/3に削減。




 ・7-16 (Pen A☆300/1.7X/K-7(765mm相当)) 面積1/3に削減。




 ・7-4 (Pen DA☆300mm/ 1.7X/K-7(765mm相当)) 面積1/3に削減。


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