2017-2-3〜8 |
自然の風物 Nature 詳細日誌 Detailed Diary |
主要更新 ◆'18-12-4:地図の配置変更。 ◆'16-11-25:本欄新設 |
昨年参加した”ワイバード”のカナダ・ツアーでは、現地在住のガイドがピンポイントで探鳥場所を予め設定していたので、次々と希少種に出遇え、とても効率の良い探鳥ができた。これに感激して再度”ワイバード”に参加することにした。自分だけで旅行をセッティングするのに比べ、様々なリスクが軽減されるのも安心である。 事前にスリランカの野鳥の種類を概観したところ、すでに訪問した東南アジアやケニアと重複する種もかなりいるので、初見数は30を超えればまず満足するべきと覚悟していた。しかし予想を裏切って二倍の60種を超えた、大満足である。撮影枚数は16,000枚を少し上回っている。 また、ワイバードの過去の探鳥では遭遇しなかった種も今回いくつか見られたとのことなのでラッキーであった。一番の感激は、インドヤイロチョウに遭遇したことである、それも二度も。二度目はホテルのごみ溜めで餌をあさっていた。優雅な姿に似合わないと考えるのは人間の身勝手であろう。 スリランカは北海道のほぼ80%の面積である。島が小さければ、野鳥の種類・数とも少ない傾向にあると思われるが、小さい割には多いといえよう。おおよそ26種の固有種がいるので、大陸からかなりの程度孤立した島であることを伺わせる。 日本には11の固有種(ヤンバルクイナ、アマミヤマシギ、ヤマドリ、ノグチゲラ、アオゲラ、セグロセキレイ、カヤクグリ、アカヒゲ、アカコッコ、メグロ、ルリカケス[なお、キジを加えて12種とする説もある])がいるが、これに比べればずっと多い。 |
旅程
期日 |
探鳥場所 |
探鳥記 |
初見 |
宿泊地 |
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2-8 | pm■コロンボへ移動 → 成田 am■キトゥルガラ地域 |
再びヤイロチョウに遇う、それもごみ溜めで。 | 2 | 機中 | |||
2-7 | pm■キトゥルガラ地域 am■ヌワラエリア周辺 |
インドヤイロチョウに遇えて感激。 | 10 | キトゥルガラ | |||
2-6 | pm■ヌワラエリア地域 am■ウダワラエ国立公園 |
ウダワラエもジープサファリ。草原性野鳥。 | 11 | ヌワラエリア | |||
2-5 | pm■ティッサマハーラーマ am■ヤーラ国立公園 |
ヤーラもジープサファリ。草原性・湿原性野鳥。 | 10 | ティッサマハーラーマ | |||
2-4 | pm■ティッサマハーラーマ am■ブンダラ国立公園 |
ブンダラで最初のジープサファリ。湿草原性野鳥。 | 13 | ティッサマハーラーマ | |||
2-3 | pm■ハンバントタ周辺 am■アッティリエ自然保護区 |
初日に沢山の初見鳥。幸先良し。 | 15 | ハンバントタ | |||
2-2 | 成田 → コロンボ | ー | コロンボ | ||||
計 | 61 |
■ペリカン目
■ホシバシペリカン Spot-billed Pelican (ティッサマハーラーマ周辺) やっと野生の本種に出遇えた。 ■アジアヘビウ Darter (ブンダラ国立公園) ■アジアコビトウ Little Cormorant (ブンダラ国立公園) ■インドヒメウ Indian Cormorant (ブンダラ国立公園) 真ん中の青い目の個体。両端はアジアコビトウ。 |
■コウノトリ目
■カモ目
■ナンキンオシ Cotton Pygmy-goose (ティッサマハーラーマ周辺) ■リュウキュウガモ Lesser Whistling-duck (ヤーラ国立公園) 右はレンカク |
■タカ目
■キジ目<写真をクリックすると詳細ページへ移動 / Click to detailed contents!>
■インドクジャク Indian Peafowl (ウダワラエ国立公園) 草原のいたるところで見られた。 ■セイロンヤケイ Sri Lanka Junglefowl (ヤーラ国立公園周辺) スリランカ固有種 ■ミフウズラ Barred Buttonquail (ヤーラ国立公園周辺) こんなところで遇えるとは! |
■ツル目
■セイケイ Purple Swamphen (ブンダラ国立公園) ■シロハラクイナ White-breasted Waterhen (ブンダラ国立公園) |
■チドリ目
■ハト目
■ムネアカアオバト Orange-breasted Green Pigeon (ヤーラ国立公園) ■ミカドバト Green Imperial Pigeon (ティッサマハーラーマ周辺) 左はミドリオオゴシキドリ ■キンバト Emerald Dove (キトゥルガラ地域) ■カノコバト Spotted Dove (ヤーラ国立公園) |
■オウム目
■ズアカサトウチョウ Sri Lanka Hanging Parrot (キトゥルガラ地域) ■ホンセイインコ Rose-ringed Parkeet (ティッサマハーラーマ周辺) |
■カッコウ目
■ハイバラカッコウ Grey-bellied Cuckoo (ウダワラエ国立公園) ■オニカッコウ Asian Koel (ティッサマハーラーマ周辺) ■オオバンケン Greater Coucal (ヤーラ国立公園) |
■フクロウ目
■インドオオコノハズク Indian Scops Owl (ティッサマハーラーマ周辺) ■ミナミシマフクロウ Brown Fish Owl (ティッサマハーラーマ周辺) |
■アマツバメ目
■インドショクヨウアナツバメ Indian Swiftlet (ウダワラエ国立公園) ■インドカンムリアマツバメ Crested Treeswift (ヤーラ国立公園) タイ・チェンマイ近郊で既撮影済み。 |
■ブッポウソウ目
■キツツキ目
■ヒメコガネゲラ Lesser Goldenback (ブンダラ国立公園) ■ミドリオオゴシキドリ Brown-headed Barbet (ティッサマハーラーマ周辺) ■キビタイゴシキドリ Yellow-fronted Barbet (キトゥルガラ地域) スリランカ固有種 |
■スズメ目
自然の風物 Nature
島が小さいせいであろう、熱帯といえども南米エクアドルやアフリカ・ケニアなどと比べるとずっと変化に乏しい。一番高い山が2,500m程度であり、気候帯も単純であるのが要因だろう。それでもなお、甲虫だけでなく蝶の少ないのには唖然とした。一枚の写真とて撮れなかった。
いっぽう、遇えれば幸運というヒョウについては、ウダワラエ国立公園で藪の中を歩く一頭の腹だけは見られた。また、沢山いるはずのゾウも水浴びしている個体と、林に消える去る個体の二頭だけである。乾季といえども、例年はもっと水が溜まっているとのこと。今年は特に水が少ないので、生態系が少し狂っているのかもしれない。
■ブンダラ国立公園入口 ■ブンダラ国立公園でのサファリ ■ミズオオトカゲ (アッティリエ自然保護区) ■クロコダイル (ブンダラ国立公園) ■インドオオコウモリ Indian Flying Fox (ティッサマハーラーマ周辺) 道端の高木群に鈴なり。 ■スリランカゾウ(上:ヤーラ国立公園、下:ウダワラエ国立公園) 本来多く見られるはずが、たった2頭に出遇っただけ。 ■イノシシ(ヤーラ国立公園) ■バッファロー(ヤーラ国立公園) ■シカ(ヤーラ国立公園) ■サル(ブンダラ国立公園) ■リス (アッティリエ自然保護区 ■マングース(ヤーラ国立公園 ■トカゲ(ウダワラエ国立公園 ■茶畑(ヌワラエリア) この高原は世界的に有名な茶の名産地。 ■ジャックフルーツ(キトゥルガラ地域) 鳥は喜んで喰うが、スリランカ人は食べないそうだ? ■宝石の原石? スリランカはダイヤを除く宝石多産地。商店の店先に無造作に積み上げられていた原石? |