アブラヨタカ
Oilbird
Steatornis caripensis

■分布:南アメリカ北部およびトリニダードトバコで見られる。
■生態:アブラヤシや熱帯月桂樹の果実を食う。また世界で唯一の夜行性の果実を食う鳥である。

探鳥記
■2013-4-25
 アブラヨタカはコンドルとアンデスイワドリについで見たかった鳥である。他にオオハシ、カサドリ、マイコドリ、キヌバネドリなどがいる。

 この鳥は洞窟内にコロニーを形成して棲んでいる。洞窟のある私有地内のオーナーを呼んで案内して貰う。足下には結構な水量の小川が流れている。夜行性であるので昼間はここにじっとしており、夕方から果実などの採餌にでかける。隠れていて正確な数は分からないが、見られたのは10数羽であった。ちなみに、夜果実を採餌する野鳥は世界にこれ一種だそうである。

 洞窟内は暗く、ISO6400、F4、シャッター速度SS1/15秒でやっと撮れる。フィルム時代では考えられなかった悪条件である。SSが遅いので三脚を使ってもブレ写真を量産した。

 案内人の許しを得て、一枚だけフラッシュをたいてみた。鳥自身は微動だにしなかったが、目が真っ赤になり、かつ背景が必要以上に明るく画面の雰囲気が悪かったので試しの一枚だけでやめた。

 足場が悪く、靴を半ば水没させながらよいアングルを狙ったが、全身が撮れたのは一羽だけだった。ただ光の条件が悪く、体の半分が陰になっている。

 Oilbirdとは変な名前だと思ったが、アブラヤシなどの実を食べるので、肉にアブラ分が多く含まれているからだそうである。昔は煮て油を取ったのだそうだ。よく絶滅しなかったものである。昔の欧米の捕鯨も肉は食べず油をとるだけだったそうである。

主要更新
◆'13-6-1:本欄新設
■2013-4-25 (ミンド近郊/エクアドル) (Nik540/D7100(750mm相当)) 面積削減無し。










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