タージ・マハール

 第2回:2025-4-15〜27
 第1回:2018-11-27〜12-2




主要更新
◆'21-11-9:シベリアノビタキをノビタキに変更。
◆'20-10-9:シベリアノビタキ[仮名]追加。
◆'18-12-29:オジロヤブチメドリ追加。
◆'18-7-4:本欄新設
第2回:2025-4-15〜27  筒井氏からの紹介で西遊旅行のインド東北部探鳥に参加することとした。謳い文句は 「インド島北部で希少種との出会いを求めて ヒマラヤ山脈の東端にあるこの地域は、世界でも有数の鳥相の豊かなエリアであるとともに、長く入域が制限されてきた秘境。近年までごく稀にしか記録されず謎のベールに包まれた鳥が多く分布するナガランド&アルナチャール・プラデーシュ州での探鳥企画です。」とある。



■旅程

期 日
訪 問 地
探 鳥 記
初 見
宿 泊 地

4-15 東京→デリー   0
4-16 デリー→ディマプール→チザミ   0 チザミ
4-17 チザミ→フェク   0 フェク
4-18 フェク→コノマ   0 コノマ
4-19
4-20
コノマ   0 コノマ
4-21 コノマ→ジョルハート
  0 ジョルハート
4-22 ジョルハート→ローイン(マヨディヤ峠)   0 ローイン近郊
4-23 ローイン(マヨディヤ峠) 
  0 ローイン近郊
4-24 ローイン(マヨディヤ峠)   ローイン近郊
4-25 ローイン(マヨディヤ峠)   ローイン近郊
4-26 ローイン→ディブルガル→デリー   機中
4-27 東京着  

0
第1回:2018-11-27〜12-2  ワイバードから事前に配布された野鳥リストを見ると、遭遇が期待される全161種の内ライファー(初見鳥)は49種にしかならなかった。実感はないが探鳥成果が着実に積み上がっているようだ。喜びと諦めがない交ぜになる。目標を設定してもどうにかなるものではないが、やる気を持続させるため40種をターゲットと表明した。種としては第一目標:スナバシリ、第二目標:コノドジロムシクイ、第三目標:ヤナギムシクイである。日本での希少度に捕らわれているのを感じる。

 インド訪問は生涯初めてである。メディアでは頻繁に紹介されるので、市街地の酷い猥雑さや交通渋滞には驚かなかったが、ケオラディオ湿原の広大さ、水鳥の半端ではない密度には驚嘆した。日本の谷津干潟などを思い浮かべると落涙を禁じえない。国土面積が日本の約9倍であることよりは、英国統治下で自然保護に力を入れていたことによると思われる。しかし、その自然保護は半ば英国人や富裕層の狩猟ゲームを豊かにする目的であったともいえる。

 撮影枚数は海外探鳥の中ではモンゴルの次に少なく、16000枚を少し越えただけであった。湖沼中心の探鳥で、出遇った種類が少なかったことによるであろう。スリランカでもほぼ16000枚強だったので、偶然とはいえ何らかの繋がりを感じる。
 整理を終わってみると、スリランカとの重複がとても多く、沢山出遇ったと感じるよりは現実の成果は少ない。オニカッコウ、ハシブトハイガシラスズメヒタキ、ヒメマミジロタヒバリ、ニシハイイロペリカン、クロノビタキ、ハイガシラヒタキはすでに撮っているのに忘れていた(これらを除くとリスト中ライファーは45種)。その結果、優に40を越えると喜んでいたライファーは目標に一つ届かぬ39種であった。



期日
探鳥場所
探鳥記
初見
宿泊地

12-3 デリー → 成田 機中
12-2 pm■デリーへ移動
am■タージマハール観光&探鳥
タージマハール45分自由見学のち、傍を流れるヤムナー河原に降りて探鳥 0 機中
12-1 pm■サーサロバ保護区
am■クム・ヘール畑作地
サーサロバでは撮影せず。アグラ近郊クム・ヘールではもっぱらスナバシリ探索。 3 アグラ
11-30 終日■ケオラディオ国立公園 今日は、中心部からゲートまで探索。徒歩二万歩以上。 6 バラトプール
11-29 終日■ケオラディオ国立公園 面積29km2の広大な湿原の北側ゲート周辺のわずかの場所を探鳥。 7 バラトプール
11-28 pm■スワン・レイク
am■サリスカ国立公園
トラが棲むサリスカはジープで移動。スワン・レイクの名に違い、白鳥はおらず。 16 バラトプール
11-27 pm■サリスカ国立公園へ移動
am■ダムダマ湖
湖の岸にはいくつかの水鳥がいたが多くはなかった。周辺の藪にライファーが多かった。 7 サリスカ
11-26 成田 → デリー   デリー空港周辺
初見数合計 39



■カイツブリ目

■カンムリカイツブリ Great Crested Grebe (ケオラディオ国立公園)


■カイツブリ Little Grebe (ケオラディオ国立公園) 虹彩の色:日本は黄色、ここは橙色。


■コウノトリ目

■インドトキコウ Painted Stork (ケオラディオ国立公園)


■スキハシコウ Asian Openbill (ダムダマ湖/デリー近郊)


■シロエリコウ Woolly-necked Stork (ケオラディオ国立公園)


■セイタカコウ Black-necked Stork (ケオラディオ国立公園) 足を折り曲げていた、残念!


■フラミンゴ目

■オオフラミンゴ Greater Flamingo (ケオラディオ国立公園)


■カモ目

■ハイイロガン Greylag Goose (ケオラディオ国立公園)


■インドガン Bar-headed Goose (スワン・レイク/デリー近郊)


■アカボシカルガモ Spot-billed Duck (スワン・レイク/デリー近郊)


■コブガモ Knob-billed Duck (ケオラディオ国立公園)


■リュウキュウガモ Lesser Whistling-Duck (ケオラディオ国立公園)


■アカツクシガモ Ruddy Shelduck (サリスカ国立公園)


■ナンキンオシ Cotton Pygmy-goose (ケオラディオ国立公園)


■タカ目

■ミミハゲワシ Red-headed Vulture  (ダムダマ湖)


■エジプトハゲワシ Egyptian Vulture (ケオラディオ国立公園)


■インドハゲワシ Indian Vulture (サリスカ国立公園)


■インドワシ Indian Spotted Eagle (ケオラディオ国立公園) カラフトワシとの区別に確信がない。


■カラフトワシ Greater Spotted Eagle (ケオラディオ国立公園) インドワシとの区別に確信がない。 


■カンムリワシ Crested Serpent Eagle (サリスカ国立公園)


■ヨーロッパチュウヒ Weatern Marsh Harrier (ケオラディオ国立公園)


■タカサゴダカ Shikra (ケオラディオ国立公園)  モビングされて反撃し、カラスを蹴散らす!


■カタグロトビ Black-winged Kite (ケオラディオ国立公園)  チャイロオナガにモビングされる。


■アカアシチョウゲンボウ Amur Falcon  (ケオラディオ国立公園)


■キジ目<写真をクリックすると詳細ページへ移動 / Click to detailed contents!>

■インドクジャク Indian Peafowl (サリスカ国立公園) 非繁殖期ゆえ雄の大きな飾り羽根はない。


■シマシャコ Grey Francolin (サリスカ国立公園)


■ツル目

■オオヅル Sarus Crane  (ケオラディオ国立公園)


■セイケイ Purple Swamphen  (ケオラディオ国立公園)


■シロハラクイナ White-breated Waterhen (ケオラディオ国立公園)


■チドリ目

■インドスナバシリ Indian Courser  (クム・ヘール村)


■アジアレンカク Bronze-winged Lapwing (ケオラディオ国立公園)


■インドトサカゲリ Red-wattled Lapwing (ケオラディオ国立公園)


■タシギ Common Snipe (アグラ地域)


■ソリハシセイタカシギ Pied Avocet (スワン・レイク/デリー近郊)


■オジロトウネン Temminck's Stint (タージマハール裏手河原) 地面の白っぽい物はほとんどがゴミ 


■カワアジサシ River Tern (スワン・レイク/デリー近郊) 淡水に棲む。


■ハト目

■キアシアオバト Yellow-footed Green Pigeon (ケオラディオ国立公園) 番でいる時が多いらしい。 


■ワライバト Laughing Dove (ケオラディオ国立公園)


■シラコバト Eurasian Collared Dove (アグラ地域) バスの駐車場、人を恐れず近づいてくる。


■カワラバト Rock Pigeon (スワン・レイク/デリー近郊)


■カノコバト Spotted Dove (アグラ地域)


■オウム目

■ホンセイインコ Rose-ringed Parakeet  (ケオラディオ国立公園)


■カッコウ目

■オニカッコウ Asian Koel  (ケオラディオ国立公園)


■オオバンケン Greater Coucal (ケオラディオ国立公園)


■フクロウ目

■インドコキンメフクロウ Spotted Owlet  (ケオラディオ国立公園)


■ウスグロワシミミズク Dusky Eagle Owl (ケオラディオ国立公園)


■カツオドリ目

■アジアヘビウ Darter (ケオラディオ国立公園)


■インドヒメウ Indian Cormorant (ケオラディオ国立公園)


■アジアコビトウ Littler Cormorant (ケオラディオ国立公園)


■ペリカン目

■モモイロペリカン Great White Pelican (ケオラディオ国立公園)


■クロトキ Black-headed Ibis (ケオラディオ国立公園)


■ブロンズトキ Glossy Ibis (ケオラディオ国立公園)


■インドアカガシラサギ Indian Pond Heron (ケオラディオ国立公園)


■ムラサキサギ Purple Heron (ケオラディオ国立公園)


■ヘラサギ Eurasian Spoonbill (ケオラディオ国立公園)


■ブッポウソウ目

■アオショウビン White-throated Kingfisher  (ケオラディオ国立公園)


■ヒメヤマセミ Pied Kingfisher  (ケオラディオ国立公園)   やっと小魚をゲット!


■ミドリハチクイ Green Bee-eater  (ケオラディオ国立公園)


■インドコサイチョウ Indian Grey Hornbill  (ケオラディオ国立公園)


■ヤツガシラ Eurasian Hoopoe  (ダムダマ湖)


■キツツキ目

■ヒメコガネゲラ Black-rumped Flameback  (ケオラディオ国立公園)


■ミドリオオゴシキドリ Brown-headed Barbet  (ケオラディオ国立公園)


■ムネアカゴシキドリ Coppersmith Barbet  (ケオラディオ国立公園)


■スズメ目

■コサンショウクイ Small Minivet  (サリスカ国立公園)


■ニシコウライウグイス Indian Golden Oriole  (ケオラディオ国立公園)


■ツチイロヤブチメドリ Jungle Babbler  (ダムダマ湖)


■オジロヤブチメドリ Jungle Babbler  (クム・ヘール村)


■スジカブリヤブチメドリ Common Babbler  (サリスカ国立公園)


■キンメセンニュウチメドリ Yellow-eyed Babbler  (ダムダマ湖)


■モズサンショウクイ Common Woodshrike  (サリスカ国立公園) 名前と違ってオオハシモズ科


■クロビタイセアカモズ Bay-backed Shrike  (サリスカ国立公園)


■ミナミオオモズ Southern Grey Shrike  (クム・ヘール村)


■タカサゴモズ Long-tailed Shrike  (ケオラディオ国立公園)


■アカモズ Brown Shrike  (ケオラディオ国立公園)


■オウチュウ Black Drongo  (アグラ地域)


■チャイロオナガ Rufous Treepie  (ケオラディオ国立公園)


■ヒガシハシブトガラス Eastern Large-billed Crow  (ケオラディオ国立公園)


■イエガラス House Crow  (アグラ地域)


■カンムリヒバリ Crested Lark  (ダムダマ湖)


■タイワンヒバリ Oriental Skylark  (アグラ地域)


■ハイバラメジロ Oriental White-eye  (ダムダマ湖)


■オナガサイホウチョウ Common Tailorbird  (ダムダマ湖)


■アジアマミハウチワドリ Plain Prinia  (クム・ヘール村/デリー近郊)


■シロハラハウチワドリ Ashy Prinia  (クム・ヘール村/デリー近郊)


■ハイイロハッカ Bank Myna  (アグラ地域/デリー近郊)


■インドハッカ Common Myna  (ダムダマ湖)


■ズグロムクドリ Brahminy Starling  (ケオラディオ国立公園)


■ホオジロムクドリ Asian Pied Starling  (ケオラディオ国立公園)


■ハイガシラスズメヒバリ Ashy-crowned Sparrow Lark  (クム・ヘール村)


■インドチャイロツバメ Dusky Crag Martin  (ケオラディオ国立公園) 尾先の白い斑点が識別の決め手。


■タイワンショウドウツバメ Grey-throated Martin  (ケオラディオ国立公園)


■シロミミヒヨドリ White-eared Bulbul  (ケオラディオ国立公園)


■シリアカヒヨドリ Red-vented Bulbul  (サリスカ国立公園)


■コノドジロムシクイ Lesser Whitethroat  (ケオラディオ国立公園)


■ヤナギムシクイ Greenish Warbler  (ケオラディオ国立公園)


■バフマユムシクイ Hume's Leaf Warbler  (ケオラディオ国立公園)


■チフチャフ Chiffchaff  (ケオラディオ国立公園)


■ムラサキタイヨウチョウ Purple Sunbird  (ケオラディオ国立公園)


■クロジョウビタキ Black Redstart  (サリスカ国立公園)


■クロノビタキ Pied Bushchat  (ダムダマ湖)


■ノビタキ Siberian Stonechat  (クム・ヘール村/デリー近郊)


■ハイガシラヒタキ Grey-headed Canary Flycatcher  (ケオラディオ国立公園)


■ニシオジロビタキ Red-throated Flycatcher  (ケオラディオ国立公園)


■オガワコマドリ Bluethroat  (ケオラディオ国立公園)


■インドヒタキ Indian Robin  (クム・ヘール村)


■イナバヒタキ Isabelline Wheatear  (クム・ヘール村)


■サバクヒタキ Desert Wheatear  (クム・ヘール村)


■シキチョウ Oriental Magpie Robin  (ダムダマ湖)


■オオハクセキレイ White-browed Wagtail  (スワン・レイク/デリー近郊) セグロセキレイそっくり!


■ホオジロハクセキレイ White Wagtail  (ダムダマ湖)


■ツメナガセキレイ Yellow Wagtail  (ダムダマ湖)


■キガシラセキレイ Citrine Wagtail  (ダムダマ湖)


■ヒメマミジロタヒバリ Paddyfield pipit  (クム・ヘール村)


■ムナグロコウヨウジャク Black-breasted Weaver  (サリスカ国立公園)


■アカマシコ Common Rosefinch  (サリスカ国立公園)


■コイワスズメ Chestnut-shouldered Petronia(Yellow-throated Sparrow)  (サリスカ国立公園)


■イエスズメ House Sparrow  (サリスカ国立公園)


■ギンバシ Indian Silverbill  (クム・ヘール村)


■シマキンパラ Scaly-breasted Munia  (ケオラディオ国立公園) 朝一、霧の中。 

自然の風物   Nature
 マスメディアに紹介される熱帯地方は野生動物や昆虫にあふれているが、実際に訪れてみると期待よりは遙かに野の花や昆虫の密度は低いことをしばしば経験している。また、この時期インドは乾期に入っており、野生植物は精気がないし農作物は水不足の様態を示している。まあ、ここはアマゾンを筆頭にあげるような熱帯密林とは異なり、デカン高原という半乾燥地帯という認識の方が正しいのであろう。

■風景  Landscapes

■ダムダマ湖


■スワン・レイク


■ケオラディオ湿原


■ケオラディオ国立公園入口


 ・輪タクで湿原中央部の出発点まで運んでもらう。朝方は霧が濃く、撮影に適さない。


■ケオラディオ湿原




■菜の花畑  いたる処に広大な菜の花畑があった。


■運ぶ!


■遊ぶ!


■織る!


■食べる!   ランチ:はっきり言っておいしくはない。




■クム・へール村の野菜畑



■動物  Animals

■アンテロープ  四つ足動物はとても少なかった。


■仲間どうして、力を競う。


■トラの足跡(サリスカ国立公園) 崩れていないところを見ると、歩いてからそう時間が経っていないだろう。


■クロコダイル (サリスカ国立公園)


■哺乳類 (サリスカ/ケオラディオ国立公園)


■コウヨウジャクの巣

■昆虫  Insects   甲虫は一匹も見なかった。



■植物  Plants

■豆  鞘の長さは30cmに達する。



■レンズ破壊事故   An accident of 500-mm lens broken
 29日朝、エジプトハゲワシを撮影中、カメラごと三脚が倒れた。下の地面は一面凸凹で所々に小さな孔がある硬い土道であり、凸の部分に当たったのか写真のように500mmレンズの前玉部分がちぎれた。
 この硬い土道は、牛や鹿などの大形野生動物が歩き回った湿原の縁の部分が乾季に固まって凸凹になったものであり、小さな孔が無数にある。ここに立てた三脚の一本が僅かにずれて孔に入り込みカメラごと三脚が倒れた。
 遠征旅行では必ずサブシステム(今回は300mm/F4 + TC14E3 + D500)を背中に背負っているので、嘆く間もなくすぐに切り替えた。




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