カラシラサギ Chinese Egret Egretta eulophotes | |
■分布:朝鮮半島と中国中南部で繁殖、東南アジア、フィリピン、ボルネオ、セレベスで越冬。 日本では迷鳥または旅鳥として北海道から南西諸島で記録がある。 ■生息地:海岸、干潟、水田、河川、湿地。 ■本州中部で見られる時期: ・・・4D・7GH・・・ | |
探鳥記 ■2021-7-11 船橋三番瀬 梅雨の長雨がつかの間止んだので来てみた。カラシラサギがいるとのことだが、遠方でとうとう確信の持てる画像は得られなかった。 載せた画像はチュウダイサギとの体の大きさを比べるものだが、首の周りに黒い斑点があるのを見ると、クロサギの白色型かもしれないと思う。 ■2015-8-29 船橋三番瀬 28日のネット情報にアカエリヒレアシシギが載っていた。ライファーなので来てみたが空振りだった。 二人のカメラマンが真剣に狙っている処に近づいてみたら、どうもカラシラサギらしい。冠羽が短くて見えにくい、足が全体に黄緑色であるなどカラシラサギの特徴と多少離れているが、横のダイサギと比べて大きさはまさにコサギ大であり、嘴はカラシラサギに近い。 したがって確信はなかったのだが、そのうち約30名のバーダーとカメラマンが集まってきて真剣に狙いだしたので、多分カラシラサギだろう。コサギにこんな向かい方はしない。 帰宅後、Craig Robson, BIRDS OF SOUTH-EAST ASIA(参考文献10)を見たら、そこに描かれたChinese Egretは撮影したこの個体そっくりであった。この時点でほぼ確信した。 ■2013-8-22 葛西臨海公園 一昨日のカラシラサギの情報が昨日公園のウェブページに載っていた。急遽、朝5時に起きて駆けつけた。10数羽のシラサギ類(ダイサギ、チュウサギ、コサギ)が群れているところを写真に撮った。中にコサギ大で嘴が黄色い個体がいたが、ぼさぼさの冠羽が見られず、確信がなかった。 一通り写真を撮って帰りかけると、いかにもベテランらしいバーダーがやってきたので撮った写真を見せた。即座に「カラシラサギ」と断定した。コサギと区別するカラシラサギの特徴を教えてもらい、現場に戻って1時間程度撮影を続けた。その間5名のカメラマンが集まった。 よくよく観察してみるとカラシラサギは二羽いた。一方の嘴は全体が黄色ではなく褐色も入っているのでわからなかったが、他の特徴は一方とそっくりである。 特に獲物を狙うとき、首全体を斜めに傾けて横から水面を眺める動作が滑稽だった。コサギも同様な動作を多少するが、カラシラサギの方がはるかに大げさに行う。 | |
主要更新 ◆'13-8-22:本欄新設 |
■2021-7-11 (船橋三番瀬) 薄曇り (Nik556PF/1.4X/D500(1050mm相当)) 面積1/6に削減。 本種である確信は無い。 ■2015-8-29 (船橋三番瀬) 小糠雨 (Sig150-600C/D7200(900mm相当)) 面積削減:上から1/2,2/3,1/2。 ■2013-8-22 (葛西臨海公園) (Nik540/D7100(750mm相当)) 面積削減:上から1/8x2,1/4,1/3,1/8x3。 一番前の二羽:カラシラサギ、真ん中の一羽(黒い嘴):コサギ、後ろの三羽:ダイサギ 一番前の二羽:カラシラサギ、他はダイサギ:二羽とアオサギ:一羽 はすかいに構えて獲物を狙う。 |