ハイイロヒレアシシギ
Red Phalarope
Phalaropus fulicarius


■分布:シベリア、北アメリカの北極海沿岸で繁殖し、西アフリカ沖、チリ沖で越冬する。
 日本には旅鳥として飛来し、北海道、本州、四国、伊豆諸島で記録がある。
■生息地:海上。まれに埋立地の水たまりや海岸近くの湖沼・港に入ることがある。
■本州中部で見られる時期:
   ・・・CD・・GH・・・


探鳥記
■2017-5-5 舳倉島航路
 数十羽を超えるアカエリヒレアシシギの群れの中に数羽混じっていた。

■2013-4-7 銚子漁港
 一昨日の天気予報で、二日間30mを超す風が吹くとあったので、昨年の経験から二匹目のドジョウを狙って来てみた。
 残念ながら期待は外れたが、昨年と全く同じハイイロヒレアシシギが一羽だけ泳いでいるところを見つけた。
 シギチドリは泳ぎが達者でないと思っていたが、ヒレアシシギは名前の通りまさに泳ぎに適した足を持っていることを納得させる達者な泳ぎだった。ただ、カイツブリ類には及ばないよいだ。

■2012-4-15 銚子漁港
 14日夜、銚子漁港で車中泊した。一晩中ごうごうと雨と風が鳴り止まず、港の中でさえ白波が立つ荒天だった。
 そのせいか、朝6時に起きてすぐ港の岸壁の脇の草むらの水たまりに10羽程度のシギが降りてきたのに出遇った。よく見るとハイイロヒレアシシギである。洋上で暮らしている種なので、こんなに近くで、それも陸上で撮れるなんてめったにないことだろう。
 それはそれでラッキーなのであるが、よりポピュラーな種でもアカエリヒレアシシギであってくれたら初見が一つ増えたのにと苦笑いした。贅沢な期待である。

■2012-4-8 谷津干潟
 荒天で避難してきたのなら、もう今頃は渡去しているかと思いきや、まだ10羽以上残っていた。

■2012-4-4 谷津干潟
 前日、おおよそ960ヘクトパスカルの台風並みの低気圧が日本列島を襲い、関東地方でも最大瞬間風速が35m/sを超えたところがあった。
 このようなときには南方の渡り鳥が流されてくることがあるといわれる。それをあてにして出かけた。それが遇えた理由かどうかは判断しようがないが、ほぼ20羽のハイイロヒレアシシギに遇えた。レベル3の希少種である。
 ある図鑑の説明によれば、「春秋に通過する旅鳥。海洋上に生息し、海岸近くの池沼などで見られることがあるが、陸へ近付くのはアカエリよりずっと少ない」とあるから、やはり荒天で避難してきたとしてよいのかもしれない。
 このシギたちは皆、わき目も振らずに干潟をつついて餌を採っていた。ここで体力を回復し、最終地のシベリアあるいは北アメリカの北極海沿岸を目指す。

主要更新
◆'12-4-4:本欄新設
■2021-3-27 (岩手県沖/大洗ー苫小牧航路) (M.Zuiko150-400/E-M1X(800mm相当)) 面積1/4に削減。





■2017-5-5 (舳倉島航路) うす曇り (Nik340PF/1.4X/D500(630mm相当)) 面積削減:上から1/12、1/16。





■2012-4-15 (銚子漁港) うす曇り (Nik540/1.7X/D7000(1275mm相当)) 面積削減無し。











■2012-4-8 (谷津干潟) (Nik340/FT1/V1(810mm相当)) 面積1/2に削減。




 ・4-4   (Nik340/1.7X/D7000(765mm相当)) 面積1/2に削減。




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