南北約2.4km、東西約1.5km、最高点243mの小島。渡り鳥の格好の休息地。
 多くの渡り鳥は日本海側の離島を飛び石にして渡る。小さな島ほど渡り鳥の密度は高くなるし、見つけやすい。その典型は石川県の舳倉島であろう。山形県の飛島も有名である。石垣、与那国あたりだと車での移動になる。
 あまり人の行かない島でのんびり探鳥できないだろうかと探していたら、探鳥スポットを詳細に報告したブログを見つけた(参考文献として載せようと思ったが後で探しても見つからない、申し訳なし)。トカラ列島の平島(たいらじま)である。長崎県には平島(ひらしま)もあるから、最初読み方を混同していた。
 島の面積は約2km2で、舳倉の約0.6km2に比べれば大きいが、歩いて回れる大きさだろう。それに航空地図を見ると田畑などが広く開拓されておらず、十分自然が残っていることも魅力的である。また、ミゾゴイがかなりの確率で見られることにも後押され、訪問を計画した。




 <写真をクリックすると詳細ページへ移動>

■アマサギ Cattle Egret   2019-4-26 <ハシブトガラスとバトル>


■チュウサギ Intermediate Egret   2019-4-23


■コサギ Little Egret   2019-4-25


■ゴイサギ Black-crowned Night Heron   2019-4-25


■シロハラクイナ White-breasted Waterhen 2019-4-27 <藪から突然飛び出してきた>


■ハイタカ Eurasian Sparrowhawk   2019-4-25


■サシバ Grey-faced Buzzard   2019-4-25


■ハヤブサ Peregrine Falcon   2019-4-25  <面積1/32にトリミングしてもこの大きさ>


■アオバト White-bellied Green-pigeion   2019-4-25


■ハリオアマツバメ White-throated Needletail   2019-4-27 <かろうじて針尾が見える>


■ヤツガシラ Eurasian Hoopoe 2019-4-25


■ブッポウソウ Dollarbird 2019-4-26


■サンショウクイ Ashy Minivet 2019-4-26


■ハシブトガラス Large-billed Crow 2019-4-24 <ハシボソガラスには遇っていないようだ>


■ツバメ Barn Swallow   2019-4-27


■アカハラツバメ[ツバメ亜種] Barn Swallow (subsp.)   2019-4-27


■コシアカツバメ Red-rumped Swallow   2019-4-27


■イワツバメ Asian House Martin   2019-4-27


■ショウドウツバメ Sand Martin   2019-4-27


■アマミヒヨドリ [亜種] Brown-eared Bulbul   2019-4-25


■リュウキュウメジロ [亜種] Japanese White-eye [subsp.]   2019-4-25


■コムクドリ Chestnut-cheeked Starling 2019-4-24 <全部で60余羽の集団、ムクドリが一羽混在>


■アカヒゲ Ryukyu Robin   2019-4-23


■ミヤマヒタキ Ferruginous Flycatcher   2019-4-26  <最高稀少度の迷鳥>


■コサメビタキ Asina Brown Flycatcher   2019-4-26


■オオルリ Blue-and-white Flycatcher   2019-4-26


■キガシラセキレイ Citrine Wagtail   2019-4-25


■ムネアカタヒバリ Red-throated Pipit   2019-4-27


■マミジロタヒバリ Richard's Pipit   2019-4-25


■ビンズイ Olive-backed Pipit   2019-4-27


■アトリ Brambling   2019-4-27


■キマユホオジロ Yellow-browed Bunting   2019-4-26  <シロハラホオジロと混群>


■シロハラホオジロ Tristram's Bunting   2019-4-26


■コホウアカ Little Bunting   2019-4-26  <出遇い頭。1/1000秒でも止まらない、かつ後ピン>


■ノジコ Japanese Yellow Bunting   2019-4-26


■アオジ Black-faced Bunting   2019-4-27


■シベリアアオジ[亜種] Black-faced Bunting [subsp.]   2019-4-27

自然の風物  

■有力な探鳥スポット


■全島を覆うメダケの群生


■平坦な処のない島の道   <しばしばミゾゴイが撮影された大浦展望台に続く道>


■トカラヤギ   <野生。人を見ると逃げる。> 


■アサギマダラ<多く見かけた。渡りの途中?>   ■メスグロヒョウモン♀<ただ1回の遭遇>


■サソリモドキ<刺激を受けると酷臭液を噴射する> ■ガ

■放し飼いの飼い猫  <少なくとも十数匹はいる。道にいたビンズイを狙っているところを見た>


■野草  <メダケに負けて雑草さえ極端に少ない>


■宿の食事(上:朝食、夕食)  <新鮮な魚介類のみならず総菜もおいしかった>


撮影・確認鳥リスト  
☆:大群、◎:数羽以上の群れ、○:数羽未満、●および・・・は初見鳥、[  ]は他者情報。
第1回 (2019-4-23〜28) 第2回 (20xx-xx-xx〜xx)
# 種 名
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風雨
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小雨
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薄曇
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 オオミズナギドリ[航路]
 アオバト
 [ミゾゴイ]
 ゴイサギ
 チュウサギ
 コサギ
 アオサギ
 アマサギ
 シロハラクイナ
 ハリオアマツバメ
 トビ
 サシバ
 ハイタカ
 ヤツガシラ
 ブッポウソウ
 ハヤブサ
 サンショウクイ
 [サンコウチョウ]
 ハシブトガラス
 ツバメ
 アカハラツバメ[亜種]
 コシアカツバメ
 イワツバメ
 ショウドウツバメ
 アマミヒヨドリ
 リュウキュウウグイス[亜種]
 リュウキュウメジロ[亜種]
 ムクドリ
 コムクドリ
 アカコッコ
 アカヒゲ
 オオルリ
 ミヤマヒタキ
 ノビタキ
 サメビタキ
 コサメビタキ
 [ツメナガセキレイ]
 キガシラセキレイ
 マミジロタヒバリ
 ムネアカタヒバリ
 ビンズイ
 アトリ
 カワラヒワ
 ホオジロ
 シロハラホオジロ
 キマユホオジロ
 コホウアカ
 ノジコ
 アオジ
 シベリアアオジ[亜種]













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まとめ
第1回 (2019-4-23〜28)

 渡り鳥の入れ替わりが激しい。どれも一日か二日で抜けて行くように見える。密な日と疎な時の割合は優に百倍を超えているとさえ感じられる。滞在を長くすれば必ず良い日が巡ってくる。 探鳥に適する場所は集落周辺と学校校庭、千年ガジュマルとその前の山道で、半径数百メートルに入るが、平坦な場所は校庭とヘリポートしかなく、歩く距離の割には疲れる。 撮影した画像は約5400枚で、丸5日間の離島探鳥としてはとても少ない。

 平島の島民は50名余。離島で学ぶ小中学生10名余の人口構成で、島には二台の自販機の他には売店はなく、ほとんどは通信販売を利用するとのこと。その意味では今様であり進んでいるのかもしれない。一日か二日の時間遅れを容認すれば何でも手に入るだろう。

 一方、全島を覆うメダケが貧弱な植生をさらに劣化させているように感じた。水田などは耕作放棄され雑草の生い茂るままなので、水生小動物や昆虫を餌とする渡り鳥は立ち寄りがたいと思われる。島に留鳥がほとんどいないと島のバーダーが言っていたことも、貧弱な植生によるのかもしれない。

 平島初訪問の第一目標はミゾゴイであった。私の滞在中、土地の若者バーダーS.H氏が二度、コンクリート道路の上で見つけている。薄暗いところを重点的に探していたのは結果的に間違いだった。滞在中、ほぼ40人前後のバーダーに会ったが、みなミヤマヒタキが目的だと知る。 著名なプロバーダーでさえ、三回訪問して空振りと聴いた。私と同じ日にミヤマヒタキを撮ったカメラマンは四回目にして初めて遇ったとのこと。ミヤマヒタキに対して何の欲もなかった私がほとんど労せずして撮れたのはどうしてだろうか。単なる幸運とは思いたくない.....(-_-;)

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