ホオアカトキ
Northern Bald Ibis
Geronticus eremita

■分布: かつて本種は中東、北アフリカ、南ヨーロッパ、中央ヨーロッパに広く分布し、少なくとも180万年前の化石記録が残っている。ヨーロッパからは300年以上前に姿を消したが、現在再導入プログラムが進行中である。2019年にモロッコ南部に約700羽が生息していた。

 個体数の減少に対処するため、近年、国際的に再導入プログラムが導入されており、トルコの半野生繁殖コロニーでは2018年に約250羽が確認されたほか、オーストリア、イタリア、スペイン、モロッコ北部にも再導入プログラムが導入されている。飼育下ではおよそ2000羽が生息している。

 これらのプログラムと、モロッコで1990年代に約200羽から自然に増加したことが寄与し、2018年にはIUCNレッドリストで絶滅危惧IA類から絶滅危惧IB類に格下げされた。
■生態:草原、岩山、半砂漠などの開けた場所に生息する渡り鳥で、流水の近くでよく見られる。
 本種は、トキ科の多くの種とは異なり、水の中を歩かず、赤い顔と頭には羽毛がなく、長く湾曲した赤い嘴を持っている。海岸や山の崖の棚で集団繁殖し、トカゲ、昆虫、その他の小動物を食べる。

探鳥記
■2025-3-25 スースマッサ国立公園
 本旅行の最重要ターゲットである。件の国立公園に向かう折、3,40羽の群れが遠くを飛び去ったので、これで終わりかと半ば落胆した。
 海岸に向かうと遠くに数羽が砂をつついて餌を探していた。水鳥とは思えぬ仕草である。炎天下の砂漠で陽炎が立ち遠方の画像も悪い。
 それでも撮れたことに喜んでいたが、間もなく真上を一羽が通過した。ここでガッツポーズをした。

主要更新
◆'25-5-13:本欄新設
■2024-10-26 (スースマッサ国立公園/モロッコ) (Z100-400/1.4X/Z8(560mm)) 面積削減:上から3/4x3,1/8,1/3x2。












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