コシアカツバメ
Red-rumped Swallow
Hirundo daurica

■分布:北アフリカ西部、ヨーロッパ南部から中央アジア、インド、中国、ウスリー、朝鮮半島で繁殖し、アフリカ西部および東部、インド、東南アジア南部、中国南部に渡り越冬する。
 日本には夏鳥として渡来する。
■生息地:人家周辺の開けた場所、農耕地、河原。人家の軒下やビルなどに営巣する。
■見られる時期:
  ・・・4DEFGH・・・

探鳥記
■2020-8-10 大原漁港
 船着き場の脇の漁協の建物の一階はコンクリートの柱だけの空間であり、そこの天井10カ所以上にとっくり型の巣があった。
 下から覗いてみると胸や腹に縦縞のあるツバメが見えた。コシアカツバメである。とっくり型の巣の3カ所は使っていることを確かめた。

 「コシアカツバメは少ないが、局所的に見られる」との図鑑の説明そのものだった。漁協の周りには少なくとも10羽以上飛び回っていた。

 ツバメが留まる所は圧倒的に人工物、それも電線が多い。違和感が半端でない画像になって、いつもイライラする。ツバメ類の一部は天敵を避けてあえて人間の間近で繁殖するので仕方が無いとも言える。

■2012-5-27 南房総市
 メリケンキアシシギを探しているときに見つけた。

■2011-7-23 東広島市
 私が3週間弱アルバイトをしている近くのビルの周辺にかなりのツバメが舞っている。職場への行き帰り、いつも見慣れているツバメと少し雰囲気が違うと感じていたので、今日の休みに撮影してみた。感は当たって、コシアカツバメだった。関東では少ないが、関西には多いらしい。

 じっくり見ていると、皆巣に餌を運んでいる。巣材をくわえているものもいる。おおよそ数えたらこの8階建てのビルのベランダの少なくとも10ケ所に巣があるようである。

 外に同じようなビルが3,40あるのに、このビルに巣が集中している。野鳥が集団を形成する一つの理由は外敵に襲われる危険分散だと言われるが、集中すると見つけられやすいとも考えられる。

 いずれにせよ最近のツバメ類はほとんど人工物にしか巣を造らない。人間の近くにいることによって猛禽類の接近を避けているとのことである。ただ、ツミなどは次第に住宅地に近づいているらしく、猛禽類も生き残るため環境変化に応じて対応している。

■2011-4-28 舳倉島
 ベテランに教えたられて初めて普通のツバメではないと気がついた。修行が足りない。民宿の前の電線にしばらく留まっていたので撮りやすかったが、人工物の電線が入るのは興ざめである。

主要更新
◆'11-5-2:本欄新設
■2020-8-10 (大原漁港) 晴れ 猛暑日 (M.Zuiko340/2X/E-M1V(1200mm相当)) 面積2/3に削減。


 ・ (Lumix100-300/E-M1V(600mm相当)) 面積1/2に削減。



■2019-5-22 (中国・成都) (Nik556PF/D500(750mm相当)) 面積1/16に削減。



■2019-4-27 (平島) 晴 (Nik340PF/1.4X/D500(630mm相当)) 面積削減:上から1/6,1/12,1/8,1/32。









■2017-5-7 (舳倉島)  薄曇り (Nik340PF/1.4X/D500(630mm相当)) 面積削減:上から1/12,1/16x2。







■2012-5-27 (南房総市/千葉県) (Nik80-400/D7000(600mm相当)) 面積1/16に削減。



■2011-7-23 (東広島市) (Pen DA☆300/K-5(460mm相当)) 面積削減:上から1/4、1/8。




   (Pen DA☆300/1.7X/K-5(765mm相当)) 面積1/3に削減。

  顔をのぞかす大きな雛、巣立ちも近い。入り口の狭いとっくり型の巣はコシアカツバメ特有の形である。


■2011-4-28 (舳倉島/石川県) (Pen55-300/K-5>  面積1/3に削減。




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