ミゾゴイ
Japanese Night Heron
Gorsachius goisagi
 種名がgoisagi(ゴイサギ)とある。コマドリ(Eritahacus akahige)、アカヒゲ(Erithacus komadori)と同様、学名の取り違えの例。

■分布:関東以南の本州、四国、九州、伊豆諸島に夏鳥として飛来し、繁殖。 台湾、フィリピンで越冬。九州や南西諸島でも少数が越冬する。

■生息地:低山の薄暗い森林。沢や湖畔などで餌をあさる。
■本州中部で見られる時期:
  ・・・4DEFG9・・・

探鳥記
■2023-11-27 水元公園 快晴
 5日前ミゾゴイを狙ってここにきたが、土地のカメラマンたちの話でミゾゴイはこの2、3日見られず、オオタカにでもやられたという噂であった。

 ツミと違って枝の混んでいる林の中を飛び回るのが苦手なオオタカが、陽のささない林床をはいずりまわってミミズを掘り返しているミゾゴイを狙うとは思えなかったので、再度訪れた。

 1時過ぎに着いて前回のベンケイヤマガラのスポットに行ったところ、すぐそばに10人ほどのカメラマンが林の中を凝視している。ミゾゴイと直感した。ただ、2時間ほど待ったが枝や葉に隠れて全身を現してはくれなかった。

 カメラマンはピークで30人を超えた。一方、期待していたベンケイは先日のスポットではヤマガラ共々全く姿を現さなかった。別の場所にいたのだろう。

■2019-6-23 浜松城公園
 数年前からこの時期に自分が住んでいる地域のしかるべき場所を探し続け、今年はトカラ列島の平島まで遠征したが遇えなかったミゾゴイが、一本のラインメールをきっかけとしてとうとう写真に納めることができた。

 その経緯は多少込み入っている。半年ほど前にiPhone6のOSをアップデートした。するとLINEの着信通知音と表示が出なくなり、結果としてK氏から今年3月に送られたメールを見ていなかった。

 それを何かのきっかけで本日の午前2時に見た。すると「ミゾゴイが浜松城公園に居る」とあった。時期は書いていない。すぐネットで「浜松城公園 ミゾゴイ 2019」で検索すると、一昨日の21日に写真を撮ったというブログが出てきた。

 一眠りしてから行こうと床についたが目がさえて眠れない。よしそれならと2時半に家を出て250km余りを走り、現地に6時前に着いた。駐車場は8時からしか開かない。すでに浜松ナンバーの軽自動車がゲートの前に止めてあったので横に車を付け中に入った。

 カメラマンもおらず、ミゾゴイがどこにいるかは分からないが、山勘でちょっと開けた芝地に入ったら、目の前に居るではないか。
 500 mmレンズでは近すぎて体の半分も入らない。急いでミゾゴイから離れて遠くから撮影し始めた。人に慣れているとみえて、向こうから近づいてくる。

 そうこうしているうちに地元の中年男性三人ばかりが近づいてきて「八王子ナンバーの人ですか?」と尋ねられた。それをきっかけに話が進み、巣の場所を教えてもらった。

 一通り満足のいく写真が撮れたので車に戻り、8時の開門を待った。そして再び芝地を探したがもう居なかった。巣の様子を少し撮ってから8時15分には退出した。徹夜で運転し一睡もしていないので、帰途の高速では二度ほど仮眠した。帰宅したのは午後2時過ぎだった。

 ネットではすでに浜松城公園の情報はかなり流布している。本ウェブサイトでも場所の記述などそれらを踏襲することにした。もう4年もここで営巣しているそうである。

 なぜここで継続して営巣しているのだろうと考えたとき、多分餌が豊富なのが第一の理由なのだろうと思った。
 というのは、6時から見ているとたった10分間に8匹も大きなミミズを捕らえたからである。

 また都市公園の営巣環境は天敵が少なく都合良いのだろうと思われる。ミゾゴイは古くから人家近くに営巣し、人を盾として猛禽や肉食獣から遠ざかっていると考えられる。ツバメはその典型だろう。もともとは、その名前が由来している深山の岸壁に営巣していたイワツバメでさえ人に近づいているらしい。

主要更新
◆'18-4-14:本欄新設
■2023-11-27  (水元公園)  快晴 (Nik663/Z8(600mm)) 面積削減無し。 目の前で大きなミミズを三匹捕えた。











■2019-6-23  (浜松城公園)  薄曇り (Nik556PF/D500(750mm相当)) 面積削減:上から3/4x8,1/2x2。




















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