チョウセンウグイス Korean Bush Warbler (Manchurian Bush Warbler) Cettia borealis | |
■分布:中国東北部、南東シベリア、朝鮮半島で繁殖し、冬には台湾や北フィリピンに渡り越冬する。 日本では数少ない冬鳥として、西表島、与那国島で少数が越冬する。春秋の渡りの時期に、日本海側の島嶼での記録もある。 ■生態:繁殖期以外は、明るい森林や藪等に生息する。さえずりはウグイスと似るが、声に張りがない。 <Wikipediaより> 野外で識別可能な亜種 日本には6亜種存在。 ・亜種ダイトウウグイスC. d. restrictaは絶滅したと考えられていたが、南西諸島で生息。 ・亜種カラフトウグイスC. d. sakhalinensisはサハリン南部、南千島で繁殖し、本州、佐渡、九州で記録がある。 はウスリーアムール地方、中国中部から東部、朝鮮半島、台湾などで繁殖し、日本で九州で少数が繁殖。 ・亜種ハシナガウグイスC. d. diphoneはは伊豆諸島鳥島、小笠原諸島、火山列島で繁殖する。 ・亜種リュウキュウウグイスC. d. riukiuensisはは南西諸島で繁殖するとされてきたが、近年の研究で南西諸島で繁殖しているウグイスは亜種リュウキュウウグイスとはで角亜種とすべきものであることが明らかになった。 ・亜種チョウセンウグイスC. d. borealisが利尻島、舳倉島、トビシマ、与那国島で記録されている。亜種ウグイスより大きく、緑色味に乏しい。頭上は赤褐色。[現在独立種説有り。こちらを採用] ・亜種タイワンウグイスC. d. canturiansも日本に飛来している可能性がある。亜種チョウセンウグイスによく似ており、特に冬羽では識別が難しい | |
探鳥記 ■2017-5-5 舳倉島 島に着いすぐ民宿に向かい、はやる気持ちを抑えながらカメラセットを用意していた。すると、民宿の前の草むらに数人のカメラマンが何かを狙っており、そこに遠くから一人が走ってきた。これは珍鳥のはずと寄っていったら、チョウセンウグイスを狙っているという。 しばらくしたが出てこない。そこにいたカメラマンから近くにズグロチャキンチョウがいると教えられたので、先にそちらへ向かった。 そこには数名のカメラマンがいたが、一人を残し全員が本日の午後便で離島するので、時間の余裕がなく三々五々ここを離れていった。 しばらく一人で待っていると出てきた。地面に穀物の餌がまいてあり、これを狙ってきているらしい。ここには三回ばかり出現した。 その後、再び チョウセンウグイスのポイントに引き返し、しばらく待った。いろいろな小鳥がでてきたが、ウグイスらしき個体を撮ったのがこれである。周りの人たちもチョウセンウグイスらしいと言ってくれた。 ■2017-4-28 飛島 藪の中のムジセッカを探しているときに、遠くの木の太い枝に留まった。そんな処に留まるのは、たぶんムジセッカではなかろうと思ったが、後で後悔しないために撮った。 翌日、飛島で探鳥しているバーダーからチョウセンウグイスがいると言われた。その噂が頭に残っており、本日この個体をよくよく見るとチョウセンウグイスの特徴によく似ている。確信はないがこれをチョウセンウグイスとした。 | |
主要更新 ◆'17-5-2:本欄新設 |