南北約1.5km、標高12m余の小島。 渡り鳥の格好の休息地で、 確認野鳥:約300種。






 ■掲載野鳥リスト(太字は初見鳥)

主要更新
◇'14-5-18:舳倉島第1回と2回を合体
 
  並び順は日本鳥類目録改訂第7版(鳥類学会2012)に準拠 <写真をクリックすると詳細ページへ移動>

■シロエリオオハム Pacific Loon 2017-5-5  <オオハムとの区別が難しい>
■オオミズナギドリ Streaked Shearwater 2017-5-5 
■ヒメウ Pelagic Cormorant 2011-4-21 
■ゴイサギ Black-crowned Night Heron 2011-4-24 <本種が飛んでいるのは新鮮>
■シロチドリ Kentish Plover 2011-4-28
■オオメダイチドリ Greater Sand Plover 2011-4-25
■セイタカシギ Black-winged Stilt 2011-4-28 < 谷津干潟で見慣れていたが、ここで見られるとはびっくりした>
■アオアシシギ Common Greenshank 2011-4-25
■イソシギ Common Sandpiper 2012-4-25   <イソシギは磯にいてこそ様になる>
■オオジシギ Latham's Snipe 2011-4-22 <草原の鳥オオジシギでさえ、渡りの時期には海辺にいる>
■コシャクシギ Little Curlew 2012-4-29 
■チュウシャクシギ Whimbrel 2017-5-6 
■タカブシギ Wood Sandpiper 2011-4-27 <長旅で疲れていたのだろう。寄っても関心を示さない>
■アカエリヒレアシシギ Red-necked Phalarope 2017-5-5
■ハイイロヒレアシシギ Red Phalarope 2017-5-5
■ミサゴ Osprey 2017-5-5
■ハイタカ Eurasian Sparrowhawk 2011-4-20
■チョウゲンボウ Common Kestrel 2017-5-7
■チゴハヤブサ Eurasian Hobby 2017-5-6
■オオコノハズク Collared Scops Owl 2011-4-28 <毎年来るらしい、知る者だけが見つけられる>
■サンショウクイ Ashy Minivet 2017-5-7 <今回も頻繁に間近で撮ることができた>
■ミヤマガラス Rook 2012-4-26
■ヒメコウテンシ Red-capped Lark 2012-4-25
■コシアカツバメ Red-rumped Swallow 2017-5-9
■アカハラツバメ(亜種) Barn Swallow (sub)  2017-5-9  <撮っているときには気がつかなかった>
■ウグイス Japanese Bush Warbler 2017-5-5 <鳴いていれば確実にウグイスと云える>
■カラフトウグイス(亜種) Japanese Bush Warbler (sub) 2017-5-5 <背中の灰色味が強い。>
■チョウセンウグイス Korean Bush Warbler 2017-5-5
■ヤブサメ Asian Stubtail 2017-5-5
■メボソムシクイ Japanese Leaf Warbler 2017-5-8
■エゾムシクイ Sakhalin Leaf Warbler 2017-5-9
■センダイムシクイ Eastern Crowned Leaf Warbler 2017-5-9
■カラフトムシクイ Pallas's Leaf Warbler 2011-4-26 <レベル4の希少種、ピンぼけが悔しい!!>
■キマユムシクイ yellow-browed Warbler 2017-5-9 
■ムジセッカ Dusky Warbler 2017-5-9
■メジロ Japanese White-eye 2017-5-7
■ムクドリ Grey Starling 2017-5-7 
■コムクドリ Chestnut-cheeked Starling 2012-4-27 
■ホシムクドリ Common Starling 2011-4-24
■マミジロ Siberian Thrush 2012-4-27
■トラツグミ Scaly Thrush 2011-4-22
■カラアカハラ Grey-backed Thrush 2011-4-27  <レベル4の希少種>
■クロツグミ Japanese Thrush 2011-4-29
■アカハラ Brown-headed Thrush 2011-4-22
■ツグミ Dusty Thrush 2011-4-22
■ハチジョウツグミ(亜種) Dusky Thrush (sub) 2012-4-26
■マミチャジナイ Eyebrowed Thrush 2017-5-6
■コマドリ Japanese Robin  2011-4-24 <曇り、かつ藪の中で暗かったが、間近だったのでよい写真となった>
■ノゴマ Siberian Rubythroat 2012-4-28
■コルリ Siberian Blue Robin 2017-5-6 
■シマゴマ Rufous-tailed Robin 2017-5-7
■ルリビタキ Red-flanked Bluetai 2011-4-25
■ジョウビタキ Daurian Redstart 2011-4-28
■ノビタキ Common Stonechat 2011-4-21  <滞在の前半はこのノビタキが多く見られた>
■コサメビタキ Asian Brown Flycatcher 2017-5-6
■サメビタキ Dark-sided Flycatcher 2017-5-8
■キビタキ Narcissus Flycatcher 2017-5-9
■ムギマキ Mugimaki Flycatcher 2017-5-5
■オオルリ Blue-and-white Flycatcher 2017-5-7  
■チョウセンオオルリ(亜種) Blue-and-white Flycatcher (sub) 2017-5-7  
■ニュウナイスズメ Russet Sparrow 2011-4-27 <ニュウとは黒子のこと、スズメとちがってほほにこれがない>
■シベリアツメナガセキレイ(亜種) Yellow Wagtail (sub) 2017-5-8 <キタツメナガセキレイとの野外識別困難 >
■ホオジロハクセキレイ(亜種) White Wagtail (sub) 2012-4-28 <通常より尾がずっと短い>
■タイワンハクセキレイ(亜種) White Wagtail (sub) 2011-4-21
■ビンズイ Olive-backed Pipit 2011-4-28
■マミジロタヒバリ Richard's Pipit 2017-5-8
■ムネアカタヒバリ Red-throated Pipit 2017-5-5 <ユスリカの群れの中に入って捕食していた>
■タヒバリ Water Pipit 2011-4-25
■アトリ Brambling 2011-4-26
■カワラヒワ Oriental Greenfinch 2017-5-6 
■マヒワ Eurasian Siskin 2011-4-28
■ベニマシコ Long-tailed Rosefinch 2011-4-22
■シメ Hawfinch 2017-5-5  <黒い涙を流しているように見えて怖い顔だが愛嬌がある>
■イカル Japanese Grosbeak 2017-5-7
■シロハラホオジロ Tristram's Bunting  2012-4-26
■ホオアカ  Chestnut-eared Bunting 2017-5-8
■コホウアカ Little Bunting  2017-5-5
■キマユホオジロ Yellow-browed Bunting  2017-5-6
■カシラダカ Rustic Bunting 2011-4-29
■シマノジコ Chestnut Bunting 2017-5-7
■ノジコ Japanese Yellow Bunting 2012-4-25
■ズグロチャキンチョウ Black-headed Bunting 2017-5-5
■アオジ Black-faced Bunting 2017-5-6
■シベリアアオジ Black-faced Bunting 2017-5-7
■クロジ♀ Grey Bunting 2017-5-6
■コジュリン Japanese Reed Bunting 2011-4-22
■オオジュリン Common Reedd Bunting 2011-4-20


自然の風物   ■ヘグラマイマイ

 舳倉島はとても小さいから、動植物の生態系は貧弱なのである。Wikipediaの舳倉島の記述では、年間を通して見る事が出来る留鳥はハクセキレイなど四種類に留まるとのこと。ハヤブサは出張してくるのだし、スズメも居着いてはいないとのことである。私が出遇った野鳥の中でハクセキレイ以外の三種は、山勘でウミネコ、メジロ、ダイサギと推定する。
 昆虫や小動物もほとんど目につかないが、中でも興味深いのは左巻きカタツムリである(ヘグラマイマイ)。普通のカタツムリは右巻きなので、どうしたのであろうか? 突然変異で左巻きが生まれたとしても、それが右巻きを駆逐した理由は何であろうか?
 
ヒダリマキマイマイ
 ヒダリマキマイマイ(左巻蝸牛)Euhadra quaesita は、有肺目オナジマイマイ科に分類されるカタツムリの一種。日本の本州北部と周辺島嶼に分布し、比較的目に付く機会も多い。また、チャイロヒダリマキマイマイ(茶色左巻蝸牛)E. q. montiumヘグラマイマイ(舳倉蝸牛)E. q. heguraensis の2亜種が知られる。
[ 特徴 ]
 成貝は直径50mm前後。やや高い円錐形で、和名通り左巻きである。左巻きの巻貝は珍しく、学名にある"quaesita"も「稀な」という意味がある。軟体の背面は黒や黄褐色の斑点が点在するが、生息環境により変異がある。
 本州の中部地方・関東地方・東北地方に分布し、伊豆諸島や石川県舳倉島・山形県飛島など周辺離島にも分布する。 半樹上性で湿った場所を好み、森林や草原など比較的幅広い環境に生息するが、市街地や水田などでは少ない。生態は不明な点も多いが、枯葉やキノコなどを餌とする。コンクリートなどの人工物についた藻類を食べて、これらに食痕を残すこともある。飼育下ではサツマイモやイカの甲など様々なものを食べる。
 <Wikipediaより抜粋して転載>
    <2017-5-18記>


撮影・確認鳥リスト  
■第3回 (2017-5-5〜9)
  (自身が撮影あるいは確認した種:71種(外、他者確認:6種))

☆:特に多い、◎:数羽以上の群れ、○:数羽以下、太字および●★は私の初見鳥、(  )は他者確認。

種 名 5日
小雨
後晴
6日
雨風
後晴
7日
快晴
強風
8日
快晴
強風
9日
薄曇

備 考
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
72
73
74
75
76
77
78
 ドバト
 カラスバト(声)
 シロエリオオハム
 オオミズナギドリ
 ヒメウ
 ウミウ
 アオサギ
 ダイサギ
 チュウシャクシギ
 アカエリヒレアシシギ
 ハイイロヒレアシシギ
 ウミネコ
 (オオセグロカモメ)
 ミサゴ
 トビ
 ハヤブサ
 チゴハヤブサ
 チョウゲンボウ
 サンショウクイ
 (コウライウグイス)
 ハシブトガラス
 (ヒメコウテンシ)
 ツバメ
 アカハラツバメ(亜種)
 コシアカツバメ
 ヒヨドリ
 ウグイス
 チョウセンウグイス
 ヤブサメ
 ムジセッカ
 キマユムシクイ
 センダイムシクイ
 エゾムシクイ
 メボソムシクイ
 メジロ
 ムクドリ
 (コムクドリ)
 (マミジロ)
 クロツグミ
 マミチャジナイ
 シロハラ
 アカハラ
 ツグミ
 (ノゴマ)
 コルリ
 シマゴマ
 ルリビタキ
 ジョウビタキ
 ノビタキ
 イソヒヨドリ
 コサメビタキ
 サメビタキ
 キビタキ
 ムギマキ
 オオルリ
 チョウセンオオルリ(亜種)
 シベリアツメナガセキレイ(亜種)
 キセキレイ
 ハクセキレイ
 マミジロタヒバリ
 ビンズイ
 ムネアカタヒバリ
 アトリ
 カワラヒワ
 ウソ
 シメ
 イカル
 ホオジロ
 シロハラホオジロ
 ホオアカ
 コホオアカ
 キマユホオジロ
 カシラダカ
 シマノジコ
 ズグロチャキンチョウ
 アオジ
 シベリアアオジ(亜種)
 クロジ












(○)


































































































































































(○)

(○)














(○)
(○)





(○)











































































































































































































第2回 (2012-4-24〜29)   (自身が撮影あるいは確認した種:64種(外、他者情報:13種))

◎:数羽以上の群れ、○:数羽以下、太字および●は私の初見鳥、(  )は他者確認。
種 名 24日
小雨
25日
薄曇
26日
風雨
27日
薄曇
28日
快晴
29日
快晴
備 考
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
72
73
74
75
76
77
 オオハム
 シロエリオオハム
 オオミズナギドリ
 ウトウ
 ウミウ
 アオサギ
 チュウサギ
 ホシハジロ
 (オシドリ)
 ミサゴ
 トビ
 ハイタカ
 ハヤブサ
 バン
 イソシギ
 (クサシギ)
 コシャクシギ
 ウミネコ
 オオセグロカモメ
 ツツドリ
 ドバト
 (カラスバト)
 (カワセミ)
 ヤツガシラ
 ツバメ
 イワツバメ
 ヒメコウテンシ
 ハクセキレイ
 タイワンハクセキレイ
 ホオジロハクセキレイ
 ビンズイ
 ムネアカタヒバリ
 サンショウクイ
 ヒヨドリ
 (シマゴマ)
 ノゴマ
 コルリ
 ルリビタキ
 ノビタキ
 マミジロ
 (クロツグミ)
 アカハラ
 (カラアカハラ)
 シロハラ
 ツグミ
 ハチジョウツグミ(亜種)
 コマドリ
 マミチャジナイ
 ヤブサメ
 ウグイス
 センダイムシクイ
 エゾムシクイ
 キマユムシクイ
 (ムジセッカ)
 キビタキ
 オオルリ
 サメビタキ
 コサメビタキ
 (ムギマキ)
 メジロ
 シロハラホオジロ
 ホオアカ
 カシラダカ
 ノジコ
 アオジ
 アトリ
 カワラヒワ
 ベニマシコ
 (ウソ)
 (シメ)
 スズメ
 ムクドリ
 コムクドリ
 (ギンムクドリ)
 ミヤマガラス
 ハシボソガラス
 ハシブトガラス



































































































(○)

















(○)
































(○)


















(○)



















(○)




(○)



























(○)
(○)















(○)

























(○)







(○)



(○)






(○)












































(○)







































































































































■第1回 (2010-4-20〜29)    (自身が撮影あるいは確認した種:83種(外、他者確認:15種)) 

◎:数羽以上の群れ、○:数羽以下、●は私の初見鳥、(  )は他者確認。



種 名
20日
21日
22日
晴後雨
23日
24日
雨後晴
25日
曇後晴
26日
曇後晴
27日
風雨
28日
29日
薄曇

備 考
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
72
73
74
75
76
77
78
79
80
81
82
83
84
85
86
87
88
89
90
91
92
93
94
95
96
97
98
 オオミズナギドリ
 (カンムリウミスズメ)
 ウミウ
 ヒメウ
 アオサギ
 チュウサギ
 コサギ
 ゴイサギ
 クロサギ
 カルガモ
 コガモ
 (ミサゴ)
 トビ
 ハイタカ
 ハヤブサ
 (チゴハヤブサ)
 コチドリ
 シロチドリ
 メダイチドリ
 オオメダイチドリ
 キョウジョシギ
 イソシギ
 タカブシギ
 オオジシギ
 セイタカシギ
 ウミネコ
 セグロカモメ
 ウトウ
 キジバト
 ドバト
 オオコノハズク
 カワセミ
 ヤツガシラ
 (アカゲラ)
 ツバメ
 コシアカツバメ
 キセキレイ
 ハクセキレイ
 タイワンハクセキレイ(亜種)
 ビンズイ
 ムネアカタヒバリ
 タヒバリ
 サンショウクイ
 ヒヨドリ
 コマドリ
 (ノゴマ)
 ルリビタキ
 ジョウビタキ
 ノビタキ
 イソヒヨドリ
 (マミジロ)
 トラツグミ
 カラアカハラ
 クロツグミ
 アカハラ
 シロハラ
 ツグミ
 (ハチジョウツグミ(亜種))
 ヤブサメ
 ウグイス
 (ムジセッカ)
 カラフトムシクイ
 エゾムシクイ
 センダイムシクイ
 (キクイタダキ)
 キビタキ
 (ムギマキ)
 オオルリ
 コサメビタキ
 メジロ
 ホオジロ
 コジュリン
 シロハラホオジロ
 ホオアカ
 (コホウアカ)
 キマユホオジロ
 カシラダカ
 ミヤマホオジロ
 ノジコ
 アオジ
 シベリアアオジ(亜種)
 オオジュリン
 アトリ
 カワラヒワ
 マヒワ
 (ベニヒワ)
 (コベニヒワ)
 ベニマシコ
 (オオマシコ)
 ウソ
 イカル
 シメ
 ニュウナイスズメ
 (コムクドリ)
 ホシムクドリ
 ムクドリ
 ミヤマガラス
 ハシブトガラス
(◎)

















































































































































































































(○)



























(○)















(○)


































(◎)
























































































































































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(○)

















































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(○)


























































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(○)





















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紀行文  

■第3回 (2017-5-5〜9)

 昔、5月はベテランたちの貸し切りと聞いていたのだが、ダメ元と電話したら、6〜8日が空いているという。勇んで予約した。出発日が近づいてきたら気持ちがはやり、もう一日前倒しにできないかと問い合わせたらOKであった。4日、安房峠のトンネルを通る下道を使い、途中二回の仮眠を取りながら11時間かけて輪島に着いた。この道が最短距離でも約450kmある。全行程のほとんどを高速にすると約550kmに伸びるが、1時間ほど短いとカーナビが教える。

 車中泊し5日の船は9時出航だ。船乗りが言うにはべた凪で、小さい船でもほとんど揺れなかった。だが、小雨の中の海鳥撮影は難儀だった。ただし、初見のアカエリヒレアシシギが出たので、不満はない。
 船会社の予想によると明日からの三日間は欠航の恐れがあるという。それを聞いた舳倉に滞在していた多くのカメラマンは一人を除いて全て午後の便で離島した。島には、一人残ったK.S嬢と、私と同時に島を訪問した40年来のベテランバーダーE.Y氏、そして万年初心者の私の三人だけ残った。この三人は臨時のLINEグループを結成し、見つけた珍鳥を連絡し合った。

 一方、船会社の予想は見事に当たり、三日間続いて欠航した。その間、晴れもしくは快晴だったが、風が強かった。ただ、この南西風は多くの渡り鳥を運んでくれたので、望外の収穫を得ることができた。K.S嬢はプロのような熟達者で、シマゴマやシマノジコを即座に目視で識別して教えてくれた。それがなければ、帰ってから自分一人で大いに悩むことになるだろう。的確に識別できるかも疑わしい。 これら二種は前々から目標にしていたのだが、半ばあきらめていた種であり、ひとしおうれしさがこみ上げる。 
 E.Y氏は、自然の害虫を相手にする仕事をちょうど勤め上げたところであり、一般には聞けない興味ある情報を教えてもらった。仕事柄、昆虫、植物、そして自然に詳しい。私の専門はこんな時にはちっとも役に立たない。

 9日は、少し波があるが出航した。この船で40人を超えるバーダーが訪れた。一人残ったK.S嬢は質問攻めにあっているに違いない。前日までの三日間を、いわば三人が舳倉島を借り切ったことになり、まるで天国だった。このような幸運は二度とないかもしれない。

[ヌカカ] 噂には聞いていた。8日には発生し、足首や手首を少なからず喰われた。そのときはそれほど痒くも痛くもなかったのだが、帰って二、三日過ぎると、赤く腫れて痒く、水ぶくれにさえなった。かゆみ・虫さされ薬もほとんど効かない。通称「カ」であるが、実はハエの仲間で、「人の血を餌とする吸血害虫」です。とゴマ粒より小さな体からこれほどの被害を起こす毒とはいったい何なのでしょうね。

■第2回 (2012-4-24〜29)

 今年は去年と違ってセミプロ級、プロ級ベテランがきわめて少なかった。去年のこの時期の成果が思わしくなかったのか、あるいは今年は春が遅く桜も1週間以上開花が遅れたので、探鳥時期を後倒しにしたのだろうか?  昨年は私が83種確認したのに対し今年は63種であるから少ないのであるが、滞在期間は去年が10日で今年が6日であるからそのせいもあろうか。いづれにせよ、二度だけの観測では確かな傾向はわからない。

 今年もヤツガシラのまともな写真が撮れなかった。去年は飛んでいく後姿を拝んだだけだから少しは改善したのだが、きわめて不満足である。ただ、今回遭遇したコシャクシギ、ヒメコウテンシに比べればはるかに多いと考えられるからいつかは撮れるだろう。ヤツガシラだけにかかずらわるわけにはいかない。


■第1回 (2010-4-20〜29)

 渡り鳥達の一部は、日本海側の離島を休憩地として春には北に向かい秋には南に向かう。特に舳倉島のような小さな島には高い密度で希少種が訪れるので、昔から熱心なバーダーやカメラマンに愛されてきた。私のような初めての訪問者はまれで、10年以上通っているベテランも多い。中には動画の撮影と鳴き声の録音をしているプロフェッショナルさえいて、様々な経験を聞かせてもらった。

 真ん中が少しくびれたサツマイモのような形をした島は、東西約500m、南北に約1.5kmで、面積はほぼ0.6平方kmである。最高地点でも標高13m弱で、東日本大震災で生じたような津波が来たら島ごと飲み込まれるだろう。もちろん津波に備えて島の中央には、上の写真中央の灯台横に見られる円筒形の避難塔があり、道路上に避難誘導の矢印が描かれている。

  島は海女を中心とした漁業で成り立っており、冬季には閉鎖され無人となる。春と秋には鳥見の人達、夏には釣り人達でにぎわう。でも、島への航路は、定員119名乗りの小さな船で一日一往復しか運行されていない。波の高さが2mを超えるとしばしば欠航する。現に私が滞在していた10日間に5日も欠航した。余裕のない日程できた人達は対応に苦慮したようだ。わずかしか煙草を持ってこなかった人は灰皿に捨てたシケモクを吸っていた。

 島は野営が禁止されており、二軒ある民宿のどちらかに泊まることになる。合わせて百数十名しか収容できないので、自ずと島に滞在できる人数は限られる。これはバーダーやカメラマンにとって混雑を避ける歯止めの役割をしている。野鳥にとっても観察圧を削減することになるだろう。

 物を売っている店は全くなく、一日三度の食事は民宿でとる。新鮮な魚中心の食事を大いに楽しんだ。とくに海草類は、まさに海から直接採ってきたように磯の香りが強く、都会では味わえない野趣があった。

 今年は春が遅かったこともあり、かつ私滞在した期間は荒天が続いので、ベテランに聞くと例年よりは渡り鳥の入りが少ないらしい。それでも遭遇する鳥たちは本土では珍しい希少種が多く、私は大いに楽しんだ。14種の初見、2種の初見亜種を得た。目標は10であったから、望外の喜びである。撮影あるいは目視確認できた鳥の種類は83であった。渡り鳥がほとんであるから、本土でよく見るスズメ、シジュウカラ類などをついぞ見かけなかった。ハシブト・ハシボソカラスでさえ、二、三羽しかいない。
 なお、この探鳥地を”舳倉島”と明記することに多少のためらいはあったが、検討の結果記載することにした。
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