www.woodpecker.me 更新日=2018-8-7

 ■自然風物

   印象的な自然と風物



主要更新
◇'18-5-20:ハナアブをトラマルハナバチに修正。
◇'17-2-21:■志賀高原,■立山・室堂平,■花と蝶,■桃色卵,■野兎,■砂の太麺,■砂団子,■ブタクサ,■不思議な風,■オタマジャクシを削除。
◇'10-7-23:本欄新設
立山の蝶  Butterflies in Midagahara, Tateyama  弥陀ヶ原/立山
 立山・室堂平に行く途中でバスを降り、1時間半ばかり標高1600mから2000mの弥陀ヶ原を散策した。処々に池塘は残っているが、全面の9割以上は笹に覆われており、お花畑とは名ばかりであった。その花の密度は、先日ヒメボタル撮影帰りに訪問した八幡平の1/10以下だった。また、お花だけでなく蝶も少なかった。下記の3種と、アサギマダラ、キアゲハ、スジグロシロチョウ、クロヒカゲ、ダイミョウセセリを見ただけだった。

  <上から、弥陀ヶ原、ヒョウモンチョウx2、ミヤマモンキチョウ、ヒメキマダラヒカゲ>





ヒメボタル(Luciola parvula)  折爪岳/岩手県二戸市
 友人T.T氏に誘われて岩手県北部の折爪岳にヒメボタルを撮りに行った。100万匹の饗宴という謳い文句につられて、片道約650kmの道程を北へとクルマを飛ばした。昼食、休憩いれて約9時間かかった。
 ヒメボタルの撮影時間は夜7時半から9時と教えられ、昼間は北へ行って探鳥したり、八幡平で高山植物を撮影した。11日、12日、13日と三日間粘って、ようやく撮影のこつがつかめてきた。ただ、常連さんによると、残念ながら今年は個体数が少ないとのことだった。
 7時半ごろはまだ多少空が明るく、F1.4/ISO800/10秒程度の露光で撮れた。9時頃には、F1.4/ISO6400/60秒でも暗かった。 下の写真は上から、合成無し/2枚合成/4枚合成である。数十枚以上合成する写真家もいるが、現実の見え方と全く乖離するので個人的には潔しとしない。

  <足下で光っていたヒメボタル>

 ヒメボタルは体長約9mmと小さい、一方、ゲンジボタル(約15mm)はずっと大きく、 光も強い。ヘイケボタル(約10mm)はヒメボタル同等。
   <木の幹に付いていた餌となる巻き貝>

 樹液が出ている半ば病んだ木に付いている長さ2cmほどの小さな巻き貝。ゲンジやヘイケがカワニナを喰うのと同様の食性。





<2018-7-13撮影、カメラ:Fuji35mm/1.4+X-H1(53mm相当) 。撮影条件は、上から@合成無し/ISO1600/60秒、 A2枚合成/ISO3200/80秒、B4枚合成/ISO1600/30秒>


ゼフィルス(ミドリシジミ類) Zephyrus さいたま市・狭山市
 T.T氏と彼の友人に誘われて、ミドリシジミ(Zephyrus:ギリシャ語で「そよ風」の意)を撮りに二ケ所を廻った。最初のさいたま市では広い公園の一角に10人ほどのカメラマンがミドリシジミを狙っていた。2時間ばかり粘ったが、なかなか都合良くは羽根を開いてはくれなかった。
 そこから狭山市に移動した。ここではアカシジミとウラナミアカシジミがお目当てであるが、運良く共に出てくれた。しかし、とうとう羽根を開いて止まってはくれなかった。ここで、裏の白っぽいゼフィルスを撮ったが、その場では種の同定ができなかった。かえって図鑑を調べた結果ヒロオビミドリシジミと分かった。図鑑で種の同定をするのは、それこそ50年ぶりぐらいだ。
 今日初めて<Fujifilm X-H1 + XF55-200mm>を 使った。かなり使いよいが、動く蝶にはやはり表示にタイムラグのない一眼レフの方が使いやすいと思った。

   <上から、ミドリシジミ:3枚、ヒロオビミドリシジミ、ウラナミアカシジミ、アカシジミ





     <2018-6-4撮影、カメラ:Fujinon55-200/X-H1(300mm相当) >
トラマルハナバチ Bumblebee Bombus diversus diversus
 野鳥を探している間に撮ったもの。撮影した当初、口吻の形や仕草からハナアブの一種と思いこんでネットで探したが、酷似する種は見つからず、ムナキハナアブ(Pterallastes unicolor)に近いとした(2018-5-15)。本日、ビデオに採った「北海道の自然」を撮したTVドキュメンタリーを見ていたら、これに酷似するアカマルハナバチが出てきた。
 ただし、ネットで検索すると本種は北海道の固有亜種とある。さらに検索すると、トラマルハナバチが同様に酷似することが分かったので、本種とすることにした。本種は日本全国に分布する。



     <2018-5-15撮影、あきる野市 <Nikkor340PF/TC14E3/D500(630mm相当) 面積で3/4に削減>>
ウスバシロチョウ Glacial Apollo Parnassius glacialis
 友人T.T氏に誘われて、ウスバシロチョウを見に氏の定点観測場所に連れて行ってもらった。今年のギフチョウにはうまく遇えなかったこともあり、期待していった。かなりの頭数が乱舞しており、3時間ほど楽しく撮影できた(4番目の写真は5枚の合成 [0.1秒間隔])。英名Glacial Apollo(氷のアポロン)とは優雅な響きである。





     <2018-4-30記>
皆既月食(スーパー・ブルー・ブラッドムーン)  Super blue-blood moon
 今回2018年1月31日の皆既月食は大変条件の良い観察ができる。皆既食が1時間17分も続く。当日、曇り空が懸念されたが、快晴でよい画像が撮れた。ただ、皆既食の画像は極端に解像度が落ちた、どうしてであろうか。ライブビューで焦点を合わせようとしたのだが暗くて合焦点がわからず、側にある星に合わせた。したがって、焦点が目立つほど外れている事は無いであろう。
  (撮影機材:Nikkor 540FL/TC14E3/D500〔35mm換算:1050mm〕、約2/3にトリミング。35mm換算で約1500mm)

部分食・開始

皆既食・開始

皆既食・最大

皆既食・終了

部分食・終了
20:48  21:51  22:30  23:8  0:11





  <2018-2-3記>
ギフチョウ  Japanese Luehdorfia  Luehdorfia japonica
 キツツキはいくつかの趣味を持っていたが、中学、高校、大学、そして20代後半までもっとも入れあげたのはチョウの蒐集だった。その中でギフチョウはたった一頭しか採っていないので心残りだった。今年、蝶の生態に詳しい友人T.T氏がギフチョウで有名な場所を教えてくれたので、ここ相模原市の山中に来てみた。

 ここのギフチョウは一旦絶滅したのだが、愛好家が各地から移入した結果、かなり個体数が回復したとのこと。しかし、様々な地域の特徴をもつ個体が交雑し、学術的な価値はないと聞かされた。急に暖かくなったこのニ、三日は最盛期と思われ、20人ほどのカメラマンがいた。ギフチョウは10時から13時の間、十数回出てくれたが、花の上に静止することはまれで、なかなか良い画像が撮れなかった。






  <2017-4-15記>

ホソオチョウ  Dragon Swallowtail  Sericinus japonica
 友人T.T氏の定点観察テリトリー・狭山市に本種が大量発生しているとのことで、氏に連れて行ってもらった。午前11時ごろ着いたところ、フワフワと2、30匹のホソオチョウが舞っていた。メスは見つからなかった。また、中に2匹だけジャコウアゲハがいて、本種に追われていた。両種ともウマノスズクサを食草とし競合する。したがって、本種がはびこるとジャコウアゲハが減少することが想定される。

ホソオチョウ(Wikipediaの記述)
 原産地は東アジア一帯で、ロシア沿海州、中国、朝鮮半島。もともと日本には生息していなかったが、1970年代以降日本各地で局地的に発生が確認されている外来種である。
 最初に確認されたのは、1978年の東京都で、数年のうちに中央本線沿いに山梨県にまで局地的に分布を広げた。1990年代になると、京都府、岐阜県、栃木県、宮城県、福岡県など地理的に離れた地域に生息が確認されている。本種は飛翔能力が低いため、現在までに生息が確認されたことのある地域は、違法な放蝶といった人為的手段で分布を広げたものと考えられている。この経緯からもわかるように日本では外来種であり、外来生物法によって要注意外来生物に指定されている。また、植物防疫法でも輸入が禁止されている







  <2016-8-12記>

青梅の丘陵・クヌギに集まる昆虫 Gathered insects on an oak tree in Ohme City, Tokyo
 友人T.T氏の定点観察テリトリーに連れて行ってもらった。そこに生えている大きなクヌギの木に、たくさんの蝶や甲虫が集まっていた。特にオオムラサキやアオカナブンがたくさん見られて感激した(10代半ばから20代後半まで蝶蒐集を第一の趣味としていた私には、なつかしい思い出がよみがえってくる瞬間である)。
 クヌギの樹皮には目立つ傷などないのだが、割れ目のように見える樹皮のへこみから多くの樹液が出ていた。そこで知ったのだが、樹が病むと樹液を多く出すのだそうである。ということはこの樹はもう永くないのかもしれない。当日T.T氏が、何年か前にオオムラサキをたくさん集めていたクヌギを探したら、もう朽ちていた。

 ここで撮影したのは、オオムラサキ、アカタテハ、アカボシゴマダラ、スミナガシ、アオスジアゲハ、ルリタテハ、ヒメウラナミジャノメ、アオカナブン、クロカナブン、カナブン、オオスズメバチ、セアカオオアリなどであった。撮影できなかったのは、モンキアゲハ、カラスアゲハなどである。激しく飛んでいるアオスジアゲハをこれだけ撮れたのはD500の優れたAF能力だと感心する。なお、アカボシゴマダラは要注意外来生物である。








 <2016-8-1記>

ホタル/あきる野市  Fireflies in Akiruno City, Tokyo
 我が家の近くにホタルが結構たくさん出ると噂される谷戸がある。今まで訪れていなかったが、なんのキッカケか出かけてみることにした(6月18日)。撮影には苦労した。ホタル撮影条件の一応の知識はあったが、まともに撮れなかった。ほとんど満月に近い月が煌々と森を照らしており、ホタルの淡い光に対して背景が明るすぎることが原因だった。
 その日は帰宅し、ネットで「ホタルの撮り方」を探した。なるべくISOを上げるのがホタルの軌跡を明るく撮るコツだそうだ。その条件を試そうと、梅雨の合間の曇った蒸し暑い翌々日に出かけた。ISOを1600まで上げると、背景が明るく映るのを抑えるための露光時間はせいぜい15秒だった。ISO1600ではこれ以上長くすると背景が明るすぎてホタルの軌跡が埋没する。下の写真は続けて撮った3枚の写真の合成である。実質的に45秒露光したことに相当する。
 なお、「ホタルの撮り方」で勧めているように、暗い中ではほとんど焦点合わせはできないので、明るい時にレンズの焦点をほぼ無限遠に合わせておき、パーマセルテープで焦点調整リングを固定する。こうして短焦点レンズの深い被写界深度を利用する。

■飛び交うホタル (D500/Nikkor 28mm/@F4/ISO1600/15sX3)  2016-6-20

 <2016-6-23記>
ケニア・ツァボ国立公園のライオン  Lions at Tsavo National Park in Kenya  2016年6月12日、NHKの番組「ダーウィンが来た!」で興味深い録画が放送された。昨年訪れたケニアでは行かなかったが、ナイロビの南東に位置するツァボ国立公園のライオンの生態である。
 公園はケニアの南東部の低地にあるため、酷暑で極度に乾燥している。そのため獲物の草食動物が少なく、過酷な自然環境がライオンに他の場所と違った独自の生態を生み出しているとの放送だった。表にまとめると、

項目
ツァボ国立公園のライオン
その他の多数派のライオン
自然環境 酷暑、極度の乾燥、乾季には草原なし 草原
熱さ対策 木陰で休むが、時に土を掘って25℃程度の地面に腹をつける 木陰で休む
オスのたてがみ 熱さを防ぐためほとんどたてがみがない 立派な たてがみを持つ
若いオスの立場 群れから追い出されるが、集団の狩の時期には群に参加する 群れから追い出される/ボスを追い出し自分がその立場に座る以外群れに加われない
狩りにおける
オスとメスの
役割
メスもオスも個々に餌を獲り、他に分け与えず自分だけで喰う(餌の獲れない幼い個体はどうするのか説明はなかった) 群れのメスが共同して狩る/オスは参加しない/オスはメスの獲った獲物を真っ先に喰う/残りをメスや子供たちで分け合う
雨季の狩の形態 乾燥した赤土が草原に変わり、バッファローなどの大型動物が訪れると、集団で狩りをする。その時、追い出された若いオス達も集まって共同で狩りをする 同上/ オスが狩りに参加することはほとんどなく、まして若いオスが加わることはない

 同じ種なのに、自然環境がこれだけ生態の変化に影響を及ぼすとは目から鱗だった。他の動物、あるいは植物までに考えを及ぼすと多くの生態の理解につながるのかもしれない。ガラパゴスのフィンチ、イグアナなどの多様化も同じような現象なのだろうかとも思ったが、ガラパゴスの場合は異なる種まで偏移が起きている。ところで人間は?
 <2016-6-13記>

ムササビ/高取城趾/奈良県  Japanese giant flying squirrel at Takatori castle ruin   日本三大山城の一つであるが惜しむらくはもう城はない。天守閣のあった辺りに高い杉の木があり、上の方のほこらに何かいるような気がして撮ってみた。家に帰って伸ばしたら、何かいる。顔から判断すると多分ムササビだろう。 モモンガはムササビよりずっと小さくて目が相対的に大きく、よりかわいい印象をうける。


 <2011-5-7記>


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