第2回:2019-3
第1回:2010-11 自然風物 Scenery 詳細日誌 Diary > 第2回:2019-3 > 第1回:2010-11 |
第2回:東よか干潟/佐賀県 この干潟のある地域の名称が大授搦(だいじゅがらみ)なので、そう呼ばれることもある。 万に一つの可能性に賭けてヘラシギを探しにきた。天候に恵まれなかったが、十分楽しめた。練達の士に出会えて会話が弾んだのも楽しさを増した。 第1回:香川県、山口県、福岡県、佐賀県、鹿児島県、滋賀県と巡った。 当初目的には入れていなかった鹿児島県・出水平野のツルに出遭ったのがすばらしい経験だった。一万羽に近い鶴の群れは壮観である。 |
主要更新 ◆'19-3-10: 2019年3月探鳥追加 ◆'11-10-25:本欄新設 |
第2回:東よか干潟/佐賀県 2019年3月
・東よか干潟/佐賀市/3-3〜6
干潟では満潮の前後に水鳥が近づいてくれるので、そこを狙う。とくに有明海の干満差は大きく、6mを超える場合もある。現地で出会った練達の士Y.S氏の教えるところによると、5mを超えると観察者の足下まで海水が到達するとのこと。もともと水位の高い時を狙って訪問したのだが、偶然5日が4.9m(9:20頃)、6日が5.1m(9:45頃)であった。ただ、四日間晴れた時間は少なく、3日と6日は曇りで画質が悪く、残念であった。
訪問した本来の目的はヘラシギを撮ることであったが、万に一つの可能性しかないであろう事は承知していた。ネットに載っていたヘラシギは去年の4月にまさにY.S氏が撮った画像であった。毎日干潟を観察している氏でさえ初めての経験ということだった。そんな処にポッと行って撮られるほど甘くはないことは重々承知している。要は宝くじと同じで、買わなければ絶対当たらないと覚悟していることに他ならない。
今回の成果は、アカツクシガモを初めて日本で撮影できたことと、亜種キュウシュウコゲラに出遇ったことである。コゲラが見られる公園もY.S氏に教えて貰った。
・小城公園/佐賀市/3-5
Y.S氏に教えられて訪問した。よか干潟から20km程度の距離にある町の中の小さな公園である。標高3〜40m程度の小山が樟の大木や桜並木で覆われている。狙いは教えてもらった亜種キュウシュウコゲラである。なかなか見つからなかったが、途中から現場にこられたY.S氏が見つけてくれた。そのほかに、カササギやトラツグミが間近に見られて楽しかった。
・佐賀空港東地域/3-4
ここもY.S氏から教えられて、ホシムクドリ十数羽とオオカラモズを探しに来た。すでにK.E氏がホシムクドリを見つけていてくれたが、あいにくのにわか雨でしばらく待った。だか、止む前に逃げられてしまった。いっぽう長崎から若いバーダーが来ていて、ヤツガシラを探しているという。噂が立っているらしい。
・巨勢川調整池/佐賀市/3-4
Y.S氏からここで数日前にトモエガモ800羽がいたと教えられた。来てみると、無数のマガモ、カルガモがいたが、トモエガモは見つからなかった。池は大きく、対岸の距離だと双眼鏡でさえ識別は難しいので見逃す恐れはあるが、少なくとも800羽がいたら見つかるはずである。たぶん大部分は渡去したのであろう。
・今津干潟/福岡県/3-2
広島から佐賀に来る途中で寄ってみた。3時半から4時半まで瑞梅寺川の南岸土手をうろついた。目的のクロツラヘラサギとツクシガモは見つかった。ただし北岸に沿って滞留していたのでとても遠く、写真を撮らなかった。探索中、若いバーダー一人に出遇ったので、様子を訊いたところ、しばしばタゲリなどが群れていることがあるが、本日は見ていないとのこと。
第1回:西日本干潟・湖沼巡り 2010年11月
15日に香川県さぬき市で所用があり、ついでに自分の車で四国・中国・九州方面の干潟・湖沼巡りを行った。巡った順番は、国市池・勝田池/香川県→三豊干拓・姫浜/香川県→きらら浜/山口県→小野湖/山口県→和白干潟/福岡県→今津干潟/福岡県→大授搦(だいじゅがらみ)/佐賀県→出水平野/鹿児島県→琵琶湖/滋賀県→帰宅、である。
全体を通しての目的は、ツクシガモ、ホオジロガモ、トモエガモ、クロツラヘラサギ であったが、前三者は撮影できなかった。探鳥地紹介本によると、出水平野のツルの観察適期は12月半ばから翌年1月とあったので、訪問計画には入れていなかった。しかし、前日につる観察センターに問い合わせたらすでに一万羽が入っているとのこと、急遽予定を2日延ばし訪問した。初見が7種と大きな収穫があった。旅行全体では16種の初見を得た。
・国市池・勝田池/香川県/11.16
周りが住宅地と藪さえない明るい水田のため野鳥が隠れるところがなく、それゆえか都市公園によくみられる比較的人を恐れない普通種しかいなかった。早々に退出した。
・三豊干拓・姫浜/香川県/11.16
住宅地や工場地が迫っており、かつて膨大なミヤマガラスの越冬地であったが、今ではその面影しか残っていないと現地で遇ったバーダーが嘆いていた。?
・きらら浜/山口県/11.17
きらら博が催された会場の一角で、整備された壮大な野鳥のサンクチュアリである。周りの広大な葦原が工場地として整備中なのでここに棲む野鳥は姿を消すだろう。公園の東と南は瀬戸内海に面しており、こことの連携が良い環境を保っているように思えた。
・小野湖/山口県/11.17
二、三百羽の野生のオシドリ群は、ハクチョウやガンなどと違ってまた壮観な眺めである。 湖の周りにはわずかの人家しかなく、そこへ通じる周辺道路もかなり狭くて荒れているので人の気配はほとんどなく、野鳥には棲みやすい環境である。
・和白干潟/福岡県/11.18
博多に近いにも拘わらず広大な干潟が残されていて、良い環境である。ツクシガモが大挙(?)して訪れるというのも頷ける。
・今津干潟/福岡県/11.18
クロツラヘラサギの主な越冬地であり、かつ水鳥も多かった。地元のバーダーにトモエガモを2羽見つけて貰ったが、300m以上は離れていた。そのバーダーのフィールドスコープでさえ、私の目にはトモエガモと認識できない。したがって撮影できる距離まで少しでも近づこうとしたが、何かのきっかけで周囲のカモの群れと共に飛び去ってしまい、撮影はかなわなかった。
・大授搦(だいじゅがらみ)/佐賀県/11.19
あまりの広大さに途方に暮れた。干潮時には干潟が沖合数kmに遠ざかるので、満潮時しかシギ・チドリは撮影できる距離に近づいてこない。よほど時間を選ぶ必要がある。遠くにクロツラヘラサギの群れ5羽を見つけてうれしかった。
・出水平野/鹿児島県/11.19-21
9000羽のツルに仰天した。孤立している個体がほとんどなく、撮影にはむしろ苦労した。三、四羽の家族単位で群れから離れているのを狙うより仕方がなかった。多すぎるのも困ったものである。なかに数羽程度と言われるクロヅル、カナダヅルが混じっているとのことだが私には見つけられず、監視員に見つけて貰ってやっと撮影した。遠かったので画質は悪い。しかし、距離による劣化以上に劣化が激しいので、陽炎の影響かもしれない。
いっぽう監視員から川内市にカラフトワシがいると教えられたので急遽行ってみた。だが、現地で観察しているバーダーは一人もおらず情報も聞けなかったので、ワシは見られず徒労におわった。でも、マイカーでの最南端訪問記録を更新した。それにしても鹿児島は暖かい。滞在中の気温が20−25℃で、冬支度では汗ばむほどだった。
・琵琶湖/滋賀県/11.23
訪れてるのも三回目である。今回は強風下で、湖面には白波が立っている。シンガポールでは見たが、日本では珍しいアカハシハジロが遠くに見られたのは収穫である。
自然の風物 Nature
・東よか干潟/佐賀市/3-3〜6
干潟では満潮の前後に水鳥が近づいてくれるので、そこを狙う。とくに有明海の干満差は大きく、6mを超える場合もある。現地で出会った練達の士Y.S氏の教えるところによると、5mを超えると観察者の足下まで海水が到達するとのこと。もともと水位の高い時を狙って訪問したのだが、偶然5日が4.9m(9:20頃)、6日が5.1m(9:45頃)であった。ただ、四日間晴れた時間は少なく、3日と6日は曇りで画質が悪く、残念であった。
訪問した本来の目的はヘラシギを撮ることであったが、万に一つの可能性しかないであろう事は承知していた。ネットに載っていたヘラシギは去年の4月にまさにY.S氏が撮った画像であった。毎日干潟を観察している氏でさえ初めての経験ということだった。そんな処にポッと行って撮られるほど甘くはないことは重々承知している。要は宝くじと同じで、買わなければ絶対当たらないと覚悟していることに他ならない。
今回の成果は、アカツクシガモを初めて日本で撮影できたことと、亜種キュウシュウコゲラに出遇ったことである。コゲラが見られる公園もY.S氏に教えて貰った。
・小城公園/佐賀市/3-5
Y.S氏に教えられて訪問した。よか干潟から20km程度の距離にある町の中の小さな公園である。標高3〜40m程度の小山が樟の大木や桜並木で覆われている。狙いは教えてもらった亜種キュウシュウコゲラである。なかなか見つからなかったが、途中から現場にこられたY.S氏が見つけてくれた。そのほかに、カササギやトラツグミが間近に見られて楽しかった。
・佐賀空港東地域/3-4
ここもY.S氏から教えられて、ホシムクドリ十数羽とオオカラモズを探しに来た。すでにK.E氏がホシムクドリを見つけていてくれたが、あいにくのにわか雨でしばらく待った。だか、止む前に逃げられてしまった。いっぽう長崎から若いバーダーが来ていて、ヤツガシラを探しているという。噂が立っているらしい。
・巨勢川調整池/佐賀市/3-4
Y.S氏からここで数日前にトモエガモ800羽がいたと教えられた。来てみると、無数のマガモ、カルガモがいたが、トモエガモは見つからなかった。池は大きく、対岸の距離だと双眼鏡でさえ識別は難しいので見逃す恐れはあるが、少なくとも800羽がいたら見つかるはずである。たぶん大部分は渡去したのであろう。
・今津干潟/福岡県/3-2
広島から佐賀に来る途中で寄ってみた。3時半から4時半まで瑞梅寺川の南岸土手をうろついた。目的のクロツラヘラサギとツクシガモは見つかった。ただし北岸に沿って滞留していたのでとても遠く、写真を撮らなかった。探索中、若いバーダー一人に出遇ったので、様子を訊いたところ、しばしばタゲリなどが群れていることがあるが、本日は見ていないとのこと。
第1回:西日本干潟・湖沼巡り 2010年11月
15日に香川県さぬき市で所用があり、ついでに自分の車で四国・中国・九州方面の干潟・湖沼巡りを行った。巡った順番は、国市池・勝田池/香川県→三豊干拓・姫浜/香川県→きらら浜/山口県→小野湖/山口県→和白干潟/福岡県→今津干潟/福岡県→大授搦(だいじゅがらみ)/佐賀県→出水平野/鹿児島県→琵琶湖/滋賀県→帰宅、である。
全体を通しての目的は、ツクシガモ、ホオジロガモ、トモエガモ、クロツラヘラサギ であったが、前三者は撮影できなかった。探鳥地紹介本によると、出水平野のツルの観察適期は12月半ばから翌年1月とあったので、訪問計画には入れていなかった。しかし、前日につる観察センターに問い合わせたらすでに一万羽が入っているとのこと、急遽予定を2日延ばし訪問した。初見が7種と大きな収穫があった。旅行全体では16種の初見を得た。
・国市池・勝田池/香川県/11.16
周りが住宅地と藪さえない明るい水田のため野鳥が隠れるところがなく、それゆえか都市公園によくみられる比較的人を恐れない普通種しかいなかった。早々に退出した。
・三豊干拓・姫浜/香川県/11.16
住宅地や工場地が迫っており、かつて膨大なミヤマガラスの越冬地であったが、今ではその面影しか残っていないと現地で遇ったバーダーが嘆いていた。?
・きらら浜/山口県/11.17
きらら博が催された会場の一角で、整備された壮大な野鳥のサンクチュアリである。周りの広大な葦原が工場地として整備中なのでここに棲む野鳥は姿を消すだろう。公園の東と南は瀬戸内海に面しており、こことの連携が良い環境を保っているように思えた。
・小野湖/山口県/11.17
二、三百羽の野生のオシドリ群は、ハクチョウやガンなどと違ってまた壮観な眺めである。 湖の周りにはわずかの人家しかなく、そこへ通じる周辺道路もかなり狭くて荒れているので人の気配はほとんどなく、野鳥には棲みやすい環境である。
・和白干潟/福岡県/11.18
博多に近いにも拘わらず広大な干潟が残されていて、良い環境である。ツクシガモが大挙(?)して訪れるというのも頷ける。
・今津干潟/福岡県/11.18
クロツラヘラサギの主な越冬地であり、かつ水鳥も多かった。地元のバーダーにトモエガモを2羽見つけて貰ったが、300m以上は離れていた。そのバーダーのフィールドスコープでさえ、私の目にはトモエガモと認識できない。したがって撮影できる距離まで少しでも近づこうとしたが、何かのきっかけで周囲のカモの群れと共に飛び去ってしまい、撮影はかなわなかった。
・大授搦(だいじゅがらみ)/佐賀県/11.19
あまりの広大さに途方に暮れた。干潮時には干潟が沖合数kmに遠ざかるので、満潮時しかシギ・チドリは撮影できる距離に近づいてこない。よほど時間を選ぶ必要がある。遠くにクロツラヘラサギの群れ5羽を見つけてうれしかった。
・出水平野/鹿児島県/11.19-21
9000羽のツルに仰天した。孤立している個体がほとんどなく、撮影にはむしろ苦労した。三、四羽の家族単位で群れから離れているのを狙うより仕方がなかった。多すぎるのも困ったものである。なかに数羽程度と言われるクロヅル、カナダヅルが混じっているとのことだが私には見つけられず、監視員に見つけて貰ってやっと撮影した。遠かったので画質は悪い。しかし、距離による劣化以上に劣化が激しいので、陽炎の影響かもしれない。
いっぽう監視員から川内市にカラフトワシがいると教えられたので急遽行ってみた。だが、現地で観察しているバーダーは一人もおらず情報も聞けなかったので、ワシは見られず徒労におわった。でも、マイカーでの最南端訪問記録を更新した。それにしても鹿児島は暖かい。滞在中の気温が20−25℃で、冬支度では汗ばむほどだった。
・琵琶湖/滋賀県/11.23
訪れてるのも三回目である。今回は強風下で、湖面には白波が立っている。シンガポールでは見たが、日本では珍しいアカハシハジロが遠くに見られたのは収穫である。
<写真をクリックすると詳細ページへ移動>
自然の風物 Nature
■孤独の桜/佐賀空港南 2019-3-4 <誰とて愛でることもなく....> ・オオムギ畑 <ここでは米との二毛作> ■シチメンソウの群落/東よか干潟 2010-11-19 <ニラの仲間、英名:Society Garlic> ■トビハゼ/東よか干潟 2019-3-5 <体長8cmぐらい。教えられまでムツゴロウと思っていた> ■出水(いずみ)平野 2010-11-21 <遠方に巨大な鶴の群れ。柵内は立ち入り禁止で、撮影は困難> ■小城公園/佐賀市 2019-3-5 (左下:佐賀空港南 2019-3-4) ■今津干潟 2010-11-18 <デジスコでクロツラヘラサギのコロニーを狙う> |