根室半島の落日:ミズナラ林も寒さと強い風のため矮性し、南側に傾く。
 前々回と同じく根室の民宿「たかの」を拠点とし、根室半島の要所を回る。 今回の第一目標はベニヒワである。ほかにケアシノスリ、オオアカゲラを期待している。シロハヤブサ情報を知人から得ているが、根室からは遠い道南なので訪問の予定は組んでいない。
 
 今年は冬の到来が遅いためか、全国的に冬鳥がわずかしか見られないとよく聞く。北海道もその例にもれず少ない。ただ、ベニヒワやワタリガラスだけは例年よりずっと多く入っていると言われているのでベニヒワ目的に訪問した。
 最初の6日間は根室半島の中で、ベニヒワの出現情報がある場所を重点的に探したが徒労であった。後に聞いたのだが、群れを見た人の印象では、一所に留まることはまれで頻繁に移動していると言う。ただ、根室半島ではケアシノスリ、オオアカゲラ、そして望外のワタリガラスが撮れたのでほぼ満足である。

 徒労に終わったベニヒワは諦め、シロハヤブサが出ているという道南に向かった。根室からの距離が635kmあり、うち高速は460kmである。460kmをガソリン補給とトイレ休憩のみで走り切った。普段と違って少しも眠くならなかった。高速の中で長い間ガソリンスタンドが見当たらず、つきっぱなしの残量警告灯をいらいらして眺めていたことも眠気をおこさない原因だったかもしれない。
 ただ宿に着いて部屋に入ったら軽いめまいがしたので、体調を悟った。高速にはところどころ圧接された雪があり、一部アイスバーンになっている。そのため道路状況を常に把握していなければならず、つまり神経の休まることがなく眠くならなかったのである。その分消耗したのだろう。めまいはその結果と思う。

 翌日、シロハヤブサの出現する場所を訪れたのだが、トビが数羽以上それにノスリがいてそれらの中からシロハヤブサを見いだすことができなかった。車で巡回していた地元の年配ベテランバーダーと話をしたところ、近くにいたシロハヤブサの個体を指さして教えてくれた。東京ナンバーの車を見て、熱意(狂気?)にほだされたのではないかとありがたく思っている。

 その夜は札幌に泊まる予定であるから、距離を稼ごうと中山峠を通った。そうしたら地吹雪でホワイトアウトし、10m先がまったく見えない。さいわい中型トラックが比較的ゆっくりと走っていたので、テールランプだけを見てハンドル操作した。中山峠は頻繁に崖下に車が落ちる難所であることを後で知った。
 翌日苫小牧フェリー乗り場までの間で探鳥した。弁天沼では、エゾシカの足跡しかないあたり一面の雪の中をしばらく歩き回ったが、わずかの鳥しか見なかった。
 そこもまもなく 切り上げたがまだ日暮れまで時間がある。この近所で行くところとしたらウトナイ湖しかないので、冬場はあまり期待できないと探鳥地紹介本にあったが出かけてみた。月曜なのでサンクチュアリセンターは休みであった。林の中をのんびりと歩いていると、とつぜんバードウェーブが来た。逆光なので定かではなかったが、マヒワらしかった。遠かったが何とか撮影しているうちに、頭に紅色の斑紋を見つけた。「ベニヒワだ!」と直感した。旅行の最後の最後、2時間の何気ない散策で現れた。強運を感じた。
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■ウミアイサ Red-breasted Merganser
■ウミバト Pigeon Guillemot
■エゾアカゲラ Great Spotted Woodpecker
■エゾコゲラ Japanese Pygmy Woodpecker
■オオアカゲラ White-backed Woodpecker
■オオハクチョウ Whooper Swan
■クロガモ Common Scoter
■ケアシノスリ Rough-legged Buzzard
■ケイマフリ Spectacled Guillemot
■コオリガモ Longh-tailed Duck
■シノリガモ Harlequin Duck
■シロカモメ Glaucous Gull
■シロハヤブサ Gyrfalcon
■シロハラゴジュウカラ Eurasian Nuthatch
■スズメ Eurasian Tree Sparrow
■チシマウガラス Red-faced Cormorant
■トビ Black kite
■ノスリ Common Buzzard
■ノビタキ Common Stonechat / 苫小牧市
■ハシブトガラ Marsh Tit
■ヒメウ Pelagic Cormorant
■ビロードキンクロ Velvet Scoter
■ベニヒワ Common Redpoll
■ホオジロガモ Common GOldeneye
■マヒワ Eurasian Siskin
■ワタリガラス Common Raven

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