コウノトリ
Oriental Stork
Ciconia boyciana

■分布:シベリア南東部から中国東北部で繁殖し、冬季は中国南東部に渡る。
 日本ではかつて繁殖していたが、1971年に野生のものは絶えてしまい、現在はまれに冬鳥として見られるだけ。記録は北海道から南西諸島まである。
■生息地:湿地、湖沼、水田、農耕地。
■見られる時期:
  123・・・・・・101112

探鳥記
■2024-9-6 川越市
 Yahooニュースで川越市のコウノトリ情報を見た。川越市の稲畑に2週間ばかり滞在したという。ただ、T.T氏の友人から昨日にはいなかったと連絡があったとのこと。

 コウノトリが2週間いたということは十分餌があるということであり、再び戻ってくるという可能性は高い。伊佐沼で数人いた地元らしきカメラマンに尋ねたところ今日はいるという。急遽川越市に向かった。

■2022-12-7 和歌山県有田川町
 ナベコウを撮りに訪れた池にいた。ネットにはナベコウとコウノトリのツーショットが載っているものもあったが、6日と7日の二日間ではニヤミスも無かった。

■2020-7-2 渡良瀬遊水池
 今日が梅雨の合間の晴れとの予報だったので、朝5時に起き現地には7時前に着いた。日が照って陽炎が強くなるまでの時間が欲しかったので早起きしたのだが、現地には既に30名を超えるカメラマンがいた。

 9時頃までは薄曇りだったがその後晴れた。晴れると陽炎が立ち始め、昼過ぎには真夏日になって耐えきれなかったので正午に退出した。同じ思いだと見えて、その時にはカメラマンは半減していた。

  途中で一羽が土手のすぐ脇の田圃で餌を捕り始めた。十数分間に10匹以上何かを飲み込んだ。後で画像を拡大してみると少なくとも数匹はカエルだった。

<デジスコとの比較>
  前回の試写では結論を導き出すにはこちらの技術が伴っていないように感じたので、マニュアルフォーカスなどを多用してできるだけ慎重に撮影した。

 その結果、@デジタル一眼のみの撮影では、大幅なトリミングが災いして荒い画像しか得られないが解像感は強い、Aデジスコではほとんどトリミングしなくて良いが、解像度は低い(眠い画像)。しかし、画素数が多いことによって階調はより滑らかである、事が判った。

 ほとんどの場面ではデジタル一眼が優れていることを再認識した。

■2020-6-27 渡良瀬遊水池
 S.T氏の情報をきっかけに調べたら、小山市のウェブサイトにコウノトリの雛が孵ったことが載っていた。場所は渡良瀬遊水地第二調節池とのことで、まずは西側の土手に行ってみた。まったくカメラマンはおらず、近くにそれらしき景色もない。ただ、双眼鏡で探すと東側の土手の上にかすかに車の列が見えたので、あそこだと半ば確信した(後に車列までの距離をグーグルマップで調べたらほぼ3kmあった)。

 すぐ向かったがカーナビでの距離は17kmもあり、調節池をひどく大回りした。10時半ごろに現地に着くとすでに数十人のカメラマンが砲列を敷いていた。コウノトリまでの距離は遠く、200m以上あると推測した。帰ってからグーグルマップで調べたら、「コウノトリ人工巣塔」と位置が明記されており、土手からの距離は約380mであった。今日は蒸し暑く、陽炎が画質を落としている。

 カメラマンは皆、餌を運んでくる瞬間を待っているようだ。1時までに2回ほど一方の親鳥が帰ってきた。さらに待ったが帰ってこないので3時に退出した。その時にはカメラマンは百名に近かったと思う。

 調節池を離れてまもなく車道脇に2、3台の乗用車がとまって手持ちカメラを田圃に向けているところに出くわした。視線の先を見るとコウノトリが餌を獲っているではないか。急いで撮影した。

 嘴を突っ込むたびにほとんど獲物を口にしている。餌は豊富にいるらしい。佐渡のトキのように、農家が協力して田圃の農薬を抑制しているのかもしれないと推測した。

<デジスコとの比較>
 最後の二枚は、1200mm相当のE-M1V(約160万画素に削減)と3000mm相当のデジスコ(約950万画素に削減)との比較である。この画像では分からないが、画素数の差は明白である。

 しかし、デジスコはカメラを装着しない状態で最良のピントに設定した後にカメラを装着しないと如実に解像度が劣化することが分かった。予め焦点を合わせられるほど静止した被写体にしか使えない。

■2011-9-10 兵庫県・豊岡市
 コウノトリを飼育し、一般に見せている兵庫県豊岡市の「コウノトリの郷公園」を訪問した。人工繁殖のために羽を切られて飛べない12羽に加えて、午後3時の給餌時に集まった14羽の束縛されずに自然の中で暮らしている個体に遇った。

 内、2羽は足輪が付けられておらず、野生の個体と思われる。ここで放鳥された個体では青森、愛媛に飛来したものもいるとのことであった。自然回帰は着々と進んでいるようだ。

 豊岡市のコウノトリ飼育の歴史の一部を鳥見雑感に「コウノトリ・ハチゴロウ」と題して紹介した。

主要更新
◆'11-9-12:本欄新設
■2024-9-6 (埼玉県川越市) 晴れ (Nik863/Z8(800mm)) 面積削減:上から1/2,2/3x2。 3羽いた。







■2022-12-7 (和歌山県有田川町) 薄曇り (M.Zuiko150-500/OM-1(1000mm相当)) 面積2/3に削減。







■2020-7-2 (渡良瀬遊水地) 薄曇り、のち晴れ (KowaTSN884(60X)/M.Zuiko25mm/E-M1U(3000mm相当)) 面積3/4に削減。




 ・(M.Zuiko340/2X/E-M1V(1200mm相当)) 面積削減:上から1/8x2,1/4,1/3。







 ・6-27  薄曇り (M.Zuiko340/2X/E-M1V(1200mm相当)) 面積1/6に削減。





■2011-9-10 (兵庫県・豊岡市) (Sig50-500/K-5(750mm相当)) 面積削減, 上から1/3x2,なし,2/3,1/3。 足輪なし、野生個体?







  給餌されたフナをついばむ群れ。


  雌に対するアピール、喉をそらせて赤色を誇示する。

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