2024-10-19〜28 |
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主要更新 ◆'24-8-10:本欄新設。 |
海外十数ケ国で探鳥を続けてきた。今後特に探鳥したい国は、西からマダガスカル、パプアニューギニア、そしてニュージーランドである。遠藤氏からニュージーランド・ツアーがあると聞いてこれ幸いと氏と共に出かけることにした。ツアーで期待できる野鳥はニュージーランド特有の種が多く大いに期待したい。
ツアーは南から北までかなり長距離の移動を行う。探鳥地は海岸や海上、湿地帯がほとんどであるようで、水鳥中心になろう。ニュージーランドには多くの飛べない鳥や固有種がいる。特にまだ野生のペンギンは撮ったことがないのでとても楽しみである。このワクワク感は久しぶりに味わう。
ただ取り寄せた図鑑をつぶさに見ると、スズメ目の種類がとても少ないように感じた。オセアニアに属し、日本の面積の約70%とそれほど大きくない孤立した島なので種の多様性が育くまれなかったことと、日本のようにユーラシア・北アメリカ北部で繁殖した野鳥の越冬地ではなく、かつ日本で繁殖した野鳥が東南アジアで越冬するような渡り鳥が少ないのではないかと素人なりに推測した。したがってライファーは50に届けば御の字と思った。
そして探鳥が始まり、終わった。撮影枚数は約23,200で、正味8日間にしては少ない。それだけ鳥影が薄かったのだが、特にスズメ目が少なかったのが印象に残る。ただ結果として初見数は53となり、満足だった。ガイドが確認した種のうち3種だけ撮れなかった。これもいたしかたない通常である。
■旅程
■撮影機材
■キーウィ分布(抜粋:Wikipediaより) 夜行性、局地分布から野生での遭遇は難しそうだ。
■スズメ目の小鳥の種類
■初めての体調不良
行程前半で体力を消耗した。冷たい小雨の中アップダウンのある道を10km以上歩いたり、キーウィー探しでは夜9時から11時まで薄暗い懐中電灯で足元を照らしながら歩いたりした。また全行程がタイトで寝不足が続いたことが大きい。最後の三日間は鼻水が出たり、喉が痛くなったりした。現地ガイドのR.R氏にVICKSのVapoDropsを買ってもらったりしたが、直りはしなかった。
海外の探鳥旅行で体調を崩したのは始めてである。「80歳を超えると目に見えて体力が衰えるよ」と常に友人T.T氏に言われていたことが耳に痛い。常に重たいカメラ2台と双眼鏡を肩から提げていたのも利いたのだろう。ガイドのK.T氏から、「(年の割りに)タフですね!」とほめられたが、体調を崩してはそれに値しない。この風邪気味は筋力にも影響を及ぼしたようで、今まで重たいと感じなかった2.4kgほどのNikon Z8+600mm/F6.3を鳥を狙っている間の2〜3分間支えているのができなくなった。
今後の海外探鳥は一台のカメラで間に合わせるべく、1.9kgほどのOMsystem OM-1U+100-400mmに移行することを真剣に考えなければならないと感じている。
■キーウィ目
■ペンギン目
■ミズナギドリ目
■ペリカン目
■コウノトリ目
■カモ目
■タカ目 <猛獣は全くいない、猛禽も極少ないニュージーランド、出遇ったタカ類は本種だけ>
■キジ目
■ツル目
■チドリ目
■ハト目
■オウム目
■ブッポウソウ目
■スズメ目
探鳥地 Birding Spots
ツアーは南から北までかなり長距離の移動を行う。探鳥地は海岸や海上、湿地帯がほとんどであるようで、水鳥中心になろう。ニュージーランドには多くの飛べない鳥や固有種がいる。特にまだ野生のペンギンは撮ったことがないのでとても楽しみである。このワクワク感は久しぶりに味わう。
ただ取り寄せた図鑑をつぶさに見ると、スズメ目の種類がとても少ないように感じた。オセアニアに属し、日本の面積の約70%とそれほど大きくない孤立した島なので種の多様性が育くまれなかったことと、日本のようにユーラシア・北アメリカ北部で繁殖した野鳥の越冬地ではなく、かつ日本で繁殖した野鳥が東南アジアで越冬するような渡り鳥が少ないのではないかと素人なりに推測した。したがってライファーは50に届けば御の字と思った。
そして探鳥が始まり、終わった。撮影枚数は約23,200で、正味8日間にしては少ない。それだけ鳥影が薄かったのだが、特にスズメ目が少なかったのが印象に残る。ただ結果として初見数は53となり、満足だった。ガイドが確認した種のうち3種だけ撮れなかった。これもいたしかたない通常である。
![]() | 出国:東京↓ オークランド↓ クライストチャーチ↓ カイコウラ↓ カイコウラ・ビーチ ↓ 洋上クルーズ↓ クライストチャーチ↓ ダニーデン↓ アルバトロスセンター↓ ダニーデン↓ インバーカギル↓ スチュアート島↓ ハーフムーンベイ↓ ウルバ島↓ インバーカギル↓ オークランド↓ ミランダ↓ プコロコロ・ショアバード・センター↓ ティリティリマタンギ島↓ オークランド↓ 帰国:東京 |
■旅程
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期 日![]() |
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訪 問 地![]() |
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探 鳥 記![]() |
初 見![]() |
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宿 泊 地![]() |
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10-19 | 東京→オークランド | 約11時間のフライト。 | ー | 機中 | |||
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10-20 | オークランド→クライストチャーチ→カイコウラ |
セントアンズラグーンにて水鳥を探鳥。 | 4 | カイコウラ | |||
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10-21 | カイコウラビーチ→洋上クルーズ→クライストチャーチ | クルーズ船は粗目の網に入れた餌を曳行し、それに海鳥が群がる。 | 22 | クライストチャーチ | |||
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10-22 | クライストチャーチ→ダニーデン→アルバトロスセンター |
コガタペンギンの真夜中の帰巣を観察。 | 6 | ダニーデン | |||
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10-23 | ダニーデン→インバーカギル→スチュアート島 | 島に向かう船はかなりの揺れ。積荷が崩れて徐行運転。 | 2 | スチュアート島 | |||
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10-24 | スチュアート島(ハーフムーンベイ) | 一日中雨。深夜にキーウィ探鳥。1〜2分間の遭遇。 | 6 | スチュアート島 | |||
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10-25 | ウルバ島→インバーカギル→オークランド | ウルバ島はうっそうとした森である。枝葉に隠れて撮影が難しい。 | 4 | オークランド | |||
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10-26 | ミランダ(プコロコロ・ショアバード・センター) | 4000を超えるオオソリハシシギの群れ。ハシマガリチドリが出色。 | 2 | オークランド | |||
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10-27 | ティリティリマタンギ島 | タカヘ目標。営巣中で出遇えず。 | 7 | オークランド | |||
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10-28 | オークランド→東京 | 約11時間のフライト。 | ー | ー | |||
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計 | 53 | ||||||
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■撮影機材
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レンズ![]() |
ボディー![]() |
撮影用途![]() |
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(1) Nikkor Z 600mm/F6.3 | Z8 | メインカメラ/野鳥遠景撮影 |
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(2) Nikkor Z 18-140mm/F3.5-6.3 | Z50 | サブカメラ/近景撮影 |
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(3) Zeiss 8.8-25.7mm(24-70mm eq.) | RX100V | スナップ、パノラマ撮影 |
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(4) Nikkor Z 28-400mm/F4-8 | Z8 | バックアップ |
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■キーウィ分布(抜粋:Wikipediaより) 夜行性、局地分布から野生での遭遇は難しそうだ。
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・Apteryx australis キーウィ Southern brown kiwi ・Apteryx haastii オオマダラキーウィ Great spotted kiwi ・Apteryx mantelli キタキーウィ North Island brown kiwi ・Apteryx owenii コマダラキーウィ Little spotted kiwi ・Apteryx rowi オカリトキーウィ Okarito kiwi 森林や藪地などに生息する。夜行性だが、スチュワート島では昼間でも活動する。昆虫の幼虫やクモ、多足類、ミミズ、果実などを食べる。地面や倒木などに、嘴を差し込んだりつついたりして食物を探す。繁殖様式は卵生。体重の4分の1ほどの卵を産む。オスが抱卵する。雛は孵化してから数日で巣の外を歩き回るようになり、自力で食物を探し始める。 マオリ族の間では食用とされたり、羽毛が外套の原料として利用された。農地開発や放牧による生息地の破壊、食用の狩猟、イヌやネコ・オコジョなどの人為的に移入された動物による捕食などにより生息数が減少した。 ![]() |
■スズメ目の小鳥の種類
スズメ目の小鳥がとても少ないことを現地で実感したので、図鑑の掲載鳥を数えてみた。日本の鳥の中には1,2回ほどしか見られていない超希少種も含まれているが、それでもこれほどの差があるとは驚いた。また、ニュージーランドではとくに移入種の割合が大きいのが目立つ。<参考図鑑:No.53 & No.58> | ![]() |
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■初めての体調不良
行程前半で体力を消耗した。冷たい小雨の中アップダウンのある道を10km以上歩いたり、キーウィー探しでは夜9時から11時まで薄暗い懐中電灯で足元を照らしながら歩いたりした。また全行程がタイトで寝不足が続いたことが大きい。最後の三日間は鼻水が出たり、喉が痛くなったりした。現地ガイドのR.R氏にVICKSのVapoDropsを買ってもらったりしたが、直りはしなかった。
海外の探鳥旅行で体調を崩したのは始めてである。「80歳を超えると目に見えて体力が衰えるよ」と常に友人T.T氏に言われていたことが耳に痛い。常に重たいカメラ2台と双眼鏡を肩から提げていたのも利いたのだろう。ガイドのK.T氏から、「(年の割りに)タフですね!」とほめられたが、体調を崩してはそれに値しない。この風邪気味は筋力にも影響を及ぼしたようで、今まで重たいと感じなかった2.4kgほどのNikon Z8+600mm/F6.3を鳥を狙っている間の2〜3分間支えているのができなくなった。
今後の海外探鳥は一台のカメラで間に合わせるべく、1.9kgほどのOMsystem OM-1U+100-400mmに移行することを真剣に考えなければならないと感じている。

■キーウィ目
![]() ■キーウィ Southern Brown Kiwi 現地ガイドが照らす赤色灯のみでの撮影。 ![]() ![]() |
■ペンギン目
![]() ■コガタペンギン Little Penguin ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
■ミズナギドリ目
■ペリカン目
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■コウノトリ目
![]() ■カオジロサギ White-faced Heron ![]() ![]() ![]() ![]() |
■カモ目
■タカ目 <猛獣は全くいない、猛禽も極少ないニュージーランド、出遇ったタカ類は本種だけ>
![]() ■ミナミチュウヒ Swamp Harrier ![]() ![]() |
■キジ目
![]() ■ヌマウズラ Brown Quail ![]() ![]() |
■ツル目
![]() ■オーストラリアセイケイ Australian Swamphen <上の鉄線にアオカワラヒワ> ![]() ![]() |
■チドリ目
■ハト目
![]() ■ニュージーランドバト New Zealand Pigeon ![]() ![]() ■カワラバト Rock Pigeon ![]() ![]() |
■オウム目
![]() ■カカ Kaka <ニュージーランド固有種> ![]() ![]() ■キガシラアオハシインコ Yellow-crowned Parakeet ![]() ![]() |
■ブッポウソウ目
![]() ■ヒジリショウビン Sacred Kingfisher ![]() ![]() |
■スズメ目
探鳥地 Birding Spots
![]() ■カイコウラ海岸 ![]() ![]() ■オタゴ半島 ウのポイントへ ![]() ![]() ■アルバトロスセンターでキンメペンギンを観察するハイドへ向かう。結局遇えなかった。 ![]() ![]() ■聖アン干潟 ![]() ![]() ■プコロコロ 4,000羽のオオソリハシシギらの越冬地、遠方に観察小屋。下:小屋の壁に説明図 ![]() ![]() ![]() ![]() ■ウルバ島 ![]() ![]() ■スチュアート島・キーウィツアー ![]() ![]() ■ツアー一行のバス ![]() ![]() ■クライストチャーチの夕焼け ![]() ![]() |