www.woodpecker.me 更新日=2024-3-25

 鳥の目の位置基準で左から、(1)アンデスイワドリ/ペルー (2)キゴシタイヨウチョウ/シンガポール (3)ハクトウワシ/アメリカ (4)オジロワシ/モンゴル (5)コキンメフクロウ/ギリシャ  (6)セイロンヤケイ/スリランカ (7)ヤマムスメ/台湾 (8)カラカラ/メキシコ (9)タイリクハクセキレイ/ラトビア (10)インドクジャク/インド (11)ホオジロカンムリヅル/ウガンダ (12)アンデスコンドル/エクアドル (13)キジ/日本 (14)エミュー/オーストラリア (15)カグー/ニューカレドニア  (16)イソヒヨドリ/マルタ  (17)ミヤコドリ/アイルランド (18)ヘラサギ/オランダ (19)オオハクチョウ/フィンランド (20)モモイロペリカン/ルーマニア (21)グンカンドリ/キリバス (22)サンショクウミワシ/ザンビア (23)ツメバケイ/ガイアナ。
  (以上23種、キツツキが撮影した画像を切り抜いて集成)   <2024-3-7追記>
 
     

 ■野鳥諸事

■ 参考文献

主要更新
◆'23-10-30:シギ・チドリ全長比較表を整理。
◆'22-1-7:三国鳥画像追加集成(キゴシタイヨウチョウ、ヤマムスメ、エミュー)。
◆'20-12-11:台湾の国鳥追加。
◆'20-10-22:参考文献55)追加。
◆'20-4-2:参考文献13)修正。
◆'19-9-23:国鳥の一覧図を挿入。
◆'19-9-19:国鳥の欄に一行追加。
◆'18-12-4:インドガン、インドハゲワシ追加。
◆'18-6-22:サケイ、カベバシリ追加。
◆'18-2-19:100名鳥に、(なお、本表における番号付けは、英名をアルファベット順に並べたものであり、原本の番号付けとは異なります)、を追加。
◆'17-5-11:参考文献53追加。
◆'17-3-25:各表の体裁を整理。
◆'16-8-14:トカラ列島の構成誤記述を修正。
◆'16-6-16:百名鳥表改良。
◆'10-12-27:本欄新設。
◆'10-8-23:シギ・チドリ全長比較作成。
江戸期のガビチョウ  Hwamei in Edo Period  2023年4月30日の日本経済新聞に江戸期の画家、増山雪斎(ましやませっさい)の花鳥画(三重県立美術館蔵)が載っていた。その一つを見ると、まさにガビチョウではないか。この画は1814年に描かれたとあるから、江戸時代にすでにガビチョウが日本で一般の人の目に触れるほど居たのではないかとおもわせる。ガビチョウは鳴き声を愛でるために中国から輸入されたといわれ、その鳴き声の大きさからうるさがられて野に放たれたともいわれる。

 ブリタニカ国際大百科小項目事典によると、
増山雪斎(ましやませっさい)[生]宝暦4(1754).伊勢、[没]文政2(1819).伊勢
 江戸時代後期の画家、伊勢国長島藩主。名は正賢、字は君選。号は雪斎、玉淵、顛々翁など。従五位下河内守。
 風流人として名高く、詩、書画をよくし、特に絵は明清画を研究して沈南蘋風の花鳥画や人物画を得意とし専門家の域に達した。また学を好み、藩に十時梅高招いて文礼館という藩校を設置。主要作品『伐木詩意図』、『孔雀図』 (1814)、『虫豸帖(ちゅうちじょう) 』 (東京国立博物館) 」とある。
 「明清画を研究し」とあるから、中国で描かれた明清画のガビチョウを模写したとも考えられ、この画のみによって「江戸期にすでに一般的にガビチョウが見られた」と断定することはできないだろう。  <2023-4-30記>

被写体までの距離算定  Evaluation of distance to target  2022年8月末、小笠原航路では、ほとんど肉眼では見えないほど遠方の海鳥を探さねばならなかった。特にガイドのN嬢が「シロハラミズナギドリ!!」と叫んだときにも見つからずやみくもに20枚ばかり撮影した。帰宅してから丹念に探すと本種らしき画像が写っていた。
 余りに遠いので、試しに被写体までの距離を算定してみることにした。センサー上に投射された鳥の大きさを測れば、実際の鳥の大きさから縮小率mが算定でき、ひいては被写体までの距離を算定できる。アルゴリズムを下図に示す。なお、このシロハラミズナギドリの例では被写体までの距離はおおよそ1500mであると算定された距離算定例

注)撮影距離算定アルゴリズム
   <2022-9-11記>

カワガラスの巣立ち訓練   Brown Dipper's training of nest leaving
 友人M.K氏の誘いによって、今年2月から八王子市の小川でカワガラスの育雛を観察している。一番子は川の増水によって巣が流されたと思われ、雛は姿を見せなかった。その後、餌の運び方から二番子を育てていることがうかがわれたが、再び前回より酷い洪水に見舞われた。諦めかけていたところに、雛が一羽見られたとの朗報で駆けつけた。

 5月27日には崖の中腹にしがみついている雛にせっせと親が餌を運んだ。翌日の28日にもせっせと餌を運んだが、連写した一連の画像をみて驚いた。親鳥は餌を口元まで持っていきながらそれを与えずに飛び去ったり、咥えながら水にもぐって雛から離れた。これは「餌は水の中にいるので潜って捕れ」と教えているに違いないと確信した。一連の動きを下に示す。

 そして29日早朝、雛は下流に移動し再び巣の近くへは戻ってこなかったことをM.K氏が確認した。たった一日の訓練で巣立った。正午過ぎには私自身も1時間ほど見張って確認した。大きな仕事を終えた親鳥は川べりに佇んでいた。 (2022-5-29記)

@ ハサミムシを咥えてきた。
A 口元に持っていくが
B 与えずに
C 餌を持って飛び去る。

D 飛べない雛はじっと待つ。
E 親鳥は再び餌を運ぶが、
F 同じように与えずに
G 川面に落とす。

H しかし、水に潜って
I 落とした餌を拾い、そのまま
J Uターンして

K 戻ってくる。また餌を
L 口元まで持っていくが
M またもや与えずに
N 川面に降りて

O 餌を咥えて泳ぎ去る。しばらくして別の
P 小魚を運ぶが
Q また与えず、潜って去る。

ブッポウソウの営巣   Nesting of Dollar Bird
年度
渡来日
産卵日
孵化日
巣立ち
20224-285-236-15
20214-305-246-187-13
20204-305-246-187-19
20194-256-26-287-22
20184-306-26-287-22
20174-295-166-107-5
20165-15-226-167-10
20155-25-216-167-10
20145-25-236-187-12
20135-15-226-167-11
20124-285-246-197-15
20115-95-296-247-18

 長野県天龍村では村をあげてブッポウソウの営巣を支援している。少なくとも過去20年以上にわたって渡来・営巣の記録が発表されている脚注)
 最近11年間の記録を左表に示す。

 これによると6月下旬から7月上旬にかけて頻繁に餌を運ぶと想定されるので、ここが観察の適期だろうと思われる。
  (2022-5-22記)(6-18追記)

 注)http://www.vill-tenryu.jp/tourism/tourism_info/bupposo_observation/

Clements鳥類分類   Clements Classification of Aves
 これまで用いてきた分類には素人として違和感があった。その主な原因は、野鳥の形態ではなく進化過程における分化やDNA解析による類似性を勘案したことによると思われる。分類そのものも科学の一環であるから、進化・改良されていくのも当然なのだが、万人に受け入れられる世界統一された分類がないのも混乱をきたす一因であろう。
 しばらく調べた結果決定的なものは見つからなかったが、従来の形態による分類を踏襲し、最新の情報を逐次付け加えていったClements分類が今のところ適当であると判断した。本分類が比較的広く受け入れられているとの記述もあったので、本ウェブサイトではこれに則って再構築した。世界的に信頼されているAvibase - The World Bird DatabaseがClements最新バージョンに準拠しているとT.E氏から聞いたのも後押しした。   (2022-3-24)

Clements分類

ダチョウ目 Struthioniformes
  ダチョウ科 Struthionidae
レア目 Rheiformes
  レア科 Rheidae
ヒクイドリ目 Casuariiformes
  ヒクイドリ科 Casuariidae
  エミュー科 Dromaiidae
モア目 Dinornithiformes
  キーウィ科 Apterygidae
シギダチョウ目 Tinamiformes
  シギダチョウ科 Tinamidae
ペンギン目 Sphenisciformes
  ペンギン科 Spheniscidae
アビ目 Gaviiformes
  アビ科 Gaviidae
カイツブリ目 Podicipediformes
  カイツブリ科 Podicipedidae
ミズナギドリ目 Procellariiformes
  アホウドリ科 Diomedeidae
  ミズナギドリ科 Procellariidae
  ウミツバメ科 Hydrobatidae
  モグリウミツバメ科 Pelecanoididae
ペリカン目 Pelecaniformes
  ネッタイチョウ科 Phaethontidae
  ペリカン科 Pelecanidae
  カツオドリ科 Sulidae
  ウ科 Phalacrocoracidae
  ヘビウ科 Anhingidae
  グンカンドリ科 Fregatidae
コウノトリ目 Ciconiiformes
  サギ科 Ardeidae
  シュモクドリ科 Scopidae
  コウノトリ科 Ciconiidae
  ハシビロコウ科 Balaenicipididae
  トキ科 Threskiornithidae
フラミンゴ目 Phoenicopteriformes
  フラミンゴ科 Phoenicopteridae
カモ目 Anseriformes
  サケビドリ科 Anhimidae
  カモ科 Anatidae
タカ目 Falconiformes
  コンドル科 Cathartidae
  ミサゴ科 Pandionidae
  タカ科 Accipitridae
  ヘビクイワシ科 Sagittariidae
  ハヤブサ科 Falconidae
キジ目 Galliformes
  ツカツクリ科 Megapodiidae
  ホウカンチョウ科 Cracidae
  シチメンチョウ科 Meleagrididae
  ライチョウ科 Tetraonidae
  ナンベイウズラ科 Odontophoridae
  キジ科 Phasianida
  ホロホロチョウ科 Numididae
ツメバケイ目 w:Opisthocomiformes
  ツメバケイ科 Opisthocomidae
ツル目 Gruiformes
  ツルモドキ科 Aramidae
  ノガンモドキ科 Cariamidae
  ジャノメドリ科 Eurypygidae
  ツル科 Gruidae
  ヒレアシ科 Heliornithidae
  ノガン科 Otidae
  ラッパチョウ科 Psophiidae
  クイナ科 Rallidae
  カグー科 Rhynochetidae
  ミフウズラ科 Turnicidae
チドリ目 Charadriiformes
  レンカク科 Jacanidae
  タマシギ科 Rostratulidae
  カニチドリ科 Dromadidae
  ミヤコドリ科 Haematopodidae
  トキハシゲリ科 Ibidorhynchidae
  セイタカシギ科 Recurvirostridae
  イシチドリ科 Burhinidae
  ツバメチドリ科 Glareolidae
  チドリ科 Charadriidae
  ワニチドリ科 Pluvianellidae
  シギ科 Scolopacidae
  クビワミフウズラ科 Pedionomidae
  ヒバリチドリ科 Thinocoridae
  サヤハシチドリ科 Chionididae
  トウゾクカモメ科 Stercorariidae
  カモメ科 Laridae
  アジサシ科 Sternidae
  ハサミアジサシ科 Rynchopidae
  ウミスズメ科 Alcidae
サケイ目 Pterocliformes
  サケイ科 Pteroclidae
ハト目 Columbiformes
  ハト科 Columbidae
オウム目 Psittaciformes
  オウム科 Cacatuidae
  インコ科 Psittacidae
エボシドリ目 Musophagiformes
  エボシドリ科 Musophagidae
カッコウ目 Cuculiformes
  カッコウ科 Cuculidae
フクロウ目 Strigiformes
  メンフクロウ科 Tytonidae
  フクロウ科 Strigidae
ヨタカ目 Caprimulgiformes
  アブラヨタカ科 Steatornithidae
  ズクヨタカ科 Aegothelidae
  オーストラリアガマグチヨタカ科 Podargidae
  タチヨタカ科 Nyctibiidae
  ヨタカ科 Caprimulgidae
アマツバメ目 Apodiformes
  アマツバメ科 Apodidae
  カンムリアマツバメ科 Hemiprocnidae
ハチドリ目 Trochiliformes
  ハチドリ科 Trochilidae
ネズミドリ目 Coliiformes
  ネズミドリ科 Coliidae
キヌバネドリ目 Trogoniformes
  キヌバネドリ科 Trogonidae
ブッポウソウ目 Coraciiformes
  カワセミ科 Alcedinidae
  コビトドリ科 Todidae
  ハチクイモドキ科 Momotidae
  ハチクイ科 Meropidae
  ブッポウソウ科 Coraciidae
  ジブッポウソウ科 Brachypteraciidae
  オオブッポウソウ科 Leptosomatidae
  ヤツガシラ科 Upupidae
  モリヤツガシラ科 Phoeniculidae
  サイチョウ科 Bucerotidae


キツツキ目 Piciformes
  キリハシ科 Galbulidae
  オオガシラ科 Bucconidae
  ゴシキドリ科 Capitonidae
  オオハシ科 Ramphastidae
  ミツオシエ科 Indicatoridae
  キツツキ科 Picidae
スズメ目 Passeriformes
 亜鳴禽類 Tyranni
  ヒロハシ科 Eurylaimidae
  マミヤイロチョウ科 Philepittidae
  カマドドリ科 Furnariidae
  オニキバシリ科 Dendrocolaptidae
  アリドリ科 Thamnophilidae
  ジアリドリ科 Formicariidae
  アリサザイ科 Conopophagidae
  オタテドリ科 Rhinocryptidae
  クサカリドリ科 Phytotomidae
  カザリドリ科 Cotingidae
  マイコドリ科 Pipridae
  タイランチョウ科 Tyrannidae
  トガリハシ科 Oxyruncidae
  ヤイロチョウ科 Pittidae
 鳴禽類 Passeri
  クサムラドリ科 Atrichornithidae
  コトドリ科 Menuridae
  イワサザイ科 Acanthisittidae
  ヒバリ科 Alaudidae
  ツバメ科 Hirundinidae
  セキレイ科 Motacillidae
  サンショウクイ科 Campephagidae
  ヒヨドリ科 Pycnonotidae
  キクイタダキ科 Regulidae
  コノハドリ科 Chloropseidae
  ヒメコノハドリ科 Aegithinidae
  レンジャクモドキ科 Ptilogonatidae
  レンジャク科 Bombycillidae
  ミミグロレンジャク科 Hypocoliidae
  ヤシドリ科 Dulidae
  カワガラス科 Cinclidae
  ミソサザイ科 Troglodytidae
  マネシツグミ科 Mimidae
  イワヒバリ科 Prunellidae
  ツグミ科 Turdidae
  セッカ科 Cisticolidae
  ウグイス科 Sylviidae
  ブユムシクイ科 Polioptilidae
  ヒタキ科 Muscicapidae
  メガネヒタキ科 Platysteiridae
  オウギビタキ科 Rhipiduridae
  カササギヒタキ科 Monarchidae
  オーストラリアヒタキ科 Petroicidae
  モズヒタキ科 Pachycephalidae
  ハゲチメドリ科 Picathartidae
  チメドリ科 Timaliidae
  オーストラリアマルハシ科 Pomatostomidae
  ダルマエナガ科 Paradoxornithidae
  ハシリチメドリ科 Orthonychidae
  ウズラチメドリ科 Cinclosomatidae
  エナガ科 Aegithalidae
  オーストラリアムシクイ科 Maluridae
  トゲハシムシクイ科 Acanthizidae
  オーストラリアヒタキ科 Epthianuridae
  オーストラリアゴジュウカラ科 Neosittidae
  キノボリ科 Climacteridae
  シジュウカラ科 Paridae
  ゴジュウカラ科 Sittidae
  カベバシリ科 Tichodromidae
  キバシリ科 Certhiidae
  キバシリモドキ科 Rhabdornithidae
  ツリスガラ科 Remizidae
  タイヨウチョウ科 Nectariniidae
  パプアハナドリ科 Melanocharitidae
  カンムリハナドリ科 Paramythiidae
  ハナドリ科 Dicaeidae
  ホウセキドリ科 Pardalotidae
  メジロ科 Zosteropidae
  オナガミツスイ科 Promeropidae
  ミツスイ科 Meliphagidae
  コウライウグイス科 Oriolidae
  コノハドリ科 Irenidae
  モズ科 Laniidae
  ヤブモズ科 Malaconotidae
  メガネモズ科 Prionopidae
  オオハシモズ科 Vangidae
  オウチュウ科 Dicruridae
  ホオダレムクドリ科 Callaeidae
  ツチスドリ科 Grallinidae
  オオツチスドリ科 Corcoracidae
  モリツバメ科 Artamidae
  ブタゲモズ科 Pityriaseidae
  フエガラス科 Cracticidae
  フウチョウ科 Paradisaeidae
  ニワシドリ科 Ptilonorhynchidae
  カラス科 Corvidae
  ムクドリ科 Sturnidae
  ハタオリドリ科 Ploceidae
  カエデチョウ科 Estrildidae
  テンニンチョウ科 Viduidae
  モズモドキ科 Vireonidae
  ハワイミツスイ科 Drepanididae
  オリーブアメリカムシクイ科 Peucedramidae
  アメリカムシクイ科 Parulidae
  マミジロミツドリ科 Coerebidae
  フウキンチョウ科 Thraupidae
  ホオジロ科 Emberizidae
  ショウジョウコウカンチョウ科 Cardinalidae
  ムクドリモドキ科 Icteridae
  アトリ科 Fringillidae
  スズメ科 Passeridae

古代エジプト遺品の中の鳥  Birds in articles of ancient Egypt  八王子市の東京富士美術館で展示されている古代エジプト展を見た。遺品の価値におののきながら気がついたことがあった。象形文字にとても多くの鳥が描かれていたことである。描かれている野鳥は、目につく限り大形の水鳥と猛禽類に限られる。ハダダトキと思われる絵、アフリカクロトキと識別できる絵があった。また、ハヤブサは特にあがめられているようだ。

 現在のエジプトのピラミッドのある広大な地域はほぼ完全なる砂漠であるが、かつて古代エジプトが栄えた時代には緑豊かな土地であったと考えられている。これらの水鳥や猛禽類が豊富にいたとしても不思議ではない。なお、展示物は全てフラッシュ無しの撮影が許可されているので、十分撮影することができた。    <2022-1-6記>










世界の国鳥  National Birds of the World
 長女から父の日に「世界の国鳥」青幻舎 (2017年9月29日発行)というグラビア本を贈られた。なかなか興味深い内容だったのでまとめてみた。珍鳥と云うよりはむしろ比較的よく目にする美麗種が選ばれているようにみえる。
 リストを作ってみてすでに撮っている鳥が全体37種の半分を超える22種あった。タイリクハクセキレイは基亜種だとおもわれるので、日本のハクセキレイを入れると23種になる。本表作成前に想像していたより遙かに多いことに驚いた。
    <2019-7-4記、2019-12-24追記、2022-1-7追記>

地域

国 鳥
画像








 インド  インドクジャク       Indian Peafowl
 シンガポール  キゴシタイヨウチョウ    Crimson Sunbird
 スリランカ  セイロンヤケイ       Sri Lanka Junglefowl
 日本  キジ            Japanese Green Pheasant
 台湾  ヤマムスメ         Taiwan Blue Magpie
 モンゴル  オジロワシ         White-tailed Eagle 
 キリバス  グンカンドリ        Frigatebird
 ニュージーランド  キーウィ          Brown Kiwi  
 ニューカレドニア  カグー           Kagu
 パプアニューギニア  ゴクラクチョウ       Birds of Paradise  
 オーストラリア  エミュー(非公式)     Emu










 アイルランド  ミヤコドリ         Eurasian Oystercatcher
 イギリス  ヨーロッパコマドリ     European Robin  
 オランダ  ヘラサギ          Eurasian Spoonbill
 ギリシャ  コキンメフクロウ      Little Owl
 スペイン  イベリアカタシロワシ    Spanish Imperial Eagle  
 フィンランド  オオハクチョウ       Whooper Swan
 マルタ  イソヒヨドリ        Blue Rock Thrush
 ラトビア  タイリクハクセキレイ    White Wagtail
 ルーマニア  モモイロペリカン      White Pelican
 ロシア  ゴシキヒワ         European Goldfinch  
 ウガンダ  ホオジロカンムリヅル    Grey-crowned Crane
 ザンビア  サンショクウミワシ     African Fish Eagle
 ナミビア  ハジロアカハラヤブモズ   Crimson-breasted Shrike  
 南アフリカ共和国  ハゴロモヅル        Blue Crane   









 アメリカ合衆国  ハクトウワシ        Bald Eagle
 キューバ  キューバキヌバネドリ    Cuba Trogon  
 グァテマラ  ケツァール         Resplendent Quetzal  
 ジャマイカ  フキナガシハチドリ     Streamertail  
 トリニダード・トバコ  ショウジョウトキ      Scarlet Ibis  
 ドミニカ国  ミカドボウシインコ     Imperial Amazon  
 ニカラグア  アオマユハチクイモドキ   Turquoise-browed Motmot  
 パナマ  オウギワシ         American Harpy Eagle  
 メキシコ  カラカラ          Crested Caracara
 ウルグアイ  ナンベイタゲリ       Southern Lapwing  
 エクアドル  アンデスコンドル      Andean Condor
 ガイアナ  ツメバケイ         Hoatzin
 ベネズエラ  ベネズエラムクドリモドキ  Venezuelan Troupial  
 ペルー  アンデスイワドリ      Andean Cock-of-the-rock 
計36ヶ国 撮影済み数 = 22

日本の野鳥切手  Wild-bird stamps of Japan  友人Y.K氏のコレクションをお借りして、野鳥シリーズと思われる切手を複写した。20年以上前のシリーズらしい。これ以外にも野鳥を描いた切手は多いと推測するがまとまっていたので興味がわいた。

 選ばれた野鳥は大形の水鳥が多く、皆普通種である。野鳥に特別な関心がない人たちにもなじみの深いものや、きれいな種を選んだのだろう。スズメ科の種が一つも選ばれていないのは、少し偏りすぎかなと思う。ただ、タンチョウの切手に第5回ラムサール条約締約国会議記念(通称「釧路会議」:1993年、釧路で開催)とあるから、湿原・干潟・海洋で見られる種を抜き出したと考えれば納得がいく。

エトピリカ ナベヅル タマシギ オオミズナギドリ
アカショウビン オオハクチョウ ウミネコ カイツブリ
マガン マナヅル カワセミ アマサギ
トモエガモ オジロワシ タンチョウ/ヒナ タンチョウ

   <2016年7月20日記>

<追加>

   <2016年10月4日記>

南西諸島の構成   Construction of Japanese South-West Islands  
 九州以南の島々の分類が頭に入っていない。南西諸島、琉球諸島、先島諸島などと言われてもどこの部分を指すのか分からないので調べてみた。これで納得する。島名:訪問した島。   <2016-7-6記> <2019-4-17:平島追加>

南西諸島
薩南諸島
大隅諸島 種子島、屋久島、口永良部島、馬毛島など 鹿児島県
トカラ列島  口之島、中之島、諏訪之瀬島、 平島、宝島など
奄美群島 奄美大島、徳之島、沖永良部島、与論島など
琉球諸島 沖縄諸島
 沖縄本島、久米島、粟国島、伊江島など
沖縄県
慶良間諸島  渡嘉敷、渡名喜など
先島諸島 宮古列島
 宮古伊良部池間多良間など
八重山列島 石垣、西表、波照間、与那国など
 尖閣諸島
大東諸島  南大東島、北大東島

増えた鳥と減った鳥   Increased or decreased birds in Japan    雑誌/BIRDER・2016年3月号に、1970年代から1990年代に変化した野生における野鳥数の調査結果が載っている。一部を転載する。衝撃的な数値である。私は、かねてからウズラを探していたが、数年前に山道をドライブ中、一瞬の遭遇があっただけである。このリストを見ると納得がいく。ウズラはほぼ1/10に減少したことになる。
 一方、カワウが10倍以上に増えているが、各地の養魚場や放流されたアユの被害が多く寄せられているのも納得がいく。また、ヤイロチョウは増えたことになっているが、絶対数の増加というよりは観察法に習熟し生息地が明らかになったためと判断されている。ソウシチョウ、ガビチョウが∞なのは、基準となる1970年代の観察例がないことによるが、おそらく絶対数そのものはカワウより少ないのではないだろうか。
 とくにガビチョウは里山ばかりでなく、人家に近いところでも盛んに鳴いている。中国では鳴き比べに供されるぐらいであるから声自体はきれいなのではあるが、とても大きく間断なく鳴くので最近はうるさいと感じるようになった。ウグイスと生息域を同じにするので生態系の変化が心配である。    <2016-3-15記><2016-10-5:修正・追加>

1970年代から1990年代に変化した野生における野鳥数

減った鳥
減少率
 増えた鳥
増加率
1
ウズラ
−89%
 ソウシチョウ
 ∞
2
チゴモズ
−79%
 ガビチョウ
 ∞
3
アカモズ
−79%
 カワウ
1140%
4
シマアオジ
−71%
 アオサギ
 488%
5
ヒクイナ
−70%
 ヤイロチョウ
 480%
6
ハリオアマツバメ
−67%
 ヒメアマツバメ
 227%
7
ヨタカ
−57%
 ダイサギ
 227%
8
タマシギ
−53%
 オオセグロカモメ
 206%
9
オオコノハズク
−50%
 チョウゲンボウ
 141%
10
サメビタキ
−45%
 クロジ
  98%

 ■最後に残ったウズラを撮影 2018-4-11
 ウズラ以外は全て撮影済みだった。2011年高取城趾に続く林道でウズラを垣間見てから、ずっと心に引っかかっていた。そんな折友人から情報があり、駆けつけた葛西臨海公園でウズラを撮ることができた。 ただ、この個体はかなり人慣れしており、籠脱けの可能性が高い。<2018-4-23追加>

レッドリスト(絶滅の危険度)   Red List (List of extinction probability)    野生生物について、生物学的観点から個々の種の絶滅の危険度を科学的・客観的に評価し、その結果をリストにまとめたもの。

 絶滅 (EX)
 すでに絶滅したと考えられる種
 野生絶滅 (EW)  飼育・栽培下あるいは自然分布域の外側で野生化した状態でのみ存続している種
 絶滅危惧T類 (CR+EN)  絶滅の危機に瀕している種
   絶滅危惧IA類 (CR)  ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの
   絶滅危惧IB類 (EN)  TA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
 絶滅危惧U類 (VU)  絶滅の危険が増大している種
 準絶滅危惧 (NT)  現時点では低いが、生息条件の変化により「絶滅危惧」に移行する可能性ある種
 情報不足 (DD  評価するだけの情報が不足している種
 絶滅のおそれのある地域個体群 (LP)
 地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれが高いもの
   <2015-12-30記>

絶滅した日本の野鳥   Extinguished Wild-Birds of Japan    何気なく野鳥図鑑を見ていたら標記の野鳥が載っていた。興味深かったので要約して転載した<参考文献(3)他>。生息域が比較的小さな離島が多い。暖かい地方なので、渡りをするでもなく拡散して逃れることができなかったからだろうか。
 野鳥絶滅では、北アメリカに何十億羽といたリョコウバト(Ectopistes migratorius  Passenger Pigeon)が有名。肉が美味であったための乱獲と、電報などの通信手段が発達して効率的な狩猟が可能になったことが原因。

 カンムリツクシガモ Tadorna cristata Crested Shelduck 中国東北部、朝鮮半島、北海道に分布。
 オガサワラカラスバト Columba versicolor Bonin Wood Pigeon 小笠原諸島。1889年媒島で最終採集。食料用。
 リュウキュウカラスバト Columba jouyi Ryukyu Wood Pigeon 琉球列島。1936年最終記録。食料用捕獲が主因。
 ハシブトゴイ Nycticorax caledonicus crassirostris Rufous Night Heron 小笠原諸島。1889年に絶滅。
 マミジロクイナ Porzana cinerea brevipes White-browes Rail 硫黄島。1924年に最終目撃。
 キタタキ Dryocopus javensis richardsi White-bellied Black Woodpecker 対馬。黒焼きが妙薬として乱獲。
 ミヤコショウビン Hallcyon miyakoensis Miyako Kingfisher 1887年に宮古島で一羽採集。開拓で環境消滅。
 オガサワラガビチョウ Zoothera terrestris Bonin Island Thrush 小笠原諸島。1925年最終目撃記録。原因不明。
 オガサワラマシコ Chaunoproctus ferreorostris Bonin Grosbeak 小笠原諸島。1828年最終目撃。美麗/美声故乱獲。
 ダイトウノスリ Buteo japonicus oshiroi Eastern Buzzard  南大東島固有亜種。1970年代初めから未記録。
 ダイトウハシナガウグイス Cettia diphone restrictus Borodino Bush Warbler 南大東島固有亜種。1920年頃最終目撃。
 ダイトウミソサザイ Troglodytes troglodytes orii Borodino Wren 南大東島固有亜種。1974年調査未確認。
 ダイトウヤマガラ Parus varius orii Borodino Varied Tit 大東群島固有亜種1930年代に激減。1974年調査未確認。
 ムコジマメジロ Apalopteron familiare familiare Mukojima Honeyeater 聟島列島固有亜種。1969年未確認。ヤギ食害。
   <2019-4-13記>


南大東島の自然
   Nature of Minami-daito Jima  


 ダイトウと名前が付いた四亜種が絶滅した南大東島とはどんな処かとネットで調べてみた。Wikipediaでは

南大東島(みなみだいとうじま)は、沖縄本島の約400km東方(宮崎県の真南)に位置する大東諸島の島で、沖縄県内では6番目に面積が大きい。近年、航空機の大型化などで観光客が容易に訪れることが可能になり、 豊かな自然を生かした観光地としても注目されている。

とある。どんな豊かな自然かとグーグルマップでみて驚いた。そのコピーが右である。全島サトウキビ畑に覆われている。四亜種の絶滅は当然の帰結であろう。
    <2019-4-16記>
   

大形シギの柔軟な嘴  Flexile bill of Godwit  オオソリハシシギ、ホウロクシギ、ダイシャクシギ、オグロシギなどの大形のシギ類は、長い嘴を柔らかい干潟の泥に、時には根元まで差し込んで貝やカニなどの餌を捕食する。よく折れないものだと感心していたら、ある時下の写真に示すようにその先端が柔軟に曲がっていたのを見てびっくりした。これだったら折れないだろうと思った。
 過日、TV番組でそんな話題が出たことがあって、この長いシギの嘴の先端には神経が通っていて、それで餌を識別するのだそうだ。小形のシギチドリは柔軟ではないらしい。

 <二枚貝を丸のみするオオソリハシシギ/柔軟な長い嘴の先には神経が通っているという>
  <2014年12月25日記>

モンゴルの野鳥切手  Wild-bird stamps of Mongol  仕事でモンゴルを訪問した友人T.K氏から、お土産に野鳥の切手をいただいた。下表に示す学名が明記された種が描かれている。日本で普通に見られる、あるいはその可能性の高い種の和名を太字で示した。思ったより共通しているが猛禽類が多いのが目立つ。モンゴルは森林が少なく、果実を中心に植物性の餌が必要な種類が少ないためであろうか。あるいは中央アジアないしはモンゴル高原は鷹狩り発祥の地と言われており現在でも行われていることから、猛禽類が珍重されているのかもしれない。なお、鷹狩りに利用するのは、オオタカ、ハイタカ、ハヤブサなどである。
 学名の書かれていないのはハイイロペリカン、タゲリ、シロエリオオハム、 およびタカの一種と推測する。画の描写があまり正確ではなく識別しづらい。
Tadoruna ferruginea
Tadoruna tadoma
Falco peregrinus
Halietus albicilla
Accipiter gentilis
Strix aluco
 アカツクシガモ
 ツクシガモ
 ハヤブサ
 オジロワシ
 オオタカ

 モリフクロウ
Circus aeruginosus
Pandion haliaetus
Aegypius monachus
Gyps fulvus
Gypaetus barbatus
(太字
 ヨーロッパチュウヒ
 ミサゴ

 クロハゲワシ
 シロエリハゲワシ
 ヒゲワシ
日本で見られる種)


  <2014年12月9日記>

死ぬまでに見るべき100名鳥   100 birds to see before you die
 Chandler and Couzens(チャンドラーとコーゼンズ)が個人的に選んだ100名鳥(文献[32])である。地域的に多少偏っている感じがするが、一つの試みとして興味深い。キツツキ自信が撮影したものを赤字で示した(カッコ内は撮影場所)。思ったよりは沢山撮っていると感じる。(なお、本表における番号付けは、英名をアルファベット順に並べたものであり、原本の番号付けとは異なります)

<Red characters denote those already photographed.>
  1. Amazonian Umbrellabird (Cephalopterus ornatus)
  2. Andean Cock-of-the-Rock(Rupicola peruvianus)
  3. Andean Condor(Vulturgryphus)
  4. Angel Tern(Gygis alba)
  5. Arctic Tern (Sterna paradisaea)
  6. Azure Tit (Cyanistes cyanus)
  7. Bar-headed Goose (Anser indicus)
  8. Bee Hummingbird (Mellisuga helenae)
  9. Bengal Florican (Houharopsis hengalensis)
 10. Blue Bird-of-Paradise (Paradisaea rudolphi)
カサドリ
アンデスイワドリ(エクアドル)
コンドル(エクアドル)
シロアジサシ(サイパン)
キョクアジサシ
シロガラ
インドガン(インド)
マメハチドリ
ベンガルショウノガン
アオフウチョウ









 11. Blue-and-yellow Macaw (Ara ararauna)
 12. Bohemian Waxwing(Bombycilla garrulus)
 13. Broad-billed Tody (Todus subulatus)
 14. Cape Sugarbird (Promerops cafer)
 15. Capuchinbird (Perissocephalus tricolor)
 16. Cock-tailed Tyrant (Alectrurus tricolor)
 17. Common Cuckoo(Cuculus canorus)
 18. Common Nightingale (Luscinia megarhynchos)
 19. Common Ostrich(Struthio camelus)
 20. Common Sunbird-Asity (Neodrepanis coruscans)
ルリコンゴウインコ
キレンジャク(神奈川県)
ハシブトコビトドリ
オナガミツスイ
ハゲガオカザリドリ
オンドリタイランチョウ
カッコウ(長野県)
サヨナキドリ
ダチョウ(ケニア)
ニセタイヨウチョウ










 21. Crab Plover (Dramas ardeola)
 22. Crimson Chat (Epthianura tricolor)
 23. Cutia (Cutia nipalensis)
 24. Desert Sparrow (Passer simplex)
 25. Diademed Plover (Phegornis mitchellii)
 26. Emperor Penguin (Aptenodytes forsteri)
 27. Eurasian Hoopoe(Upupa epops)
 28. Flock Bronzewing (Phaps histrionica)
 29. Giant Coot (Fulica giganted)
 30. Golden Bowerbird(Prionodura newtoniand)
カニチドリ
ベニオーストラリアヒタキ
セアカチメドリ
サバクスズメ
ハシナガチドリ
コウテイペンギン
ヤツガシラ(沖縄県)
クマドリバト
オニオオバン
オウゴンニワシドリ(オーストラリア)









 31. Golden Swallow (Tachycineta euchrysea)
 32. Golden-headed Manakin (Pipra erythrocephald)
 33. Golden-winged Sunbird (Drepanorhynchus reichenowi)
 34. Gouldian Finch (Erythrura gouldiae)
 35. Great Argus (Argusianus argus)
 36. Greater Flamingo(Phoenicopterus roseus)
 37. Greater Hoopoe-lark (Alaemon alaudipes) 
 38. Greater Roadrunner (Geococcyx californianus)
 39. Grey-necked Picathartes (Picathartes oreas)
 40. Gurney's Pitta (Pitta gurneyi)
キンイロツバメ
キガシラマイコドリ
コバシゴシキタイヨウチョウ
コキンチョウ
セイラン
オオフラミンゴ(ケニア)
ハシナガヒバリ
オオミチバシリ
ズアカハゲチメドリ
クロハラシマヤイロチョウ









 41. Gyrfalcon(Falco rusticolus)
 42. Harlequin Duck(Histrionicus histrionicus)
 43. Helmet Vanga (Euryceros prevostii)
 44. Helmeted Hornbill (Rhinoplax vigil)
 45. Hoatzin(Opisthocomus hoazin)
 46. Ibisbill (Ibidorhyncha struthersii)
 47. Indian Vulture (Gyps indicus)
 48. Ivory-billed Woodpecker (Campephilus principalis)
 49. I'iwi (Vestiaria coccinea)
 50. Kagu (Rhynochetos jubatus)
シロハヤブサ(北海道)
シノリガモ(北海道)
ヘルメットモズ
オナガサイチョウ
ツメバケイ(エクアドル)
トキハシゲリ
インドハゲワシ(インド)
ハシジロキツツキ
ベニハワイミツスイ
カグ―(ニューカレドニア)









 51. Kakapo (Strigops habroptila)
 52. Little Forktail (Enicurus scouleri)
 53. Long-tailed Ground Roller (Uratelornis chimaera)
 54. Magnificent Frigatebird (Fregata magnificens)
 55. Maleo (Macrocephalon maleo)
 56. Marvelous Spatuletail (Loddigesia mirabilis)
 57. Montserrat Oriole (Icterus oberi)
 58. Musician Wren (Cyphorhinus aradus)
 59. New Caledonian Crow (Corvus moneduloides)
 60. Northern Carmine Bee-eater (Merops nubicus)
フクロウオウム
シロクロシキチョウ
オナガジブッポウソウ
アメリカグンカンドリ
セレベスツカツクリ
オナガラケットハチド
モントセラートムクドリモドキ
ウタミソサザイ
カレドニアガラス(ニューカレドニア)
ベニハチクイ









 61. Oilbird(Steatornis caripensis)
 62. Pallas's Sandgrouse(Syrrhaptes paradoxus)
 63. Paradise Tanager(Tangara chilensis)
 64. Pearled Treerunner(Margarornis squamiger)
 65. Pheasant-tailed Jacana(Hydrophasianus chirurgus)
 66. Philippine Eagle (Pithecophaga jefferyi)
 67. Red Crossbill(Loxia curvirostra)
アブラヨタカ(エクアドル)
サケイ(モンゴル)
ナナイロフウキンチョウ(エクアドル)
シンジュカマドドリ(エクアドル)
レンカク(埼玉県)
フィリピンワシ
イスカ(山梨県)







 68. Red-billed Scythebill (Campylorhamphus trochilirostris)
 69. Red-cockaded Woodpecker (Picoides borealis)
 70. Red-crowned Crane(Grus japonensis)
アカユミハシオニキバシリ
ホオジロシマアカゲラ
タンチョウ(北海道)


 71. Regent Honeyeater (Xanthomyza phrygia)
 72. Resplendent Quetzal (Pharomachrus mocinno)
 73. Ribbon-tailed Astrapia (Astrapia mayeri)
 74. Rock Ptarmigan(Lagopus muta)
 75. Roseate Spoonbill (Platalea ajaja)
 76. Ross's Gull (Rhodostethia rosea)
 77. Ruff(Philomachus pugnax)
 78. Scissor-tailed Flycatcher (Tyrannus forficatus)
 79. Shoebill (Balaeniceps rex)
 80. Siberian Rubythroat(Luscinia calliope)
キガオミツスイ
カザリキヌバネドリ
オジロオナガフウチョウ
ライチョウ(岐阜県)
ベニヘラサギ(アメリカ)
ヒメクビワカモメ
エリマキシギ(茨城県)
エンビタイランチョウ(アメリカ)
ハシビロコウ
ノゴマ(北海道)









 81. Sinai Rosefinch (Carpodacus synoicus)
 82. Smith's Longspur (Calcariuspictus)
 83. Snowy Owl (Bubo scandiaca)
 84. Snowy Sheathbill (Chionis alba)
 85. Sociable Weaver (Philetairus socius)
 86. Southern Brown Kiwi (Apteryx australis)
 87. Southern Cassowary(Casuarius casuarius)
 88. Spoon-billed Sandpiper (Eurynorhynchus pygmeus)
 89. Standard-winged Nightjar (Macrodipteryx longipennis)
 90. Superb Fairywren (Malurus cyaneus)
サバクマシコ
ヒバリツメナガホオジロ
シロフクロウ
サヤハシチドリ
シャカイハタオリドリ
キーウィ
ヒクイドリ(オーストラリア)
ヘラシギ(豊橋市)
ラケットヨタカ
ルリオーストラリアムシクイ










 91. Superb Lyrebird (Menura novaehollandiae)
 92. Tufted Puffin(Fratercula cirrhatd)
 93. Twelve-wired Bird-of-Paradise (Seleucidis melanoleuca)
 94. Vermilion Flycatcher(Pyrocephalus rubinus)
 95. Wallcreeper (Tichodroma muraria)
 96. Wandering Albatross (Diomedea exulans)
 97. Western Grebe (Aechmophorus occidentalis)
 98. White-plumed Antbird (Pithys albifrons
 99. White-throated Dipper (Cinclus cinclus)
 100. Woodpecker Finch (Camarhynchus pallidus
コトドリ
エトピリカ(北海道)
ジュウニセンフウチョウ
ベニタイランチョウ(エクアドル)
カベバシリ(モンゴル)
ワタリアホウドリ
アメリカカイツブリ
シロエボシアリドリ
ムナジロカワガラス
キツツキフィンチ





撮影種数 
33
  <2016-8-23記><4回目更新:2024-3-2>

冬のある日の瓢湖   Birds on someday in Hyoko Lake, Niigata Pref., Japan
■2013年1月13日に瓢湖で調査された野鳥の種類と頭数はこのように発表されていました。
  <2013-1-27記>

<カモ類> 総計
オナガガモ
コガモ
マガモ
ヒドリガモ
キンクロハジロ
ホシハジロ
カルガモ
ミコアイサ
ハシビロガモ
メジロガモ
アメリカヒドリ
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
7,893
3,854
1,588
1,209
402
374
308
128
19
9
1
1
<ハクチョウ類> 総計
オオハクチョウ
コハクチョウ
  
--
--
--
  
3,584
245
3,339
  

外来種野鳥  Immigrant birds in Japan   日本外来の野鳥は下記の種である(日本野鳥の会のウェブサイトより)。 太字は国内で既撮影。
  
1. ウスハイイロチュウヒ
中央アジアに広く分布。開けた土地や乾いた草原などで見られる。
2. カエデチョウ(記述なし)
3. ガビチョウ東北〜九州の、低地〜低山の低い茂みの中に多い
4. カワビタキヒマラヤ〜南西アジア、中国などに生息する。日本への渡来は非常に稀。
5. カワラバト(ドバト) 飼いバトが野生化。市街地に多く、キジバトより群れる傾向。建造物で営巣。
6. キヅタアメリカムシクイ(記述なし)
7. コクチョウ(記述なし)
8. コジュケイ 本州〜九州の根雪のない地域の林床にすむ。大正時代に中国から移入された。
9. コリンウズラ 米国中南部、東南部やメキシコ東部等の草原や疎林に生息。日本では局所的。
10. シマキンバラ沖縄などの農耕地や草地に生息。飼い鳥が逃げて野生化したもの。
11. ジャワハッカ(記述なし)
12. ソウシチョウ 関東北部〜九州で野生化。繁殖期は山地に多く、非繁殖期は低地でも見られる。
13. チャバラアカゲラ(記述なし)
14. ハッカチョウ 逃げ出した飼い鳥と思われる。各地で観察。農耕地、林がある住宅地等に生息。
15. ベニスズメ東京、大阪、兵庫などのヨシ原に生息。飼い鳥が逃げて野生化したもの。
16. ホオジロカンムリヅル本来はアフリカの草原や湿地などに生息する。一時期千葉県に生息。
17. ホンセイインコ 本来アフリカ、南アジアに分布。関東〜近畿で野生化、町の公園等で見られる。
  <2013年1月21日記>

<キツツキ感想>
 カオジロガビチョウ、カオグロガビチョウ、セキセイインコ、カナダガンなどは移入された(あるいは籠脱けした)種で関東地方や東海地方で繁殖しているが、外来種として数えられていない。たった一羽千葉県に棲みついていたホオジロカンムリヅルは数えられているが、印旛沼のモモイロペリカンは入っていない。
 また、カササギやシラコバトは江戸時代に移入され、それぞれ福岡県と埼玉県で繁殖しているが外来種にはなっていない。素人目にはこの外来種の定義に一貫性が欠けているように思えるが、どうなっているのであろうか。
  <2014年9月13日追記>

レッグフラッグ   Leg flags  渡り鳥、とくにシギチドリを観察していると、脚に色のついた小さなタグを時折見かける。撮影した後でついていることを見つけると少なからず落胆する。野生には違いないが、人工の物が付いていると魅力が半減するような感覚に捕らわれる。
 この脚に付けたレッグフラッグは渡りの調査をするために付けられたものであるが、特に小さなトウネンやヒバリシギには長距離飛ぶときに邪魔にならないかと気遣う。
 下にこのカラーフラッグを示す。大阪・南港野鳥園のウェブページから転載した。


       <2012年10月30日記>

無着陸飛行記録  Nonstop flight of Bar-tailed Godwit, longer than 11,000 km  米地質調査所の研究チームは、米アラスカ州西部で繁殖するオオソリハシシギに小型の電波発信器を装着し、人工衛星によって追跡した。それによりアラスカからニュージーランドまで太平洋を縦断する1万1000キロ余りを無着陸で飛行したことを確認した。
 具体的には、昨年8月末に飛び立った1羽のメスが9日後にニュージーランドに到達するまで約1万1680キロを飛び続けたほか、別のメス4羽がニューカレドニアなどまで1万キロ以上、無着陸飛行した。メスに比べ体が小さいオスは最長約 7390キロだった。この間、飲んだり食べたりした形跡は全くないという。
 これまでに発表された鳥の無着陸飛行の最長記録は、オーストラリアから中国までの約6500キロを渡ったホウロクシギで、この記録を上回る。
 太平洋縦断は、途中で休める東アジア沿いのルートに比べ、餌場での病気感染や外敵の危険が少ないのが利点とされるが、チームは「9日も休まずに飛び続けられるとは」と驚いている。

<キツツキ感想>
 単純に計算すると11,680km/(24時間x9)で時速54kmになる。アホウドリなどの大型の海鳥は、波によって局部的に発生する上昇気流をうまく利用し、はばたかずに滑空するが、それではこんなに速くはならない。恐るべき速度とスタミナである。
 また、夜も飛行しているが、方向はどのようにして定めているのだろうか。夜の方向探知には、星の位置目視、地磁気感知と二通りあるが、オオソリハシシギはどちらを用いているのだろうか?あるいは両方か? 
  <2012年8月16日記>


飛島と舳倉島:探鳥の性格   Birding characteristics of Tobi-shima and Hegura-jima  山形県の飛島と石川県の舳倉島は春秋の時期にはともに多くの渡り鳥が一時休息することで知られている。春は4月下旬から5月下旬の間、多くのバーダーでにぎわう。ただ、二軒の民宿しかない舳倉 と、二、三十軒の旅館・民主がある飛島ではバーダーの絶対数はかなり異なる。両島にわたってほぼ同様の野鳥たちが通過するといわれているが、舳倉に2回、飛島に1回滞在した経験と、現地のベテランバーダーに聞いた話を総合すると微妙に性格が異なると感じる。

 飛島の面積は約2.7平方km、舳倉島のそれは1.0平方km であり、南北の長さはそれぞれ約3kmと1.5kmである。10kgを超える機材を担いで歩きまわるのは当然飛島のほうがつらいだけでなく、メサ状の台形である飛島はどこの海岸からも数10mの階段を上らねばならない。ただ、この大きさの違いよりは植生の違いが探鳥の性格を異ならせているように感じる。

 舳倉島の西側半分は背の低いカヤなどの草原であり、雑木林はあるが広くはなく、メダケの林が目に付く。ほぼ全域が探鳥スポットであるので、野鳥が安心して身を隠せる部分は広くはない。それにも拘わらず民宿の前の草原、人工の小さな水場のある野鳥観察舎が定番の場所である。それぞれ屋根があるから、雨が降っても探鳥できる。

 他方、飛島はほぼ全面が松などの背の高い針葉樹林に覆われており、ところどころに開けた畑が点在する。大きい畑が三カ所にあり、1の畑、2の畑、3の畑とよばれている。その他に学校の校庭、ヘリポート周辺、学校のグラウンド、廃材置き場、荒崎海岸、巨木の森などが探鳥適地である。これらを繋ぐのは島中央部を縦断する幅5mのコンクリート農道であり、ここを歩いて、あるいは借りた観光用自転車で往来することになる。

 林縁を好む鳥の多くは巨木の森に集まる。ここでは巨大なタブの木が優勢であり、周りは低い雑木で囲われている。面積はそれほど大きくはない。総合すると野鳥が身を隠したり採餌する場所は圧倒的に飛島が広いようである。それが理由であるかどうかはわからないが、ベテランバーダーに聞いたところ、大挙して珍鳥が渡来する機会は飛島が多いようである。ただ年によって当たり外れが大きいから、長い間系統的に観察しなければ正確なところはわからない。

 おもしろい傾向として、舳倉は地の便から関西系のバーダーが多く、飛島は関東、東北のバーダーが多い。人当たりに微妙な差が出てくる。舳倉ではごく普通に餌付けが行われているが、飛島では行われていない。その理由は定かではないが、狭いのでポイントを絞りやすい舳倉と、茫漠として餌付けの適地が見つけにくい飛島の違いであろうか。あるいは関西と関東の違いか? <2012年5月12日記>

メダイ・オオメダイチドリの識別  Descrimination of Greater and Lesser Sand Plovers

<寸法測定基準>
 メダイチドリとオオメダイチドリの識別に悩んでいる。「オオメダイの方が少し大きい、嘴や脚が長い」という特徴であるが、実際に測ることもできず困っていた。何種類かの図鑑を見ているうちに両者の嘴の先の鋭さに差があることに気がついた。そこで図鑑の写真上に寸法を測る線を描き、測定してみた。

  なるべく客観的な寸法を基準とするため、左の図に示すように嘴の先端と眼球の中央の距離をとし、嘴の先端から頭部に食い込んでいる先端部分までをとした。また、上肢は羽毛に隠れていることが多いので、下肢長をとした。

 対象物がカメラの撮像面と平行でないと、いわゆるコサイン誤差を生じるので、傾いていると感じられる写真は採用しなかった。いっぽう、イラストの図鑑ではイラストレーターの感受性によって角度などは変わるとおもわれるので、採用しなかった。

 そしてC/D相対くちばし長(%)、E/D相対下肢長(%)として、直線AとBのなすくちばしの先端角度(度)との相関図を描いてみた。
<測定した写真群> 上の段:メダイチドリ、下の段:オオメダイチドリ


<測定値から求めた相関図>

 これらの求めた相関図から、くちばしの先端角度は明らかにメダイとオオメダイでは分離できる。嘴の長さはバラツキが大きいものの、 これも識別の判断基準となる。それに比べて脚の長さは多少の傾向は見られるものの、判断基準とはできないことがわかった。測定精度は対象物がカメラの撮像面と平行でないとコサイン誤差を生じるので、脚の場合はこの効果が大きく働いたのだろうと推定している。脚の長さにこれほどの個体差があるとは考えにくいからである。 <2011-9-20記>

コウノトリ・ハチゴロウ   An oriental stork named Hachigoro   兵庫県円山川、その河口に拡がる広大な戸島湿地。湿地は肥沃であるが稲作には過酷な労働を強いるため、「嫁殺しの田」とさえ言われた。そのため、乾田に換えようと埋め立てが始まった。その途中、2002年8月5日まだ残っていた湿地に一羽のコウノトリが飛来した。

 湿地や周辺の田園地帯でドジョウや小魚をあさり、たくましく生きる漆黒の羽を持つ純白の体。多くの人達に感銘を与え、コウノトリの棲める環境を造ろうとの機運が盛り上がった。中途まで進んだ乾田造りを白紙に戻し、ここ戸島湿地を保存しコウノトリの住む場所にしようと、地権者も快く土地を提供した。コウノトリが飛来した8月5日にちなんで「ハチゴロウ・戸島湿地」と命名され、今日まで立派に管理・保全されている。

 さらにここ豊岡市はコウノトリの人工飼育を始め、今までに100余羽の飼育に成功し、うち30羽余を自然に放鳥した。うち、いくつかのつがいは産卵・育雛に成功し、自然のなかでコウノトリが増え始めている。ハチゴロウの飛来、埋め立て開始などの時期が絶妙に重なったためもあろうが、何にもましてコウノトリとそれを育む自然を残そうとした人々の熱意に熱いものがこみ上げる。

 9月10日に「コウノトリの郷公園」に行った。観察センターでの午後3時の給餌に、羽を切られて飛べない12羽と外から飛来した12羽が混じって、バケツから池に放たれたフナに群がっていた。ほとんどの個体に足輪がついているが、そのうちに飛来したもう2羽には何もついていない。後に、センターに問い合わせたら、どこからか飛んできた野生のコウノトリであるとのことだった。ここで放鳥されたものの中では青森、愛媛などへも飛来しているそうである。

 観察センターに集まっていた7、8人の地元のバーダーは、「あの15番はいつもきている。ボス的存在だね。」とか、「今日は4XX番、2XX番が来ている。でもXXX番がいないね。」と一羽一羽を識別して、あたかも自分の孫に対するような慈愛の目をもって話し合っている。コウノトリの自然回帰は一部の熱心な人達だけではとうてい成し遂げられない。このように、広い地域の多くの人々が大切に扱うことによって保護活動が継続できるのだろう。

 戸島湿地がある城崎は温泉によって全国的に有名である。その温泉も傷ついたコウノトリが傷をいやすために温泉に入ったことによって人々がその存在を知ったという。むかしからコウノトリとは深い絆で結ばれていたのかもしれない。 <2011年9月11日記>   


アルビノ(先天性色素欠乏症による白化個体)  What "albino" is.
 アルビノ(albino 羅"albus;白い + ino" 英: albinism)は、メラニンの生合成に係わる遺伝情報の欠損により 先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患、ならびにその症状を伴う個体のことである。前者を先天性白皮症(-はくひしょう)・先天性色素欠乏症・白子症など、後者を白化個体・白子(しらこ・しろこ) などとも呼ぶ。またアルビノの個体を生じることを白化(はくか・はっか)という。

 先天的なメラニンの欠乏により体毛や皮膚は白く、瞳孔は毛細血管の透過により赤色を呈する。 劣性遺伝や突然変異によって発現する。広く動物全般に見られ、シロウサギやシロヘビが有名である。ほとんどの場合、視覚的な障害を伴い、日光(特に紫外線)による皮膚の損傷や皮膚がんのリスクが非常に高い。

 また外部から発見されやすく、自然界での生存は極めてまれである。そのため、しばしば神聖なものやあるいは逆に凶兆とされ、信仰の対象として畏れられる。また、観賞用としても人気がある。なおアルビノは、正常な遺伝情報により白化した白変種とは異なる。

  ヒトのアルビノは医学的に先天性白皮症と呼ばれる。アフリカ南東部では、「アルビノ」の体には特別な力が宿るという伝統的な考えから、臓器や体の一部など売却する目的で、アルビノの人々をターゲットにした殺人が後を絶たない。 [Wikipediaより]<2011-2-8記>

カモメの識別    Discrimination of gulls
 カモメの識別はベテランでも、時に識別できないほど難しいことがあるといわれる。とくに大型カモメ(セグロカモメ、オオセグロカモメ、シロカモメ、ワシカモメ、カナダカモメ、アイスランドカモメなど)の種間の違いはほんのわずかで、その上、それぞれの種に幼羽、第1回から第4回までの冬羽、成鳥まで、年齢によって少しづつ羽衣に変化がある。これらの何種類ものさまざまな年齢のカモメが無秩序に並んでいれば、識別は困難を極める。
   とくにどんな種がいるのか分からない群れの中から珍鳥を探すのが難しい。実際、銚子港で目の前数10mの堤防の上にびっしりと並んでいた群れを目の前にしたときには、ほとんどお手上げ状態であった。そこで探鳥していたベテランバーダーにシロカモメ1羽を教えてもらってようやく識別できた。

 カモメは便宜上大きさから、大形カモメ、中形カモメ、小形カモメに分けられる。中形の代表はウミネコとカモメで、これは比較的容易に見分けられる。小形のほとんどはユリカモメであるが、地方によってはズグロカモメが多いことがある。有明海の北部の干潟でみたカモメはほとんどがズグロカモメであった。
 大形カモメは、背の灰色の濃さ、口ばしの大きさと形状、頭の形、翼の長さ、翼先端の黒色の模様の違いなどで見分ける。背の灰色は、シロカモメの白っぽい青灰色から、オオセグロカモメの灰黒色までの段階の中に、約10種がそれぞれの決まった濃さを持っている。亜種によって濃さの違う種もいるので、実際はもっと複雑だ。また、肉眼で感じる灰色の濃さは天候、光線の具合などで異なって見えるので、同じ種が2羽並んでいても、向きが違うだけで驚くほど濃さが違い、別の種のように見えてしまうことさえある。

 嘴がもっとも大きいものがワシカモメで、体の割に嘴の小さいアイスランドカモメは、中形カモメのウミネコほどしかない。嘴の大きさは頭の羽毛の状態によって大きく見えたり小さく見えたりする。頭の羽毛を寝かせれば頭が小さく見えるので、逆に嘴は大きく見える。羽毛を膨らませればその逆の状態となる。常に近くにいる他の種と比較することが肝要である。

 成鳥に輪をかけて識別が難しいのが第1回冬羽だ。それぞれの種の典型的な羽色、模様の個体同士の見分けはやさしいが、典型的でないもの同士はかなり難しい。  第1回冬羽は真冬にはかなり摩耗、褪色して模様は不明瞭になってくる。観察に適するのは褪色が進んでいない11月、12月ごろだ。このころは羽毛がまだ新しく模様が鮮明で、識別の手がかりが多く得られる。模様での見分けが難しい場合、全体のバランス、形態的特徴の違いに着目するが、よほどのベテランでないと自信が持てないだろう。  

 最後に、それぞれの種に特有の顔つきである程度見分けることができる。顔つきとは具体的に表しにくい曖昧なものであるが、その種の頭部の各部分の特徴が総合されて出来上がっているもので、経験を積んだ観察者にとって不確かなものではない。人間の顔の識別と類似である。  オオセグロカモメは意地悪できつそうな顔に見え、カナダカモメはやさしく、おとなしそうに見える。いずれにせよ、できるだけ写真や図鑑を眺め、頻繁にフィールドに出て経験を積むことが識別上達の王道だ。[ 参考文献7] <2011-1-7記><2014-9-14小修正>


ブラキストン線   Blakiston's line  ブラキストン線とは、Thomas W. Blakiston(1832-1891) が 鳥類の研究を元に指摘したもので、津軽海峡に引かれた生物の分布境界線である。 分布境界線とは、個々の生物種の分布域の範囲を区切る線であるが、特に、生物地理学において、多くの生物の分布の境界になっている、生物相の異なる区域の境界線のことを指す。

 生物の分布の範囲は、その生物の生理的限界によって決まると考えられがちであるが、実際には下記に述べる様々な条件が影響するものである。
   * 生理的条件 : 耐寒能力など
   * 生物的条件 : 餌の生物の有無、競合する種の存在など
   * 地史的条件 : 水泳能力の有無など

 地史的条件が到達可能な範囲を規定し、他方で生理的条件がその生物の潜在的な生息可能範囲を規定する。実際に見られる生息範囲はこの両者の重なる範囲の中で、生物的条件が満たされた場合である。大まかに言えば、陸上性で移動能力の低いもの、たとえば両生類や淡水魚、哺乳類などは地史的な影響を受けやすい。

 いっぽうクモ類や鳥類など、遠距離の伝搬が可能なものはその影響を受けにくく、生理的限界により近い分布を示すと見られる。したがって、前者においては、大きな海峡などは多くの種に共通な分布境界線になりがちである。

 このブラキストン線とは、ブラキストンが 鳥類の研究を元に指摘したもので、ほ乳類にもよく適合する。ここを北限とするものにツキノワグマ・ニホンジカ・ニホンザル・ライチョウ・ヤマドリ・アオゲラ・カモシカ・ムササビ・モグラ・カワネズミ・ヒミズが、また、この線を南限とするものにはヒグマ・エゾシカ・エゾシマリス・ミユビゲラ・ヤマゲラ・シマフクロウ・ギンザンマシコ・クロテン・ナキウサギ・シマリス・エゾヤチネズミなどがある。タヌキやキツネも別亜種である。

 シマフクロウの英名は、シマフクロウを特に研究した彼にちなんでBlakiston’s Fish Owlと命名されている。 学名もKetupa blakistoniと彼の姓を取り入れている。     [Wikipediaより抜粋] <2011年7月13日記>

ワシ・タカの華麗なるハンティング   Magnificent hunting of hawks and eagles  9月上旬のあるTV番組。ワシ・タカのハンティングをかなり詳細にレポートしていた。

ハチクマ:地中にあるクロスズメバチの巣をみつけたハチクマは、嘴で土を掘り起こして巣を取り出し、悠々と幼虫を食べ出した。スズメバチは周りを飛び回るが一向にハチクマを刺そうとしないばかりか体に止まることもしない。これと比べ、熊が巣を食べるときには、ハチは熊の胴体全体にたかっていた。熊はのたうって地面に体をこすりつけ、ハチを取ろうと躍起になっているのにである。
 番組の解説では、ハチクマの体からスズメバチの嫌う体臭が出ているらしいとのこと。また、ふつう鳥の目の周りは皮膚が露出していたり、羽が薄いのであるが、ハチクマは鱗状の堅い皮膚で覆われていて、ハチがさせないらしい。もともとハチクマの名称は、ハチを食うクマタカというところからきているとのこと。
 この映像を撮るための苦労を番組の中で語っていた。まず捕まえたハチにテープをつけて飛ばし、その後を追って巣のありかを見つけ出す。この時点で何回も失敗している。見つけ出した後、そこに無人のビデオカメラを設置し、画面に動くものが入ったら自動的に撮影を開始するようにする。最初のトライはテープがなくなって失敗。そして成功した映像を流したのだが、ここまでに3年を費やしたとのこと。恐れ入る。

ノスリ:地表には現れていないのに、地面の下でうごめいているモグラを探し出し、地中に足を差し込んでつかみ出す。ノスリという名称は、野を擦るように低空飛行して餌を探すところからきているらしいとのこと。

オオタカ:20羽程度のカラスにモビングされていたオオタカが一転、1羽のカラスを水中にたたき落とし、足で体を水に沈めて溺死させた。その直後、羽をバタフライのように動かしてカラスを岸辺に運び、水際でカラスを食べた。他のカラス達はオオタカをぐるぐると取り囲んで回っているが、体を接触させたりはしない。オオタカはまわりのカラスのことなど頓着せず悠々と食い続けている。
 また別のシーンでは、オオタカが上空からまっさかさまにヒヨドリに体当たりし、ヒヨドリが落ちていくところを掴んで運んで行った(最高時速は300km/hにも及ぶそうである)。素早く動いているヒヨドリを直接つかむのは難しいので、まず一撃してから動きの鈍ったヒヨドリを捕らえる。 オオタカはまた人工物をうまく利用している。運動場に張った網のフェンスの方にヒヨドリを追いこんで、網に沿って右往左往するヒヨドリが網を離れようと方向を変えた直後を狙って捕まえていた。

ミサゴ:上空から魚めがけて水に飛び込んで水中の魚を捕らえるのであるが、飛び込む瞬間は、人が座って足をのばし、頭を膝につけるのと同じような姿勢で、足から水に飛び込む。そのアシの先に魚がいるので容易に掴むことができる。その上、ふつうの鳥は前肢三本、後肢一本なのに対し、ミサゴは二本二本で前後対象であり、魚を掴みやすくできている。

オオワシ:オジロワシの獲ったサケを飛びかかって奪い取る。体の大きなオオワシにオジロワシはなす術もなく体をかわすだけである。
    <2010年9月13日記>

撮影地の記載  Description of birding site
 バーダーなら誰でもが知っている有名な探鳥地を除いて、野鳥の撮影地の特定は市町村単位までに限った。近年野鳥を撮るカメラマンの数が増えており、珍鳥が出ると大勢が殺到する事態があちこちで発生している。さる有名な干潟に1000人以上集まったという噂を聞いたことがある。なかには不心得者がいることもあり、そうでなくても人の多さはそれ自体が野鳥のみならず、周辺の人家、農家などに多大の迷惑をかける。大勢が殺到した結果、その場所には二度とその珍鳥が現れないという事態も見聞きしている。そのような昨今の情勢を鑑みて、珍鳥に遭遇した場合はあえて広い範囲での記述にしている。

 集う人間が多ければ多いほど、「集団同調性バイアス」に駆られて、一人ではしないようなマナーを無視した行動に出がちである。自然の中にとけ込んで自然を愛でるなら、一人、あるいはせいぜい三人ぐらいがよい。私はあまり多くとつるんで行動することは好きではないため、ほとんどが一人である。そのため情報の質・量共に乏しく成果は少ないが、グループでは見られない鳥に遭遇することもある。見やすい野鳥はおおかた遭遇した今の段階では、その出会いを求めてこれからも原則一人でさまよって行きたい思う。

 各地の撮影地に行って一人で撮影していると、地元のバーダーとそれこそ旧来の友人のような会話ができることがよくある。人見知りの私がおどろくほど饒舌になるのに自分自身で驚く。そのような時にはよく珍鳥のでる情報を教えてくれることがある。信頼してくれていると感謝する時である。まさに「一期一会」の縁をかみしめている。

 その裏返しに、数人以上のグループに何かを尋ねても婉曲的に教えてくれないどころか、そこに加わることをあからさまに拒絶されたことが何回もある。一人では謙虚だが集団になると尊大になりがちな人間の悲しい性であろうか。
 野鳥や自然、そして真摯なバーダーとのよい出遭いを求め、体の動く限りさまよいたい。    <2010.12.28記>


シギ・チドリ全長比較表  Length comparison for Charadriidae and Scolopacidae
 「全長」とは、鳥をあおむけに寝かせて、嘴の先端と尾の先端をほぼ直線に伸ばしたときの両者の間の長さである。従って、同じ全長の鳥どうしでは、嘴や尾の長い鳥のほうが胴体が小さく、肉眼で見たときに小さく感じる。ダイシャクシギ、ホウロクシギなどは極端に嘴が長い。またサンコウチョウの雄は胴体の2倍以上の長さの尾をもつ。比べるときにはこの点に注意する必要がある。(遭遇難易度は文献(1)(2)による)

#  野 鳥 名 難易度   全 長 (cm)
1  ヨーロッパトウネン  12-14
2  オジロトウネン  12-14
3  ヒバリシギ  13-15
4  トウネン  13-16
5  ヘラシギ  13-16
6  コチドリ  14-16
7  ヒメウズラシギ  14-17
8
 ヒメハマシギ  14-17
9
 シロチドリ  15-18
10
 キリアイ  16-18
11
 ハマシギ  16-23
12
 ウズラシギ  17-23
13
 サルハマシギ  18-23
14
 タカブシギ  19-21
15
 イソシギ  19-21
16
 イカルチドリ  19-21
17
 メダイチドリ  19-21
18
 アメリカウズラシギ  19-22
19
 ミユビシギ  20-21
20
 チシマシギ  20-21
21
 エリマキシギ♀  20-24
22
 クサシギ  21-24
23
 キョウジョシギ  21-26
24
 オオメダイチドリ  22-25
25
 ソリハシシギ  22-25
26
 コアオアシシギ  22-26
27
 コキアシシギ  22-26
28
 コオバシギ  23-25
29
 ムナグロ  23-26
30
 キアシシギ  23-27
31
 タマシギ  23-28
32
 タシギ  25-27
33
 オバシギ  26-28
34
 エリマキシギ♂  26-32
35
 アカアシシギ  27-29
36
 ダイゼン  27-31
37
 コシャクシギ  27-32
38
 カラフトアオアシシギ  27-32
39
 アオアシシギ  30-35
40
 バン(クイナ科)  30-38
41
 オオバン(クイナ科)  36-39
42
 オグロシギ  36-39
43
 オオソリハシシギ  37-41
44
 チュウシャクシギ  40-46
45
 ミヤコドリ(ミヤコドリ科)  40-48
46  ダイシャクシギ  50-55
47  ホウロクシギ  52-70
48  コサギ(サギ科)  54-66
49  チュウサギ(サギ科)  64-70
50  ダイサギ(サギ科)  80-94
51  アオサギ(サギ科)  90-98
 本色:既撮影種  難易度=X(最難関)→△→◇→〇→◎(容易)

<全長の測り方>
     <2010-8-23記><2021-9-12:ヘラシギ撮影>


参考文献  References

 本ウェブ頁における学名、和名、および種の説明などは、おもに下記の文献(1)(2)を参照し、一部を抜粋し要約して転記した。ここに感謝の意を表したい。ただし誤記・誤謬・誤認などは本ウェブ頁管理者の責任であるので再引用はせず、原著を確認されたし。
  1. 日本の鳥550・山野の鳥」、(株)文一総合出版 (2008年4月15日:改訂版第2刷)。
  2. 日本の鳥550・水辺の鳥」、(株)文一総合出版 (2009年5月30日:改訂版第1刷)。
  3. 鳥630図鑑」、(財)日本鳥類保護連盟 (2002年7月1日:増補改訂版)。  
  4. 高野伸二著、「フィールドガイド 日本の野鳥」、(財)日本野鳥の会 (2008年4月1日:増補改訂版第2刷)。
  5. 山渓ハンディ図鑑7「日本の野鳥」、(株)山と渓谷社 (2008年7月15日:2版第7刷)。
  6. 中川雄三監修、「ひと目でわかる野鳥」、成美堂出版 (2010年4月20日:初版)。
  7. 山形則男著、「新訂ワシタカ類飛翔ハンドブック」、文一総合出版 (2009年2月28日:初版第2刷)。
  8. 氏原巨雄、氏原道昭共著、「カモメ識別ハンドブック改訂版」、文一総合出版 (2010年11月20日:初版第1刷)。
  9. 台湾の野鳥300図鑑」、(社)中華民国野鳥学会発行(2009年7月:初版第1刷)。
  10. CRAIG ROBSON, "BIRDS OF SOUTH-EAST ASIA," New Holland Publishers (UK) Ltd. (2007).
  11. "A Photographic Guide to the Birds of Korea," 2冊、 (2008).
  12. Nature Guide 探鳥地図館 首都圏、小学館(2000年5月10日 初版第1刷)。
  13. 決定版 日本の探鳥地 首都圏編、文一総合出版(2010年1月26日 初版第二刷)。
  14. 決定版 日本の探鳥地 東北編、文一総合出版(2004年9月7日 初版第一刷)。
  15. 決定版 日本の探鳥地 関東・甲信越・北陸編、文一総合出版(2008年4月26日:初版第二刷)。
  16. 決定版 日本の探鳥地 東海・西日本編、文一総合出版(2004年11月6日:初版第一刷)。
  17. 決定版 本の探鳥地 九州・沖縄編、文一総合出版(2005年2月10日:初版第1刷)。
  18. 決定版 日本の探鳥地 北海道編、文一総合出版(2004年8月26日:初版第1刷)。
  19. 週刊 野鳥の世界 各号の観察地ガイド欄、デアゴスティーニ・ジャパン。
  20. 鳥くん(永井真人)著、「バードウォッチングの楽しみ方」、エイ出版社(2009年9月10日:第一版第一刷)。
  21. 吉野俊幸著、「八ヶ岳 四季の野鳥」、(株)文一総合出版(2010年12月24日:初版第一刷)。
  22. 高野伸二編、山渓カラー名鑑「日本の野鳥」、(株)山と渓谷社(2002年10月30日 2版第29刷):堀江氏から贈呈さる--- フィルム時代の撮影で苦闘の跡が偲ばれる優れた写真集であるが今は絶版で入手不能。
  23. 寺沢孝毅著、「天売島の自然観察ハンドブック」、(株)文一総合出版(2012年3月30日 初版第一刷)。
  24. 大橋弘一著、「北海道野鳥観察地ガイド」、北海道新聞社(2010年7月15日 初版第一刷)。
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  28. Peter Slater, Pat Slater, and Raoul Slater, "The Slater Field Guide to AUSTRALIAN BIRDS (second edition)," New holland Publishers (Austrlia) Pty Ltd.
  29. Rob Lee, Jon Riley, and Lefrandy Pesik, "A Pocket Guide to Tangkoko-Duasudara Nature Reserve," Safari Tours Et Travel.
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  44. 愛媛の野鳥・観察ハンドブック」、(財)日本野鳥の会愛媛県支部編、愛媛新聞社(平成14年5月31日:改訂版第3刷): 小山氏より贈与さる。
  45. H. Douglas Pratt, Phillip L. Bruner, and Delwyn G. Bernett, "The Birds of Hawaii and the Tropical Pacific," Princeton University Press (1987).
  46. H. Douglas Pratt and Jack Jefferey, "A Pocket Guide To HAWAI' S BIRDS AND THEIR HABITATS," (New Edithion) Mutual Publishing, LLC (2013):堀江氏より贈与さる。
  47. Craig Robson, "A FIELD GUIDE TO THE BIRDS OF THAILAND," New Holland Publishers (UK) Ltd. (2002).
  48. Dale A. Zimmerman, Donald A. Turner, and David J. Pearson, "Birds of Kenya & Northern Tanzaniya," Christopher Helm, London (1999).
  49. Lars Svensson, Dan Zetterstrom, and Killian Mullarney, "BIRDS OF EUROPE second edition," Princeton University Press (2010).
  50. 山渓ハンディ図鑑7「新版日本の野鳥」、(株)山と渓谷社 (2014年1月5日:初版第1刷)。
  51. Guy Dutson, "BIRDS OF MELANESIA," Princeton University Press (2011).
  52. Mark Brasil, "BIRDS OF EAST ASIA," Princeton Field Guides (2009).
  53. 永井真人著、茂田良光監修、「鳥くんの比べて識別!野鳥図鑑670第2版」、(株)文一総合出版 (2016年12月23日第2版第1刷)。<2017-5-12購入>
  54. John MacKinnon & Karen Phillipps, "A Field Guide to the Birds of China," Oxford University Press (2000).<2019-1-5購入>
  55. Gombobaatar Sundev & Christopher Leahy, "Birds of Mongolia," Prinston Field Guides (2019).<2017-2-17注文、2019-10-15購入>
  56. Simpson & Day, "FIELD GUIDE to the BIRDS of AUSTRALIA," Christopher Helm (1998).<2020-1-25購入>
  57. 箕輪義隆著、小田谷嘉弥監修、「新 海鳥ハンドブック」、 (株)文一総合出版 (2020年10月31日)。<2020-11-7購入>
    <2020-11-7追記>



Carving on a paper knife bought at Dallas, Texas in 1995

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