ウグイス
Japanese Bush Warbler
Cettia diphone

■分布:ウスリー、サハリン南部、南千島、朝鮮半島、中国東北部および中南部で繁殖し、台湾、フィリピン北部、中国東南部で越冬する。
 日本では全国で繁殖し、本州や九州では冬季暖地や低地に移動する。北海道では夏鳥。
■生息地:平地から山地の林。林床に笹のある処を好む。冬は藪のある市街地の公園や庭にもいる。
■本州中部で見られる時期:
  @ABCDEFGHIJK
野外で識別可能な亜種
6亜種存在。
・亜種ダイトウウグイスC. d. restrictaは絶滅したと考えられていたが、南西諸島で生息。
・亜種カラフトウグイスC. d. sakhalinensisはサハリン南部、南千島で繁殖し、本州、佐渡、九州で記録がある。
はウスリーアムール地方、中国中部から東部、朝鮮半島、台湾などで繁殖し、日本で九州で少数が繁殖。
・亜種ハシナガウグイスC. d. diphoneはは伊豆諸島鳥島、小笠原諸島、火山列島で繁殖する。
・亜種リュウキュウウグイスC. d. riukiuensisはは南西諸島で繁殖するとされてきたが、近年の研究で南西諸島で繁殖しているウグイスは亜種リュウキュウウグイスとはで角亜種とすべきものであることが明らかになった。
・亜種チョウセンウグイスC. d. borealisが利尻島、舳倉島、トビシマ、与那国島で記録されている。亜種ウグイスより大きく、緑色味に乏しい。頭上は赤褐色。[現在独立種説有り。こちらを採用]
・亜種タイワンウグイスC. d. canturiansも日本に飛来している可能性がある。亜種チョウセンウグイスによく似ており、特に冬羽では識別が難しい。

探鳥記
■2023-2-7 瀬上市民の森
 枝被りでかつ瞬間しか留まっていないこのような小鳥は焦点を合わすのが難しい。

■2022-1-5 北本自然観察園
 「声はすれども姿は見えず」の代表的な鳥のウグイスであるが、過去を振り返ってみると、ここに掲げた画像は全て離島で撮ったものばかりである。
 それに気がついてびっくりした。理由は何だろうか。端的にいえば本土のウグイスは臆病であるということあろうか?

■2017-10-14 飛島
 今回の探鳥で個人的に印象に残ったのは、枯れかけている桜の枝に数羽以上のムシクイの仲間が1時間以上も飛び回って餌を捕っていたことである。

 ベテランの示唆もあり後にウグイスであることがわかった。ウグイスは留鳥なので飛島に大挙して訪れることはないと鼻から思っていたので、撮影しているときにはウグイスを除外していた。

 ウグイスは北海道では夏鳥なので、冬季は南に渡るはずである。また、留鳥とは「一年中見られる」という定義であり、同じ個体が留まるということではないと教わった。

■2017-5-7 舳倉島
 今回の訪問では、ムシクイ類が多種、頻繁に出てきた。ウグイスと確実に同定できるのは、典型的な鳴き声を発していた個体だけだと思った。
 その意味で、2011-4-28の個体は頭頂が赤褐色であり、ウグイスよりは亜種チョウセンウグイスに限りなく似ている。舳倉島はチョウセンウグイスが多いことで知られていることもあるが、今更変更する証拠もないので、このままにしておくことにする。

■2014-6-8 大路池/三宅島
 ここにはウグイスも多いがそれにもましてホトトギスが多い。そのため三宅島のウグイスはホトトギスが渡ってくる前の1,2月に繁殖を初めて托卵されるのを防いでいるのだそうだ。

■2010-7-13
 ウグイス科の種を見る機会が増え、識別がとことん難しいことを悟った。最終判断は鳴き声だそうだが、それを覚えていない私には致命的。
 今まで数多くウグイスのさえずりを聞いてきたが、確実に姿を撮影できたのは、これまでに3月17日のただの一回である。

■2010-4-26
 warblerとはさえずるように歌う人(とくに女性)だそうで、Japanese Bush Warblerとは"日本の藪の中の歌い手"ということになる。英名の方が意味を直接表す表現が多いと感じる。
 それにしても、すぐそばでさえずられたら耳をつんざくような音量であり、どうしてこんな小さなからだからあんなの大きな声が出てくるのだろうといつも不思議に思う。

■2010-3-17
 梅にウグイスはむしろメジロのほうが多いだろう。ウグイス色もメジロ色というほうがふさわしい。ウグイスはここの写真にあるように地味な色合いであり、藪に隠れてなかなか姿を現さない。

主要更新
◆'10-4-2:本欄新設
■2023-2-7 (瀬上市民の森/横浜市) (M.Zuiko100-400/OM-1(800mm相当)) 面積3/4に削減。



■2022-4-21 (あきる野市) 薄曇り (M.Zuiko340/1.4X/OM-1(840mm相当)) 面積で1/12に削減。







■2022-1-5 (北本自然観察園) (M.Zuiko100-400/E-M1V(800mm相当)) 面積1/6に削減。



■2017-10-14 (飛島) 薄曇り (Tam150-600G2/D500(900mm相当)) 面積削減:上から1/3,1/12,1/2。






 ・10-13 薄曇り (Tam150-600G2/D500(900mm相当)) 面積1/6に削減。



■2017-5-7 (舳倉島) 快晴 (Tam150-600G2/D500(900mm相当)) 面積1/3に削減。


 ・5-6 晴   面積1/3に削減。


 ・5-5 薄曇り   面積1/16に削減。



■2014-6-8 (大路池/三宅島) (Nik540/D7100(750mm相当)) 面積1/3に削減。 目の前で盛んに鳴いていた。



■2012-4-28 (舳倉島/石川県) (Nik540/1.4X/D7000(1050mm相当)) 面積1/3に削減。


 ・ 4-25 面積2/3に削減。



■2011-4-28 (舳倉島/石川県) (Pen DA☆300/1.7X/K-5(765mm相当)) 面積1/4に削減。




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