ハリオシギ

Pin-tailed Snipe
Gallinago stenura

■分布:主にロシアのシベリア地方で繁殖し、冬はインド、東南アジアへ渡り越冬する。
  日本では、春と秋に各地で旅鳥として渡来するが、数は少ない。ただし、チュウジシギ、オオジシギと酷似しているため、混同されて記録から漏れている可能性も高い。南西諸島では少数が越冬し、また本土に比べて観察例も多い。
■生態:非繁殖期には、水田や湿地、草地、湿地などに生息する。食性は動物食で、嘴で地表をつついたり地中に差し込んだりしながら、ミミズ類や昆虫類を捕食する。

探鳥記
■2020-9-7 神奈川県
 S.T氏からのチュウジシギ情報で氏と出かけた。広大な田圃の中で、しばしばタシギが舞うが、チュウジシギとおぼしき個体には行きあたらない。もっとも、ジシギ類の野外での識別は私のようななまじっかのバーダーにはまず困難であることから、出遇った時点でチュウジシギと識別することはまず不可能である。台風10号の余波で、ときおり雨が激しく降る。

 2,3時間が経ったであろうか、田圃の向かい側で一台の車から望遠レンズを下に向けているのを見つけた。傍に寄るとまさにジシギが畦をつついている。しばらく撮影したが、雑草に隠れて全身が見えない。車の主に御礼を言い、訊ねたところ、「眼が大きいからハリオシギだろう」との事だった。

 チュウジシギ狙いだったので半信半疑であった。帰宅してからさるブログを見るとおそらく我々の撮った個体と同一と思われる画像があり、チュウジシギとしてあった。
 喜んだが、撮影した画像を丹念に見ていくうちに、これはハリオシギだと思うようになった。決め手は、尾羽を拡げた3枚目の画像である。チュウジシギは、中央部の幅が広く明るい茶色の羽の数がたかだか数本なのに、この個体は少なくとも10本以上ある。迷いは消えた。

 オオジシギである可能性は0ではないが、渡りの時期や周囲状況を勘案すればハリオシギとして良いであろう。足の先が尾羽より出ているハリオシギの特徴を確認できた飛んでいる個体を見つけたので、ハリオシギがここにいることは確認できている。

■2017-2-4 スリランカ
 ジシギ類、特にオオジシギ、チュウジシギ、ハリオシギは識別が極めて困難であるが、スリランカにはこのハリオシギに似ているのはタシギだけであり、これとは区別がつきやすい。

主要更新
◇'17-2-22:本欄新設
■2020-9-7 (神奈川県) 薄曇り、時々雨 (M.Zuiko340/E-M1mk3(600mm相当)) 面積削減、上から 1/4,なし,1/4,1/2,1/12,1/32x2。








■2017-2-4 (ブンダラ国立公園/スリランカ) (Tam150-600G2/D500(900mm相当)) 面積削減、上から2/3,1/3,2/3。




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