エゾセンニュウ
Gray's Grasshopper Warbler
Locustella fasciolata

■分布:西シベリア低地南東部からウスリー、中国東北部、サハリン、千島で繁殖し、フィリピン、スラウェシ、モルッカ諸島、ニューギニア西部で越冬する。
 日本では夏鳥として北海道で繁殖し、渡りのときに全国を通過する。
■生息地:平地から山地のヤナギやニワトコのある林。林床にやぶのあるところを好み、明るいところにはなかなか出てこない。
■北海道で見られる時期:
  ・・・・5EFGH10・・

探鳥記
■2013-7-8 苫小牧市
 昨日7日夕方、ここ弁天沼ではエゾセンニュウがうるさいほどあちこちで鳴いていたが、アシの茂みをかすめてすぐまた潜り込むのが数回。
 たった一回アシの穂先に留まったが、横着してテレコン付き300mm/F4しか持って行かなかったので、手前のアシがじゃましてAFできず、マニュアルに切り替えようと思った瞬間飛び去った。大口径レンズの優位性をまたこの痛い経験で再認識した。

 今日は早朝の出を期待して再訪したのだが、あにはからんや全くエゾセンニュウのさえずりは聞こえなかった。7時半までいた後近くの北大苫小牧研究林に向かった。

  午後2時半から再び弁天沼に舞い戻った。フェリーに乗るので4時には発たねばならない。何回かエゾセンニュウのさえずりが聞こえ、たった一回姿を現した。手前に雑草がかぶっているが仕方がない。

■2013-7-1
 今回の旅行の後半は、重点的にエゾセンニュウとマキノセンニュウを探した。

 特にエゾセンニュウはホトトギスの鳴き声そっくりで、あちこちで聞かれたので期待したが一向に姿を現さない。鳴き声はすれども姿を現さないのはウグイスと同じである。

 ウトナイ湖のサンクチュアリでは建物の中から二重ガラス窓を通して50cm四方程度の水たまりに来るのを、サンクチュアリが閉まる17時まで待った。3時間の長丁場である。レンジャーが「たまに林から歩いて出てきて、しばらく水浴びをした後また歩いて帰っていく」と教えられたので期待したのである。

 エゾムシクイやシジュウカラ、ハシブトガラなどは出てきたがとうとうエゾセンニュウは出ずじまいだった。あきらめて翌日の7月1日、近くの草原に向かった。18時45分発のフェリーで帰宅しなければならない探鳥最終日である。
 
 その草原の林縁で何羽かが大きな声で鳴いているところに出くわした。車を止め息を潜めてしばらく待った。幸運なことに木の枝にひょいと留まったので良い写真が撮れた。ラッキーである。

 一方、マキノセンニュウはチリチリと虫のような声で鳴くのだが、声が小さくなかなか聞き取れない。最後までマキノセンニュウは姿を現さなかった。

 自宅を出る前までは、エゾとマキノの区別は難しいだろうと考えていたが、それぞれ体長が18cmと12cmなので、実際遭遇すればまず見間違えないだろうと思った。

主要更新
◆'13-7-3:本欄新設
■2013-7-8 (北海道苫小牧市) (Nik540/D7100(750mm相当)) 面積1/3に削減。




 ・7-1 (Nik540/D7100(750mm相当)) 面積1/6に削減。








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